1月のある期間の記録その2

不倫の話を見かける。

誰の何が損なわれて誰がそれに文句を言い、非難しているのだろうか。実際には何がどうなったからという話は問題ではなく、「不倫」という記号を見かけたら騒いでいいという空気に飲まれているばかりで内容はどうでもいいのだろう。

オファーメールを書く。

文面が全くいい感じにならず、悪戦苦闘。好きだから出てほしいをよりよく伝えたいだけなのに、うまくいかない。口下手だし文章も同じくらい下手なので、根暗にオーガナイズは向かない。めちゃくちゃ時間かかってエクセルシオールカフェでずっと変な顔してる。一組分書き終わったが、もう一組は正直存在がデカすぎて何て書いたらいいのかマジでわからん。残りは家帰って唸りながら書こうかと思い始める。好きが溢れて文章がどんどん独りよがりになる。果てしないほどにいろんなことを書こうとして言葉で溺れ死にそう。今日中には絶対送る。結局送れなかった。文章はできたので夜には送る。もう何言ってもわけわからんのでめちゃくちゃシンプルになった。

 

女の子を紹介してほしいと飲み会で言ってしまう。翌日に反省する。

もしほんとに会うこととかになったら、どうせ紹介してくれた子のメンツを潰す感じになるからやめとけ、お前はそういうの向いてない。その他いろいろ考えていたら気持ち悪くなる。なんでそこまで深刻に考えてしまうのかもまたよくわからん。気持ち悪い。中途半端ゆえに無茶苦茶にしてしまったあの娘の顔もそろそろ思い出しづらくなってきたので、あれから結構時間が経ったことに気付くので、そういうのも久しぶりに考えられるかもと思ったのかもしれん。

翌日になって、紹介が難しくなったと聞く。なぜか少し安心している自分もいる。何がしたいのかわからない。

 

ショパンゾンビ・コンテスタントを読み始める。ちょうどいい温度感の小説を手に取れたっぽい。何かを無根拠に信じられる一方で、そのすぐ隣にある絶望感もありありと感じられるような頃の話。僕自身はそこを通り過ぎて、実際には絶望しなくてもそれなりに現実を生きることができると気づき始めたところだけれど、そういう一瞬をこういう小説でまだ感じられるくらいの年齢ではあるのだと気付く。

 

フォーレの広告の話を見た。

クリエイティビティの盗難。大きな資本や組織が個人のクリエイティビティを盗む。掠めとる。それをないことにする。僕はサンプリングが好きだが、僕の好きなアーティストたちはサンプリング元への愛と敬意を形にした作品を作っているし、謙虚さがある。この件などは全く同じ話ではないが、少なくともそこに敬意は存在していないように思える。独自性とは何なのか、サンプリングを使って作った、ゴミにも思える何かを世界に見える形にしている人間としても、一応後ろめたさを忘れず持たなければと思う。

 

かたまり氏のプロポーズまでの一連の踊り場過去回を聞いた。これくらい正直に生きたい。すっかり空気階段を好きになった。というか、こんなん聞いたら、普通に恋したくなるからやめてくれ。