2022年9月

2022年9月

 

仕事。大きめプロジェクトで思わぬ動きが起こる。早めに対応しないとまずいと判断して仕事のギアを上げる。結局人間はやばくならないとちゃんと動かないということか。

夜。工事現場の前で抱き合う男女。別に良いんだけど、ここじゃないとこの方が良くないかと余計なことを考えたり。でも彼らにはここがなにかの意味があるのかもしれないし、場所も関係なくなるほどの気持ちになっているかもしれない。

人の誘いを2度断った。基本的に誘いは断らないようにしているが、最近は土日の予定を早めに埋めるようになったこともあり、断らざるを得ない状況に変わりつつある。心苦しいが、一度予定と自分で決めると一人で動くのにそれを動かしたくなくなる。

 

働きすぎた。残業しすぎるとやってる感が出てきてしまうので本当に良くない。

bandcamp fridayと言われても、1ドル140円近い状態ではなかなか買う気になれない。とりあえず日本円で支払うようなところでいくつか購入。そういえば買えてなかったかというのがいくつかあり満足。

 

起きるとスニーカーを注文したサイトからメールあり。どっかで無くなったので取り消したとのこと。これだけ待って無くなったんかいという気持ちと、とりあえず永遠に届かないよりはマシかという気持ちで「なんそれ」ってデカい声出た。

朝からDIC川村記念美術館を目指して千葉へ。電車で2時間とバスで20分。かなり長旅だったが、途中電車では本を読むこともできたのでこれもまた良いとする。総武本線を使ったことがこれまででも数えるほどしかなく、そのあたりも小旅行感を高めて盛り上げてくれた気がした。

折坂悠太「藪IN」を読み終えた。小説や対談、おとぎ話など様々な文章が入っている作品。おもしろかったけど、ちょっと難しかった。なんかそれこそ文章を読み進めてたらどこかわからない藪に急に入ってしまったみたいなワープ感というか、見失う感じみたいなものがところどころ感じられた。(実際のところ、文章中で登場人物が藪に入るシーンもあるので分かりづらい)もっと深いところというか、何を思考しているのか知りたいので、小説でもなんでも文章は書き続けてほしい。

かなり広く自然豊かなところにぽつんと美術館があり、敷地も広い。まずは美術館内で目的の「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」を見て回る。会期が翌日までということもあり、それなりに人もたくさんいた。展示物のサイズが大きく、色をしっかり塗ったものなので圧倒される感じがかなり印象的だった。各作家の作品が5~6点程度まとまって展示されているので、年を経るごとに形が変わったり色の強弱が変わったり、塗り方が変わってほとんど立体物のようになっていったりしている試行錯誤を感じられて良かった。ケネス・ローランドやフランク・ステラのようにどんどん形が変わっていくのも良かったけど、ジュールズ・オリツキーの作品群がやばかった。初期の淡い色合いのものはずっと見てるとなんか濃淡が浮かび上がってくるのか、勝手に脳が解釈し始めるのかわからないけどどんどん違うものに見えてくる。後期に行くに従って、あきらかにそれだけでは物足りなくなってることがわかって、実際もともとは淡い色を染み込ませてたような感じだったのが、最終的にはめちゃくちゃ動きをつけて光の当たり方が見る位置から変わるようなものになっていて、やりたかったことを勝手に想像できる感じも良かった。

常設展では、企画展に合わせて色合いごとに作品を並べていて、これもいい作品が多かった。青色ゾーンにおいてあったエルンストの「入る、出る」、中西夏之の「4ツの始まり -2001 II」、ジョセフ・コーネルの「青く塗られた青の中に(ヴォラーレ)」、リキテンスタインの「青い床の室内が描かれた壁紙」が特に良かった。ジョセフ・コーネルの作品はコラージュで、これが本当にいつまでも見てられるおもしろさだった。赤黒ゾーンの山口勝弘「ヴィトリーヌ愛の仮説」、銀灰ゾーンの飯田善國「コスモスーグレー」もおもしろかった。ロスコルームにも初めて入った。そもそもこの作品を飾るためだけに存在している部屋というのがやばいし、実際にそこに置かれた作品たちはそびえ立ってる感がすごくて、圧倒された。大きければ大きい方がそういうかたちで圧倒されることでどんどん見てしまって夢中になるので好きかもしれない。

レストランで昼食でも食べてから帰るかと思い、店員さんに聞くと2時間15分待ちとのこと。さすがに待てない。ご飯を食べるところがこの辺にないということもあり、どうやっても混んでしまうようだ。庭園も一通り見て回る。テニスコートなんかもあって、楽しそうにテニスやってる人たちや、芝生で遊ぶ家族連れなどを見て、いいところだなあとしみじみ思う。こんなのが近くにあったら用事なくても庭園で座ってるためだけに来てしまいそう。

朝食を食べていなかったこともあり、何かを食べないとおかしくなりそうだったため、バスで佐倉駅に戻る。これからどうしようかと思っていたが、千葉市美術館でも明日まで会期の展示があるということで向かう。

途中昼食のスポットを逃して結局食べずに千葉市美術館で「とある美術館の夏休み展」を見る。

コンセプトは各フロアで異なるものの、どれもかなりおもしろい展示だった。特に、清水裕貴「あなたはここにいない」は、美術館の監視員にスポットを当てて、それぞれの人の話を文章にしたものと、監視員を美術館以外のところに置いた写真が展示されていた。単純に写真がめちゃくちゃ良かった。さらに、監視員って美術館にいると普通なのに他のところに存在しているとめちゃくちゃ違和感があるかと思いきや、そこはそこでテキストと合わせると普通にも見えてくる。写真がとにかくきれいで、引き込まれた。

目[me]の作品もあり、これもかなりおもしろかった。アトロクに出ていたときの展示の話からも何となくイメージはしていたけど、作品がそもそも「ちゃんと飾られていない」床においてあったり、包装のダンボールが解かれていなかったり、周りに作業用の道具などが置いてあったりなどなど。でも、「アクリルガス」という作品は、ほんとは壁にかけて展示するものだったが、ある展示会で床に置いて展示されたという事象が発生したという話があったそうな。それを聞くと、床に置いてあっても実際には不正解ではない、そもそも正解の作品の飾り方なんてあるの?ということを考えさせられて、途端に全部が笑えてくる。そして、今見てきた他の作品が床に置いてあったら、なんてことを考え始めてしまう。滑り込みになったけれど、見れてよかった展覧会だった。

遅めの昼食として千葉駅構内でうどんを食べて帰路へ。たまにはこんな休みもいいなあと思う。1日動いてもそれほど汗はかかない季節になってきていて、そのあたりも益々良かった。

東京駅の地下街を歩くと至るところにちいかわのラッピングがあり驚く。ちいかわってここまで人気なのか。インターネットでしか見てないからどれくらいの人気なのか分かっていなかったが、東京駅にこれだけあるともう国民的人気と捉えても良いのかもしれない。本家の漫画の不穏さとかは関係ない感じもマジの人気者感が出ている。

Twitterにて、宇野維正が配信にて春ねむりに云々という事象を確認する。細かくは記録する必要がないので書かないが、件の人物に関しては、今までも批判にまともに応答したことがなく、彼を一躍有名にしたジャネール・モネイの来日公演に関するツイートに関してもそうだった。その時点でその言論を掲載することがどういう意味を持つのか、プラットフォームはもう少し真剣に考えたらどうかと本気で思う。自分の言論に対してほとんど責任を放棄するような人物に好き勝手許しているから、最終的に1アーティストがイチャモンを付けられ、あげく反論しなければなくなる。こんなの全く生産的じゃない。この件に関しては、柴那典にも見解の表明が求められると思うが、例によってこちらにもそんなことができるはずもなく、意味のわからぬ発言で締めようとしていた。音楽批評は音楽のこと(音楽のことというよりは、この人はそもそも音楽産業やアーティストの気持ちに興味がある人だと個人的には思っているが)だけを扱っているので、社会やなんかとは切り離されると思っているんだとしたら、結局のところ彼らには何も見えていないということなのかとそう理解した。ダサすぎるけど。

昨日bandcampで買った作品がどれも良すぎた。特にSHINDO「SUMMER EP」、Precipitation「Warm Embrace」、sharda「It's A Love Thing」。最高。

久しぶりにしもふりチューブをなんとなくざっと見ていたら、やっぱりこの人らおもしろすぎるなと改めて思う。

今日から使い始めたモバイルSuica便利すぎる。今まで使ってなかった自分アホ過ぎ。文明って最高。

 

前日朝早くに起きたこともあり、11時過ぎに起床。ゆっくり動いてとりあえず買い物へ。夜に予定があるため、昼間のうちに来週分の食料を購入。

昼飯を食べつつ、配信で「ザイマンドックミリオネア」を見る。各組の名作漫才を見れて、クイズもちょうどいい感じのおもしろさとふざけがありめちゃくちゃ良かった。チキン南蛮の下りは面白すぎた。本物の一千万円が出てくるという作り手のボケもすごい。

夜にももと真空ジェシカの「2Pカラー」を見るため、早めに外出。新宿でカフェを探すもどこも混んでいて、辛かった。最近はめったに来なくなったけど、当分来なくてもいい気がした。新宿の外れのビルのスタバで読書しながら時間を潰す。周りには予備校に通っている子たちなのか、やたらと勉強している人たちがいっぱいいて、スタバって今こんな感じなんだと思う。勉強遠慮してくださいみたいなのがないカフェがスタバくらいなのかもしれない。

「あなたのことが知りたくて 小説集 韓国・フェミニズム・日本」を読み終えた。フェミニズム的なものを捉えたものもあれば、在日をテーマにしたものもあれば、SFっぽいもの、静かに佇む何かを描いているものなどほんとうに様々でどれも主張もわかるし、何より面白い。チョ・ナムジュ「離婚の妖精」、デュナ「追憶虫」、深緑野分「ゲンちゃんのこと」、イ・ラン「あなたの能力を見せてください」、パク・ソルメ「水泳する人」が特に良かった。韓国小説を読むことが多くなって、本当におもしろいものが多いことを知れて嬉しい限り。

紀伊国屋サザンシアターで「2Pカラー」を鑑賞。隣の席の女の人がものすごいオタクの喋り方のイメージそのものって感じでびっくりした。夢中になってる人というのは自分も含めて総じてなぜああいう話し方になるのか。公演は、ネタもコーナーもおもしろく、コーナーの程よい緩さが良かった。

ふるさと納税で贈られてきたシャインマスカット。結局3~4日で食べきってしまった。めちゃくちゃ美味しかったので今後は全部これでいいと思ってしまった。シャインマスカット最強かも。

夏も終わるが、迷ってサンダルを買うことにした。人にもらったファミリーセールクーポンを使って。サンダルはクーポン適用外だった。諦めた。最初から買わないことにしておけばよかったかもしれない。

 

朝が辛い。月曜日は大体そうで、適当にやり過ごすことにしているが、朝から打ち合わせがあり、そうともいかない。仕事でバタバタする間にお昼になだれ込む。

キャンセルになった分、スニーカーを買わなければいけない気がしているが、欲しい物がなくてこういうときは気持ちをどうすればいいのかわからない。無駄にショッピングサイトを見て時間が過ぎる。

起きたらアーセナルが負けていた。今年は違うかと一瞬思うも、強豪とのこの感じは今年も変わらんなと落ち込み半分、やっぱり半分。なんとか今年はいいところまで粘ってほしい。

イトマイで買った日記本、鍋島讃「日記に棲む日々」を読み終える。コロナ禍の日常で綴られた一般人の日記。日記本を出しているからと言って作家ではない人たちがいるということを最近になってようやくわかってきて、そういう人たちの本がおもしろい。自分と同じような日常があるんだけど、ちょっとだけ違う。そういうのあるよねと思わず話しかけたくなるようなことなんかもあるし、総じて友だちの話を聞いているような感じがして、すらすら読めるのも良い。

 

仕事量がめちゃくちゃ多いわけでもないのに全然進まない。集中ができないようになっている。なんとなく理由はわかってるけど、20代じゃないんだしもうちょい仕事サクッとやろうやと自分に言ってみる。

小学校1年生の時に回旋塔に捕まっていたらめちゃくちゃ回されて吹き飛んで、気づいたら身体中擦り傷だらけで立てなくなって保健室に運ばれたことをなぜか最近2度も思い出した。吹き飛ぶ直前までめちゃくちゃ楽しくて笑ってたのに、瞬間恐怖で死ぬんやと思ったような記憶。あれよりも大きい外傷は幸いなことにいまだ経験がない。

アトロクブッククラブの荻上チキ氏回がおもしろかった。そろそろこの番組を聞くためだけにAudibleに入らなきゃいけないのかとも思うが、それにしても高い。

赤瀬川原平超芸術トマソン」を読み始める。言葉としては知っていたが、この機会に本を改めて読む。

 

8月分の電気代、大台に乗っていた。日中は毎日家にいてエアコンつけっぱなしなので、仕方ない気もするし、定期代を電気代に充てると考えるとまあ妥当かとも思わなくはない。しかし、一人暮らしとは思えない金額だ。

tofubeatsの難聴日記出版後トークショーを配信で見た。トーフ氏の気持ちと効率の狭間の感覚がバグっているという話がなかなかおもしろかった。ベッドがいいものである必要がない、みたいな話はオリエンタルラジオ中田氏のベッドがあるから寝るのでベッドを解体したという話と通ずるところがある気がした。

日記を書いて公開していくということが、表現者の人にとってどういうことなのか、というのは当然個々人でかなり意識に差があるようだ。それでも、公開してる文章が存在する時点で「あれを書いてる/書いてない」みたいなところが何らかの意味をもってしまう昨今では、公開して書いているということ自体に誠意やスタンスが出ているわけで、そのあたりを出役の人らが特にどう考えているのかが垣間見えたのもよかった。TVerの話や最近聞いてるものの話なんかもその中ではポップな一面になっており、いいイベントでした。あとは、過去の発言について、インターネットでの一時のふざけ選手権で勝つための言動が今見たら完全にアウトで、自分でもアウトやと思ってしまう時には頭を垂れるしかないと言っていて、そうよなと思った。

 

意味のない打ち合わせに放り込まれてイライラがMAXに達した。その後は適当に仕事してPC消した。あんなもんに巻き込まれるとは聞いてない。

日が変わってスプラトゥーン3が発売されたが、何となく今触ってめちゃくちゃやったらまずいと思い、触らなかった。新しいゲームへの興味や熱中が年々薄れており、久しぶりにハマるのかどうか楽しみになっている。

なんか別にリスナーでもないから全然構わないんだけど、大森靖子が全然普通にしてるの意味分かんないんだよなあってたまに思う。パワハラが事実かどうかは知らんし、おそらくファン向けには釈明してるのかもしれないけど、こういうのって内部で処理して終わりにする感じ、どこにでもあるよなあ。

 

涼しいんだか暑いんだかよくわからない気候。冷房はもういらんなと思っていると暑くなったりする。

別に日記を書く義務はどこにもないが、人がこれを見てアメリカ滞在記を書いてくれるというのは非常にありがたい。楽しみに待つ。

ネットで言ってもいいこととは何か。漫画家の服部昇大氏のツイートを見かける。「「言ってはいけないことは言ってはいけない社会」に引き戻されるべき」というのは最近のネットを含む社会を見ると本当にそう思う。実際、「本音」とすることによって、差別意識や集団的ないじめまがいの言動を正当化したり、自由な言論の中の1つかのようにすることが可能になってしまっている気がしており、おそらくはそれを発する人らもどんどん軽い気持ちでできるようになっているのだろう。(侮辱罪の話や、それでなくても開示請求だとか訴訟だとかの話題を頻繁に見かけるので、そんなに感覚としては間違っていないと思っている。)服部氏のこのツイートに続くツリーには、「その上で本当に何かしらの才能や何かしらの覚悟を持った人間だけがこのでっかい流れに逆らった本当にカウンターっぽい表現やユーモアをやれると思う」とあり、何となくこの辺の人らかなあと思うものがあったりなかったりしていて、自分もそういう視点でもっと表現を見たい。

過去のしもふりチューブをダラダラ見ていた。粗品氏の「コウペンちゃんは俺のフリップパクってる」という発言を見て、全然ありうるよなあと思いつつ、仮にパクリじゃなくても、そもそも芸人のように過去に誰かがやってるのではと一通り調べるなんてことはもうほとんどの人がしてないからこういう事故はどこでも起きまくってるんだろうなと思う。人の音楽を勝手に早くしたり遅くしたり切り刻んでふざけた名前付けてインターネットに放流している自分には、何も言うことはできません。

たまたま目にしたきゃりーぱみゅぱみゅ氏のコラムを読む。この人頭良いんだろうなと文章から伝わる。「きゃりーぱみゅぱみゅ」として一般人からは考えられないくらい何かを築いた人だからこそ、「新しいこと」をやらなくてはという切迫感。それを周りに伝えてどうやってうまいこと進めていくかみたいな、マジで同世代にしてはエクストリーム過ぎる。何でもかんでも裏側語る世の中どうなんやろと思うことは多いが、こういうのはなんかめちゃくちゃ感じ入ってしまうので、その違いどこに感じてるのかはもうちょいはっきりさせたい。

 

余裕をもって起きたはずが、気付くと約束に遅れる時間になっており急いで出発して蒲田へ。スピローズというギリシャ料理のお店でTさん、Yさんとランチ。ギリシャ料理よく知らなかったけどどれも美味しく、なかなか手頃な値段で良かった。次はラムチョップかヨーグルトチキン食べたい。ワインを1杯飲んだ。めちゃくちゃ軽くスルスル飲める危険なワインでした。

まだ時間があるということで、有楽町に戻り、はまの屋パーラーへ。思っていたよりは並ばず入店。たまごサンドなどとコーヒー。

Yさんが来月には無職になるということで、適当にいろいろあれこれやってみたらみたいな話をする。なんとなく不安よりも楽しみのほうが大きそうな感じがして安堵する。マッチングアプリやってみたらいいのではという話から、ペアーズ等の料金プランを初めてちゃんと見た。男性が大体月3000円で、女性は基本無料ということらしい。まあ需給からしたらそんな感じなのかというのと、男の場合はマジのやつしかやらんような絶妙なハードルだとも思う。写真のとり方などもいろいろあるらしく、マジでやったら無職期間がどれだけあっても足らないのではと思った。

Tさんの恋愛話を聞く。めちゃくちゃピュア過ぎた。人は見かけや経験によらないと改めて学ぶ。外からのほうが物事はよく見えるということかもなあと思いつつ、感じたことをいろいろ喋る。この年になると「相談」みたいなトーンではなく、思い思いのことを喋っても最後は当人の判断次第やろみたいなことが全員の共通理解になっているので、特に重く感じることもなく話せて楽しかった。気付くと2時間ほど経っており、解散となる。

銀座のatmosで靴を見て帰る。欲しい気がしている靴を手に取ったものの、決め手がなく保留となった。

 

埼玉の本屋「小声書房」に行く。本屋に行くのが旅行みたいになってちょっと楽しい。なにもないような駅にポツンと現れる本屋。詩があったり絵本があったり、街の本屋でありながらなんとなく本屋さんの色もあるような感じ。詩集を中心にいくつか購入。現金が使えないお店だと気付かず、手間をかけさせてしまい申し訳なくなる。

リュックを買った。服など身の回りのものすべてを通販で買うようになった一方で、本だけをリアルで買っている。年を少し重ねて、使える金がちょっと増えたことで、ようやく何をどこで買うかというのを自分の意志でコントロールできるようになってきた。そんなのが続いていくと良いなと思うが、それは多少金に余裕がないとできない行動なのは矛盾している気がする。

 

月曜日の割にはちゃんと仕事してた。相談は踊るでかなり重めの相談が来ていた。回答は「まず自分がなぜそれが嫌なのかを考え抜いて説明するべき」というもので、俺はそれが面倒で嫌で自分でもうまくできなかったから今まで人とお別れしてきたんだと身につまされる。昼飯食べながらなんでこんな気持ちにならないかんのともちょっと思う。

アトロクの特集が美味しんぼ一人総選挙。古舘佑太郎氏が自身と山岡、古舘伊知郎氏と雄山を重ねてたという話はおもしろかった。しかし、この漫画ってめちゃくちゃなところを面白がるもんだと思っているので、その着眼点の珍しさと、そっち側もやったほうがいいと思うけどなあという気持ちがあとから湧いてきた。

実家にタッパーを送り返す。タッパーって中身ある時あんなに楽しみなのに空のものを送るとなるとこれに金かかるのおかしいけどなあと思ってしまう。異様に軽いダンボールをセブンイレブンに持ち込んだ。

黒帯会議を配信で見た。ヨネダ2000さすがにおもろすぎ。トークはなんかちょっと違ったので全部は見なかった。

人から借りていたことを忘れていた本を読んでみた。読み始めるのがあまりに遅かった。今の自分にはこれを読むことができないことに気付いた。数ヶ月、数年で完全に違うモードになってしまったことに気付く。

 

COCOA終わりのニュースを見かけた。思わず「いや、結局なんだったん」と一人で声出た。

柴那典が春ねむりの件に関してあれこれ言ってた。春ねむり本人がもうよしとしていたのでそれでいいと思う。個人的には、こんなこと言うだけでこんなに時間がかかって、言ったと思えばそれだけかい。何も言われんかったら結局黙ってて後で「なんかそんなんありましたねえ、ははは」みたいなことを有料配信でやって終わりちゃいます?みたいな気持ちですね。とはいえ、今後云々という話もありましたのでそちらに期待することで消化。

DAWNが届いた。めくると最初からいきなりMURVSAKI事件の話ということでかなり濃厚な感じがする。装丁やデザインも非常に凝っていて楽しみ。これから読み進める。

スプラトゥーン3軽く触った。とりあえず照準合わせの感覚がわけわからん過ぎて思うようになるまでに200時間くらいかかりそう。

 

アトロクの高校演劇特集を聞く。別に誰かがそうだったとかではないんだけれど、大人ってもしかして高校生をめちゃくちゃ下に見てるかもしれんなと思った。今どきの高校生がどんな感じかは僕も知らんけど。高校生なんだからそれくらい言えるやろと思うこともあり、自分も年下とかを無意識でどう見ているのか考えてしまった。自分と相反する思想の人々として、なぜかめちゃくちゃ馬鹿なやつを勝手に作り上げて自説を展開している人は意外と多い話と近い気がしている。人は想像の中では相手を如何様にでも作り上げられる。

simカードが届いたが、ピンがなくてピンを注文した。アホらしい。200円高くていいからピン付けてくれたらいいのに。

 

仕事。打ち合わせが多い日はより疲れる。人が休むときの引き継ぎは残る方から声掛けするものなのかと疑問に思いつつ、こちらから確認する。歳をとるとそんなことにイライラはしなくなってきていて、大人になったのか、いろいろなものを見て諦めているのか定かではない。

アトロクでゲームのアクセシビリティ特集。視覚障害の方がSwitchのスポーツゲームで子供と遊べたという話をしていて、スポーツの動きがどんな動きか見たことないからわからないという話をしていて、言われてみたらそうだなと何も自分がわかっていない、想像できていないことを思い知る。トスを見たことのない状態でトスの動きをするってどんな感覚なんだろう。

テーブルゲームさえも目が見える人と一緒にやるのは困難であり、大富豪をみんなが遊べる形にしたのは視覚障害の方からしたら革命的だというお話。これ、どこかのゲーム会社とかがCSRでやるとか、あるいは300円とかで出したらめちゃくちゃ需要生まれそうだけど、そういうもんでもないのだろうか。ゲームとしてはプロからすればそんなに大変なものではなかろうし、アドバイザーで視覚障害の方を入れたりとかして。もしかしたら一夜のトランプで恋が生まれるかもしれないのに、それにすら参加できないという話が本質的なものだったように感じた。

 

適当に仕事しつつ、来週いない人の引き継ぎなどを行い早めに退勤。荷物を整理して上野駅に向かう。幸いなことに今まで新幹線に乗る日にアクシデントが発生したことはなく、今日もスムーズに新幹線に乗れて安心した。新幹線内では隣がお母さんと娘さん2人の家族。A席に座った自分の申し訳なさをどう表現したらよいか分からず、隣をなるべく見ないように過ごした。車中、昔のパーティーでの自分のmixを久しぶりに聞き返す。決してうまくはないが、意外といい曲知ってるやんと思う。今思い出そうとしても曲名がちゃんと出てくるものが殆どなく、改めて振り返らなければと感じた。

mura masa「demon time」がマジで良かった。フジロックで見て期待しかなかったけど新作最高。

車で仙台駅まで迎えに来た両親と、同じ新幹線で帰ってきた妹と実家へ。道中近況についてお互い話すなど。母方の祖母がコロナに感染していたと知り心配になるも幸い軽症で一安心。年齢も年齢なので、とにかく病気などならないことを切に願う。妹がダイエットに熱心になっており、昔とは違うモードに入っているなあと感心するなど。

友人Tさんより無事交際することになったという連絡あり。浮ついてウキウキの人はいつだって最高で、文面だけでも伝わってきて非常に微笑ましかった。それにしてもやはりピュアな人である。

友人Yさんが神宮のチケットを取ってくれた。めちゃくちゃありがたい。今から行くのが楽しみ。

DAWN №2を読む。1つ1つのトピックがおもしろくて、後半の宗教とヒップホップの話はなかなか踏み込んだ話を書いているメディアがない中でかなりおもしろかった。中でアメリカの宗教とギャングスタラップについてインタビューが載っていた山下さんという方の本は買って読みたい。こういう雑誌は相当手が込んでいて、出版までにそりゃ時間かかるよなあとしみじみ。どれくらいの儲けになっているのか不安になってしまうが、それこそヒップホップに興味のある若い人なんかが読んでも楽しめると思うので、広く売れてほしい。

 

朝から父方の祖母宅へ。マイナンバーカードを持っていないという話から作成の手続きなどを諸々行う。最近の相撲事情を父の兄から聞き、なるほどと思う。父の兄とは昔から気が合う。

友人K君とK君のパートナーと仙台で昼食。「パートタイム・コメット」に記載があったピザ屋とおそらく思われる「HAVE A GOOD SLICE SENDAI」で昼食。店の雰囲気も店員さんの感じもよく、肝心のピザも最高。ポークのピザとデザートピザを食べた。めちゃくちゃおいしくて、こんなに空いてるなんて。またぜひ来たい。

久しぶりに会ったので、近況等いろいろと話す。聞けば、4月から関東での仕事が決まったとのことで何より。1年ぶりに会ったけど、2人は相変わらず息ぴったりというか、あらゆるリズムを補完しあっている感じがして、とても素敵だった。友だちが素敵なパートナーと一緒にいるということがこんなに自分にとっても嬉しいなんて不思議だなあと思う。

ピザ屋の後にオクトーバーフェストに連れて行ってもらった。こういうイベントに来るのは久しぶりだ。ビールを2杯飲みながら他愛もない話で楽しく過ごす。地元のコーラスグループのステージを見ながら好き勝手喋っていたときが楽しかった。パートナー氏がアーティストにライブで煽られることにムカついてしまうという話はなかなかおもしろかった。手土産としてOpen Bookのレモンサワーを渡す。以前のポパイで見かけて気になっていたのでこの機会に購入した。美味しいといいのだが。こちらは何もしていないのだが、なぜか手土産をもらってしまい、恐縮しながら受け取るなど。

帰宅後、家ではマイナポイントを使って新しく購入したホットプレートで餃子が焼かれていた。刺し身や焼き鳥などもあり、それらを美味しく食べた。美味しい食事の自分の中のイメージは、家族揃ってあれこれ喋りながら食べた昔の記憶から生成されているのかもしれないと思う。

安西水丸「たびたびの旅」を読む。旅行中にさらっと読むくらいの文章と氏の絵が心地よい。時折、このくらいの文化人ってこういう感じだったんだろうなあという女性に関する記述もあり、そんなんを適当に読んでも問題ない軽さだったことも幸い。

 

起床後、特にやることもなく実家故のゆったりした時間が流れてそれに何も疑問や危機感がない。素晴らしい。メジャーリーグ中継。大谷翔平の登板日ということで家族で見る。この家は比較的みんなスポーツがわかっているため、共通の話題になりやすい。

昼食としてラーメン屋に行くということで車で向かう。着くと店外に行列ができており、30分ほど並ぶ。陽射しが意外とあり、むしむしもしていることから汗をかく。台風が近付いてきていることとこの天気は関係があるようだ。肝心のラーメンはおいしかった。普通のものであれば730円ほどという東京ではまずありえない価格に衝撃が走る。

母方の祖母宅へ。聞けば、8月にコロナに罹っていたということで心配していたが、本人は元気そうで安心した。その際は父母ともに車で病院へ送り届けるなどしたため、濃厚接触者になっていたという。それでも祖母のみで済んだのは不幸中の幸いといったところだろう。他愛もない話をしつつ、河北新報に掲載されているクロスワードパズルと数独を解いたところで帰宅する。

夕飯前に再度父方の祖母宅へ。固定電話の電話帳登録のやり方がわからないのでやってほしいということで、登録作業。固定電話も一般家庭用はおおよそお年寄りが使うものになっているので、もう少しそのあたり配慮してほしい。電話に出るボタンがどれかわからない、ワンタッチダイアルの何番が誰か覚えられないということで、百均でシールを買ってきてもらい、わかるようにボタンに貼る。こんなこと誰でも思い付くが、実際にやってあげる人はいなかったようだ。祖母の息子である自分の父は、まだ自分の母親を「説明すれば覚えられる」と思い込みたいのかもしれないと思った。自分も親が老化する現実をちゃんと受け止めて生活できているだろうか。蔑ろにしていないだろうか、人の姿を見て改めて感じた。

地元の町中華からテイクアウトしたもので夕食。子供の頃からおいしいと思っていたものを今もおいしいと思って食べられるというのはありがたい。なくなっていく店が多い中、パンサーのサインが新しく店にあったという話を聞き、しばらくはまだ食べられそうだと安心する。

Switchのオンライン対戦を友人K君、M君、T君と久しぶりにやった。マリオテニスマリオカートが楽しかった。マリオカートのバトルモードが結局おもしろい。3時間ほど駄話もしつつ、ゲームに没頭。途中、T君の娘さんの声が入ってきて幸せな気持ちになる。イヤホン越しに名前を言ったり、年齢を答えたりしている声が聞こえて、尊すぎた。そして、T君はすごい。別に子供がいるから偉いとかではないが、ただただこの現実世界で自分の子供を守っているということに感銘してしまった。マリオカートマリオテニスももうちょい練習してうまくなっておきたい。

弟が帰省しており、いろいろ話しつつゲームして3時まで過ごす。弟もコロナ罹患中は大変だったらしく、味覚も長い間失っていたとのこと。客商売だからこればかりは仕方ないと思うが、回復していたことに安堵する。

 

前日遅くまで起きていたため、ゆっくり起床。荷造りをして昼前に家を出る。仙台駅の利休で家族揃って昼食。こんなんも一年に一回はあってもいいかもなあとぼんやり思いながら過ごす。妹の新幹線が先に出るので別れる。妹以外の4人でスターバックスで時間を潰しつつ、時間になったので新幹線へ。

新幹線に乗ってしまえば別に悲しくなったり恋しくなったりはしないのだが、その前に一瞬そんな気持ちになることがある。どこかのタイミングでこちらに戻ることを本格的に考える必要がありそうな気がずっとしたまま、誰にも言わずに東京に戻る。

新幹線で再度昔の自分のプレイの録音を聞く。上手くもないのにb2bをやっていて、当時の自分の焦りと相手のうまさを感じて申し訳なくなる。ふと、お題があって、各々そのお題を意識しながらb2bのmixを4人位で撮って、その後で感想戦をやるという企画を思いついたので、誰かやってくれないかなあと思う。大喜利の被せとか脱線が好きなので、それのDJ版みたいな感じになって面白くなりそうな気が一人でした。実際におもしろいかは知らない。

帰省中と新幹線内でオクテイヴィア・E・バトラー「血を分けた子ども」を読んだ。久しぶりに本格SFでかなりおもしろかった。女性が主人公の物語たちで、作者は黒人の女性SF作家という当時はかなり珍しく、今も決して道が開かれているわけではない立場であり、その視点が存分に効いているように感じられた。特に好きだったのは、表題作の「血を分けた子ども」。特殊な世界の中で繰り広げられる男性の妊娠に関するお話。「夕方と、朝と、夜と」。遺伝するいつ発症するかわからない難病を巡って、それらをコントロールしようとする社会や個人と、一方でそれらに人生がコントロールされる狭間で生きる男女。「恩赦」と「マーサ記」という新作もおもしろかった。基本的には長編作家らしく、長編の作品も読んでみたい。

小声書房で買った、柏井優佳「一日と輪」を読んだ。詩集というのは短歌よりも難しく感じていて、あまり手に取らないが、生活っぽさと中の写真に惹かれてスルスル読んだ。市井の人と言ったら失礼にあたるのかもしれないが、そう感じさせるくらい身近なものの気がして、とても気に入った。詩の「次の瞬間世界がワープする」ような感覚って独特だなあと思う。小説やエッセイだとたいていは接続詞とかが入るけれど、詩は次の行でめちゃくちゃ小さい話をしたり、めちゃくちゃ大きい話をしても怒られない感じがする。なんか詩だからいいかって勝手に思っちゃうし。

アトロクで「All Or Nothing」のアーセナル版についての特集。さすがにこれは見ないとまずい。弟もコロナ罹患中に見たという話をしていたため、早速見ようと決意する。アルテタやジャカに対しては懐疑的な気持ちもなくはなかったので、それらが払拭されるかもしれないと思うとなかなか楽しみ。

台風が近くなっているのか風がものすごく強い。少し怖い。明日が来ることのほうがもっと怖くて嫌だなあと思いつつ眠る。

 

連休明け。仕事にはあまり身が入らず適当にやってないわけではないくらいの感じで一日を過ごす。朝はモヤモヤしていたと思ったら大量の雨が降り、その後はぐっと気温が下がった。

特に書きたいことがない。なぜか寂しい気持ちになって、なかなか前向きに物事を考えることができなくなった。おもしろいものを聞いたり見たりしようかと思ったがそんな気にもあまりならず、仕事の後は頭を使わずに過ごした。そんな日もある。

 

なんかずっとイライラというかモヤモヤしてるなあと思ったら口内炎が複数箇所にできていた。本当に大嫌いなのになぜこんなにできるのか。お前の栄養の問題だろうと言われるとそのとおりなんだが、なんでおれだけという気持ちがないわけでもない。即座に治るようなものでもないので、諦めて静かに薬を飲む。

引き続き仕事以外は頭を使わずに過ごす。おそらく疲れているのだという結論に至った。寒くもなってきたので、明日は温かくて美味しいものを食べて早く寝ることにしようと決意する。

 

木曜日なのに明日が休みって変な感じだなあと思いながら仕事。夕方になって来週社長面談があるという話が舞い込み、面倒なことにならないといいなあと思いつつスケジュールを調整する。終わり際に全部の判断をこちらに委ねる質問をされて、もうちょい考えてから話持ってこいよとイライラするなど。休みの前の日の終わり際に持ってくるな。

 

起床後、東京都現代美術館へ。「MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」を見る。なんかもう本当にいろいろすごすぎた。

工藤春香「あなたの見ている風景を私は見ることはできない。私の見ている風景をあなたは見ることはできない。」やまゆり園の事件が起きたところからほど近い相模湖。相模湖は水や電力を都心に供給することで産業の発展に寄与しているが、産業の発展により人は移動が必要になるという社会構造と人との関わりと、優生思想を巡る日本の歴史と障害当事者による社会運動の歴史を重ねて見せるプログラム。展示中央の「障害に関する政策等をまとめた年表」の文字面を追うことによって突きつけられる、あまりに酷くて惨たらしい歴史。知らなかったわけでは決してないが、展示としてここでそれを見るということを改めて行うと、あまりに酷い現実に打ちのめされた気がした。裏側には「障害当事者運動の年表」が書かれており、こちらを見ると自分が今さっき読んで感じた絶望なんてマジで薄っぺら過ぎて笑っちゃうものだということを痛感する。この人たちの長年の戦いと勝ち得たものもあれば、いまだ果たされないものや、政治家や社会やマスコミ等による無理解と侮辱。それにさらされながら今も生きる人たちが存在していて、存在していること。結局それもまた自分が見ていないものだと気付く。中には「尾野一矢さんの部屋」という、やまゆり園事件の被害者であり、今は退所して地域で自立している人の部屋が再現されたスペースがある。一見すれば自分となんにも変わらない部屋の景色。当たり前だが、望む場所で好きなように暮らしているそうだ。なぜかずっとそのスペースを見続けてしまった。

良知暁「シボレート/schibboleth」。アメリカでかつて行われたリテラシーテストや旧約聖書内の「シボレート」という言葉の発音による民族識別、関東大震災時の朝鮮人虐殺時に行われた漢字の発音による識別。別に言葉が分かる/分からない、発音が正しい/正しくないが必ずしもその人種だとか国籍だとかを確実に判別できるとは限らないのにそういう使い方がされていたことを思い出させようとする展示。テキストとネオンと時計しかない、めちゃくちゃミニマルな展示なのに、すごい自分の奥の方にそういうことあったな、あるなということを植え付けてきた。

高川和也「そのリズムに乗せて」。これも長い作品だったけど、なかなかおもしろかった。自分の言葉を外に出していくときにどんなことが起きるのかを探るために、日記をラップにしていく。途中にあった、日記を他人が読んでグループワークで紐解いていく過程が特に良かった。個人の話なのになんかああやってみんなが読むと一気に人の話みたいな感覚になっていくのがこちらにも伝わってきた。それこそこの日記も公開した時点で自分の話ではなくなっているのだろうかというようなことを考えたりもした。とりあえず図録を予約した。

同時開催でやっていたプルーヴェ展も見たけど、その前の展示でやられていたのであんまり入ってこなかった。プレハブ式の解体、移設ができる住宅の話はなかなかおもしろかった。

2階のお店でカクテルシュリンプのサンドとクリームのサンドを食べた。ここがあるということも東京都現代美術館が好きな理由の1つに間違いなくなっている。相変わらず美味しかった。

散髪。担当の方から、ウクライナ情勢が気になって追っているという話をされ、若干心配になる。精神的に参ることもあるので、ほどほどの方が良いのではとやんわり伝える。その後、美容師さんがまた一人やめるという話や、先ほど見てきた東京都現代美術館の話をするなど。1時間ほどで良い感じにしてもらい帰る。

三軒茶屋のtwililightという本屋に初めて行く。品揃えがとても良く、意図を感じる並びで好感をもった。当初想定をオーバーするほどの本をいろいろ購入。福田里香氏のフード理論本が中古で売っていたのもテンション上がって買ってしまった。ここは定期的に来ることにしよう。

サッカーの日本対アメリカを見る。日本の選手たちは好調なメンバーが多いこともあり、終始優勢で勝利した。南野と古橋の序列があまりに低い扱いなのが気になる。両者ともCFでの起用がないのは可哀想。特に古橋は結果も残していて、少なくとも町野よりは上だろう。弟とチャットしながら見れたのも楽しかった。

令和ロマンの街話が改変によりもうすぐ終了になることを知る。悲しすぎる。こんなに面白い番組はなかなかないのにこれを終わらせるのはさすがにわけがわからない。本当に残念。どこかで同じような番組をやってほしい。

雨の音がすごい。また台風が近くを通っているようだ。起きたら止んでいたらいいなと思いながら眠る。

 

台風の影響で朝から大雨。ゆっくり目に起床するも何となくだるい。何をすることもなくぼーっと過ごす。bandcampからのメールが溜まりまくっていたので全部確認。ウィッシュリストの数だけが凄まじい勢いで増えていく。

夜にライブを見に行くので、雨が上がったころに家を出て神保町のドトールに入る。柚木麻子「ついでにジェントルメン」を読了。めちゃくちゃおもしろかった。最近読んだこの手の小説の中では一番エンタメ寄り。自分としては、時に自分もこうなっていないだろうか、こうなる可能性があるのはマジでキツいという気持ちもありつつ、物語の中の女性たちの強く生きることを強いられる辛さと、それに向き合って実際に強く生きる姿に痺れる。特に「あしみじおじさん」が最高。2つの物語で取り上げられる菊池寛にも興味が湧いた。

ウ山あまね「ムームート」、JUNNY「blanc」、pH-1「BUT FOR NOW LEAVE ME ALONE」、TSHA「Dancing In The Shadows」、Skaai「BEANIE」、hirihiri「10 MICROPHONES AND DISTORTED WAVEFORMS」、Ginger Root「Nisemono」を聞く。どれもいい作品ばかりで音楽聞くのがまた楽しくなってきた。特に「ムームート」、素晴らしかった。

無限大ホールで「漫才至上主義」を見る。久しぶりに行ったけど生で見るのは楽しい。どれも面白かったけど、黒帯の1本目「じゃんけん」、ママタルトの1本目「万引きGメン」、チェリー大作戦の2本目「犬」が特に良かった。どうでもいいけど、黒帯の占いのネタが内容的には「相談」とかそういう感じのほうがじっくりくるなあということが気になってしまった。

 

起きて、「真空ジェシカのお茶の間ーちゃん」を配信で見る。大きな内輪が広がっている感じが規模と配信枚数からも伝わってくる。内容は当然のことながら最高におもしろい。朝からめちゃくちゃ笑った。なすなかにし清水寺を紹介する下りおもしろすぎた。こんなラヴィットがあったらマジで神回なのでいつかあってくれる未来だといいなあ。ネタもあり、RTAもありなのマジでファン感謝過ぎるイベントで幸せ過ぎ。

昼の買い物を済ませて外出の支度。奇跡的に今日勝つと優勝という試合のチケットを、ビジターとはいえ取ってもらって手ぶらで神宮に行くのはさすがに憚られるため、Sunday Bake Shopでお菓子を購入。久しぶりに行ったこともあり、こんなとこだったかなあと思ったが、移転していた。広々としたキッチンには多くの方がお菓子を作っており、店先では近所の方と親しげに話す男の人、カウンター前ではおすすめをしてくれる店員さん。なんかすごい得した気分でおすすめのケーキを2つとコーヒーを購入。コーヒーは独特の味わいでおいしかった。幡ヶ谷多分いいところなんだろうなあとそこだけで勝手に判断した。

突如リリースされたKOHH「The Lost Tapes」を聞く。良いなあと思いつつ、MVRASAKIのプロデューサータグが流れてきて、ああそうだったと冷静になるなど。BE:FIRST「BE:1」を聞く。K-Popアイドルの日本デビューアルバムとも思えるようなかっこいい楽曲が多く、振り幅もあって良かった。個人的にはもっと攻めた曲があっても良かったような。「Shining One」が結局今のところは一番良い。オペラシティのエクセルシオールでしばし時間を潰す。

神宮球場でヤクルト-DeNAを観戦。行き詰まるほどの投手戦ののち、サヨナラで優勝決定。なんか食べ物とかを買いに行く暇を見つけることすらできなかった。Sunday Bake Shopで買ったケーキは本当においしかった。買っておいて良かった。こんな試合を見たいと思ってもなかなか見れるものでは当然なく、隣で真剣に試合を見るスワローズファンのチケットをとってくれた友人Yさんに感謝。Yさんは途中気分が悪くなって大変だったと後から聞き、申し訳なくなった。

優勝後は会見やらセレモニーやらもスタンドから見て、最終的にビールかけまで見て帰った。ビールかけをする選手たちは本当に楽しそうだった。会見での記者からの質問が何とも言えない質問ばかりで、海外の記者に比べるとというようないつも出てくる話を思い出す。本当に海外の記者の質問は違うのか、海外の記者からの質問と日本の記者からの質問のサンプルをとり、並べて比べてみたくなった。そういう比較ってどこかにあるのだろうか。

先日読んだ「ついでにジェントルメン」を強引に貸し、「All Or Nothing」をおすすめするなど。Yさんは今月で現勤務先での仕事が終了するとのことで、本当に安心した。ゆっくり休んで楽しく過ごしていただきたい。

 

仕事を始めるやいなや電話があり、面談を対面でやることになったということで出社の指示。言われた通り動くのがサラリーマンということで、昼から出社することに。久しぶりなので変な感覚になりながらも、日が照りつける中駅まで歩いて会社へ。

面談では役がつくという話に。それだけだと味気ないということなのか、あれこれ話題を振られ、当たり障りなく返しておしまい。

毎度なんで自分なんかに役がつくことになることになってしまうのかと思うものの、そもそも役がつくことが一生ないような人生だったなら、なんで自分に役がつかないんだと考えていたような気もして、そんなことを思うのも意味がないような気がしてくる。明確な指示もないのでとりあえずは今まで通りやってどうなるか見てみることにする。

久しぶりの革靴で足が痛くなった。身体も疲れているような気がしてくる。在宅勤務がいかに楽かを改めて実感した。夕飯はオリジン弁当で惣菜を買って済ませた。そんな日もある。

 

あんまり残業したくないなあと思っている日に限って残業することになるというのはあるあるで、今日もそれだった。誰かが悪いというようなことでもなかったので仕方ない。

国葬が執り行われた。特に映像を見るわけでもなく、せいぜいがセッションでのリポートなどを聞く程度だった。インターネットには多数の献花に並ぶ人々の写真があった。意外と人がいた。個人的には故人の政治信条には全く賛成ができないし、特に議論もなく根拠も乏しく行われる行事にも当然反対で、参加する気が起きるわけもない。だが、それを理由にこの人たち全員を一概におかしいとは当然言えない。この人たちも生きてるんだよなあと当たり前のことを思いながら、一日を過ごした。届いていたセッションの本に目を通しながら、週末にでもゆっくり読もうと思った。セッションの本の南部広美氏のエッセイ、とても良かったのでもっといろんなところで文章を書いてほしい。

日本代表のエクアドル戦。アメリカ戦がおもしろかったので期待して見たが、そんなにおもしろい試合にはならなかった。古橋があまりにかわいそうすぎて、どんな気持ちなんだろうと想像してみようとしたけどそれすら苦しかった。日本代表は無視してクラブでたくさんがんばってくれと勝手に応援したくなった。

 

SIRUPのツイートを見た。この人すごいなあと、フジロックのときも思ったけどあらためて思う。黙っているのが得になっているこの社会でこれだけ姿勢を出していくのは損でしかないと分かっていてもこれをやってる。ほとんどリリース聞いてなかったけど、また聞いてみようかなと思った。

「相談は踊る」にて、子どもの容姿に悪気はないのだろうが、心無いことを言う両親をどうしたらいいかという相談。小倉氏が言った「本当に言いたいことは何?」という言葉になぜだかはっとした。そういう場面だけじゃない。自分が時に発していた言葉が本当に言いたいことはなんだったのか。愛情の裏返しみたいな言葉で誤魔化したあれやこれやと、それが傷つけたあの人やこの人を思い出す。

配信で「クイズお笑い王」を見る。めちゃくちゃおもしろかった。メインの大喜利ゾーンだけに絞らずに、関係ないところでもポイントにしてどんどん笑いをとれるようにしている仕組みがすごい。特にBブロックと決勝のクイズ前のめちゃくちゃ全員で畳み掛ける感じおもしろすぎ。瞬発力すごい人ばっかりだったので展開めちゃくちゃ早い。現場で全部の情報に振り回されながら見たかった。

 

仕事。なんか変な忙しさというか、巻き込まれみたいなものが発生して、気持ちが途切れた。偉くなることに感慨を感じるどころか嫌気が差したり、自分じゃないと思ったりするのは、仕事をおもしろいと思ったことがこれまでにないからなのかもしれないと思った。そんなことを考えていると、管理職用のslackに追加された通知が画面に表示された。

 

なんでそもそも俺がこれやんのという気持ちで作成した資料のレビューにコメントがめちゃくちゃ付いていて、まあなんかそうなるかと納得して修正して1日が終わる。9月の最終日。平社員として最後。給料の上がり幅考えたら正直全然平社員でいいなと改めて思うが、サラリーマンの手前言われたことに従って流れていくしかない。

金曜ボイスログのミトン氏コラムにてサブスクの利益配分に関する明確な解説と、サブスクによる搾取とかいうのはアーティストが本当のことを言っていないだけという話がおもしろかった。この熱量でこの話できるのすごい。引き込まれる。

霜降りANN過去回を聞き続け、やっと2022年に突入。フースーヤ回がめちゃくちゃおもしろかった。

アトロク映画評にて「さかなのこ」。ガチャが当たった時点で気になっていたが、番組側が脚本家氏によるセクハラ問題について把握していなかったこともあり、その点大きな留保が付けられた上での評論となった。繰り返される「作品としては」というのはそうなんだろうと思いつつ、脚本家だからなあという消えない気持ちが残る。だからといって、ではドライブ・マイ・カーは?と聞かれると正直黙ってしまうところもなくはない。知るまではいい作品だと思っていたが、知ると手放しでの賛美や積極的なおすすめは難しいというくらいが今のところのスタンスになりそう。

なんかいろいろあってストレスが溜まったが何をどうして以前これを解消していたのか分からずモヤって寝る。