思いつき短歌など

たまに更新されたりします。

 

お前には書けないことを書いてるさ「俺みたいだな」と誰かが言っても

君の声知らぬ街から鳴り響く1人の休日1LDK

昨日との違い?宇垣さんがしゃべってるから今日は火曜

痛いのはアレやしするなら入水かな、あの日もそう決めたはずなのに

借金は結局おれがするもんで、好きにやるからもう現れんな

「ズレた間のワルさもそれも君の"タイミング"」ってわけでここは1つ

「それってさ、キダムの小倉さん的な?」多分そうかもよく知らんけど

「ラジオ好き」そんなん多分もう普通やろそれ売りにして幅利かせんなや

邪魔すんな俺の生活邪魔すんな、お前の生活?知ったことかよ

「よく考えた」「意図はなかった」「気持ちに正直」ああそうですか、でも差別だよ

新500円玉ここでも使用不可デービーバックファイトみたいだ

kawaiiでごまかしてきたものの、気に入らないFuture Bassと言えば良かった

自意識がやっぱり可愛くならなくて、それもまたかわいい、いや単にキモい

「何様のつもりなんですか?」何様ってわけじゃないんですがあのえとあのはい

短歌とかそういうもんに押し込めていいものなんてたかがしれてる

そういうのは広い公園とかで話してここは居酒屋、あとあなた誰?

今だけは流れてこないでほしいのにtofubeats「window」が

タコス屋が選挙事務所に変わるとき君を振り切り世界が変わる

言ったとてただそれだけと分かってもなお口から出る「助けて」と吐息

それでさあ、結局何がやりたいの、恵まれた君のその立場からなお

知らないから、そう言い訳して見ないふり、それって本当にみんなものなの?

大事なものは増えても減ってく、大事なものは減ったら増えない、keijuの言葉が芯を突く夜

「もし君とあの時結婚していたら」くだらんことを考えるなアホ

2023年1月

年が明けた。あけましておめでとうの連絡をすることも随分前からなくなり、静かに年が変わる。 

起きてニューイヤー駅伝を見ながら餅を食べる。餡子餅と海苔餅を1つずつ。大晦日の残り物もつまみながら時間が過ぎていく。駅伝は解説がいらないスポーツなのではという気がした。選手の家族や過去の記録の話はデータがあれば実況でもできる。解説にしかできない仕事がどれくらいあるのかよく分からなかった。サッカーなどとは違って始まってからの戦術の変更などができないからだと思う。

NHKでやっていた、地方の過去の映像を今の人たちが集まってみる番組がめっちゃおもしろかった。昔の映像を見ながら「これは誰々」とか全部言い当てられたり、こんなことあったんだと自分ごととしてそれぞれが懐かしんだり初めて知ったりが共存していて本当に良かった。こういう番組もっとやってほしい。多分無理やりな世代間交流なんかよりずっとこういうのを通した方が交流になると思う。

 

ゆっくり起きて箱根駅伝を見ながら餅を食べる。昨日と同じ。雑煮というのが好きではなく、雑煮の汁だけを別で食べるのが当たり前になっている。これ世間から見たらめちゃくちゃ変なんだろうなあと思うけど餅が入ってる必要がないから仕方ない。

なんかすごい消化不良の日だった。家にいてずっと何もしてないくらいの感じで少しずつ本を読み進めていたくらいの感じ。

赤染晶子「じゃむぱんの日」を読んだ。なにこれ面白すぎる。全てのエッセイがおもしろい。おもしろいことが全て起きていて切り取り方次第ということなのか、いやさ実際にはどこまでが本当かもわからない話を次々と発展させられることなのかは切り離せるものではなく、両輪があるからこそこれだけおもしろいのかもしれない。読み終えると、著者の新しいエッセイがもう読めないということが本当に悲しくなる。

 

ゆっくり起きて帰り支度をする。帰りたくないような早く帰りたいような非常に複雑な気分。「そんなに遠くないうちにこっちに帰ろうと思う」ということは結局言えずじまいだったが、最後まで気が変わる可能性を考えるとこれは仕方ない。変に期待されても困る。

仙台駅で牛タンを家族で食べてから帰路につく。お店が並んでいて親はイライラというか焦っていたが、弟と自分は別になあと思っていて対照的な姿だった。新幹線が珍しく遅れていて、焦って改札を通った割にはめちゃくちゃホームで待って乗り込んだ。

帰宅して諸々整えてダイヤモンドno寄席を見る。おもしろすぎておかしくなりそう。これよりおもしろいものを今年見れる気がしない。最近のお笑いトピックが至るところに散りばめられていて、分からなくてもワチャワチャ感に笑うし、分かれば爆笑するしで最高でした。

 

仕事始め。こんなに嫌なところからセーブデータ開始するんだっけ?という気持ちになったり。とはいえ、正月気分がなかなか抜けず、ゆったり過ごして1日が終わる。どこか自分の中でこれじゃないなと何かが明確になったのかもしれない。諸々本気で考える一年にしないといけないと決意を新たにする。

ラジオはもう通常放送でテレビは今日までお正月シフト。とはいえ特に見たいものもなく、ラジオを終日聞いていた。年末年始で聞けていなかった番組たちもいろいろ遡って聞き始める。

 

打ち合わせ系が目白押しで疲れた。始まってすぐこんなに負荷がかかるんだっけ?と自分でもよくわからなくなった。定例で結構などぎついトラブルがサラッと報告され、変な雰囲気でリモートが終わるとき、それぞれが終わった瞬間にどんなリアクションなのか気になる。

 

母親と妹弟と母親の弟が出てくる夢を見た。自分が家にいる間に他の人たちが誰かの家に行くとそこで殺人が行われるのを目撃して云々みたいなことだった気がする。なぜか夢を見るときにはいつも誰かが死ぬか自分が死ぬ。夢に出てくる家は必ず一番最初に住んでいた町営住宅で、今の実家の戸建てが出てくることはほとんどない。夢の舞台は多くの場合に小学生までの住環境な気がする。

 

歩いて5分ほどのところにある病院内のカフェが普通の人も使えるということでコーヒーとクロワッサンを購入。なかなかおいしく、近所なのだからもうちょい来ようと思う。

録画していたテレビを消化。エルピスを見る気だったはずもなかなか手につかず、どうしたものか。

出かけて伯剌西爾でコーヒーとケーキ。引き続き「レイブ・カルチャー」を読む。めちゃくちゃおもしろい。隣席の大学生が音楽の話をしていて少し聞き耳を立ててしまう。

紀伊国屋サザンシアターで「真空ジェシカ軍団vsダイヤモンド軍団」を見る。この時期のお笑いは真面目なことを一切やらないふざけたネタがよく見れるのでとても好きだ。真空も吉住もネタをやっておらず、結果的になかなか攻めた構成になっていたが、個人的にはこれが見たかった感もあり良かった。凛々パーカーがおもしろすぎた。

 

休みで晴れていると最近はどうにも外へ行きたくなってしまい、「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」に行く。チケットが売れているようで変な時間にしか取れなかったけどしゃあない。上野で喫茶店にでも入って時間を潰そうと思っていたがどこもいっぱいで途方に暮れながら上野公園の噴水の周りに腰を下ろす。別にここすきだからいいけど、この年でこんなことしててどうなるんやとかは全然思ったりする。

展覧会はおもしろかった。ピカソの作品を見る機会はかなりこれまでもあったけど、まとめて見れるのはやはり良い。個人的にはマティスが改めてすごいと思った。今までは正直そこまでピンときてなかったけど、「ドラゴン」や「植物的要素」を見ると、それまでの絵画のイメージとはまた違っていて、そういうのがこの流れで出てくるのかというおもしろさが大きかった。

 

ずっと行きたいと思っていた吉祥寺の「百年」に行った。古本屋でセール中ということもあり、いろいろ熱心に見て回ったが、この日はどうしても手が伸びなかった。いろんなジャンルの本がかなりたくさん置いてあり、定期的に見に行きたい。流れで系列の「一日」へ。古本として売っていたミランダ・ジュライ「あなたを選んでくれるもの」を手に取った後、いろいろ見ていて黄色い表紙の写真集が目に留まる。めちゃくちゃおもしろい。都市の写真。現実のようで創作のような景色が切り取られている。目が離せなくなって思わず買ってしまった。新納翔「PETALOPOLIS」。装丁含めて最高。思ってたより高かったけど全く気にならなかった。

 

起床即身体が変。休むわけにもいかない日なのでとりあえず仕事を始める。昼前に久しぶりに嘔吐。コロナかウイルス性か、わからないがとりあえず安静にしてみる。何も食べず、仕事を終えてすぐに床につく。熱も38℃近くあり、倒れるように眠る。

何日間か起きても体調は回復していないため、静かに何も食べずに過ごす。飲み物だけ飲んで1日が終わる。腹痛が絶え間なく襲う。熱と嘔吐は1日でなくなったが、なかなか食事を再開するも気分が優れずに静かに過ごす。週末は何もせず家に居ようと思う。

 

たまむすび終了報道が日刊スポーツに掲載。放送で説明があり、3月末で終了とのこと。理由を考えれば妥当な判断で、人生があってのラジオであることを感じる。金曜日は継続してほしいとみんなが願っていることもなんとなくわかって、続報が待たれる。

アトロクの「THE FIRST SLAM DUNK」をバスケットに詳しい人の目線で解説する回がすごかった。熱量すごすぎて、見てないし全然わかんないのになぜかめちゃくちゃ泣きそうになってしまった。やっぱり見たいけどそれならまず漫画を読みたい。なんてことだ。

 

眼科の定期健診。特に変りもないのでまた6ヶ月後に来てくれとのこと。子供もよく来るからなのだろうが、まるで子供を扱うかのような口調で話しかけられてちょっとびっくりする。別にいいんだけど。視野検査はやっぱり好きじゃない。

 

仕事はずっと不調なので平日に書きたいことがない。ラジオをちゃんと聞くこともままならない。アトロクの「展・ベストテン」は浦島さんのキャラクターが強くて良い。展覧会は見たいものもありつつ、自分の好みに合致しそうなものは今のところちょっと少なそう。ディオール展がやばいらしく、行きたくなるが日時指定チケットは当分先まで売り切れていた。アトロクのブックフェアについて聞き、なにか心がざわめく。

 

有給休暇を使って朝から東京都現代美術館へ。並んでディオール展のチケットをとり、中に入る。ファッションには決して詳しくないし、せいぜい有名なデザイナーについてなんとなく認識している程度だったが、並べ方が迫力を増幅している。壁一面に30体ほどのマネキンがコレクションの服を着て立っているかと思えば、部屋全体に服になる前の白いプロトタイプが並んでいたり、様々なデザインのレディディオールに囲まれたりと惹きつけるインパクトが見せ方にも感じられた。

ああやって誰がこれを作ったとか言われると、自分が無意識に目で追っている服はラフ・シモンズが多く、順にサンローラン、マリア・グラツィア・キウリという感じ。それでも、なんとなく見進めるとだんだんこれはジョン・ガリアーノだろうなとかラフ・シモンズだろうなとか分かるようになってくるのがおもしろい。60年位前の服とはいえ、今新作として出されても全然自分にはわからないだろうなと思うと、いかにそのころの服が現在のファッションに深く影響を与えたということなんだと思う。

しかし、普段ハイブラを買っていない自分にもそこまで違和感がないということは、こういうハイブラの服のデザインがその下の階層でパクられて作られることになっているんだと思うが、その時ハイブラはその構造をどう思っているんだろうか。厳密には著作権違反のようなことはないのだろうし、それを「自分たちが業界を支配している」と思うのか、「自分たちが新しいものを作ってるのにまがい物が新しいものかのように一般大衆に受け入れられるのは納得いかない」と思うのか。うまく回っているということは、おそらく前者なんだろうけど、個人的には複雑な気持ちになる。

ついでに「ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台」を見る。(2回目)前回見れなかったビデオを見て回る。どれもやっぱりおもしろい。今回は「偽りなき響き」と「二つの石」を見た。「二つの石」では、ウクライナハルキウにある集合住宅地が取り上げられ、扱うテーマからも過去から現代につなげて物事を考える視点がもたらされる。今回の展覧会で扱われている映像は、詳しく構造を知っていればより楽しめるものもある一方で、特に知らない人が見てもおもしろい、何かを感じるものがあると思っていて、ディオール展と同じくらい多くの人に見られてもいいのになあと勝手に思う。二階のサンドイッチで昼食。

Y氏と千歳烏山の「ハバチャル」で夕食。近況、おもに転職の状況や自分がやりたいことなどについて話す。いろいろなアチャールが本当においしい。真蛸、銀杏など特に印象的。カレーもおいしく、かなり満足。友人といろいろ話すのが本当に楽しくて、自分のもやもやしていた気持ちも何かすこしはっきりしたような気がして本当にありがたかった。その後、仙川のとても良い喫茶店に連れていっていただき、最高の時間。いただいたコーヒーもプリンもおいしく、雰囲気も素晴らしい。長くいろいろな話題について話したけど、自分のことを話過ぎた気もする。楽しくなるとどうしてもこうなってしまう。夜遅くまでやっている喫茶店は最高。こんなお店が近くにある場所に住みたい。

土曜日に池袋シネマサンシャインで「NOPE」を鑑賞。アトロクで宇多丸氏より数カ月にわたり、IMAXレーザーGTで見るNOPEこそ至高、それ以外はクソ(大意)という話を聞きまくっていたため、再上映の機会を逃すわけにはいかないと、有料会員になってチケットを取った。結果、この環境で見れて最高だった。謎の物体の不気味さと上空をおおわれる感じがあのでかいスクリーンによって現実のような切迫感を生んでいる。めちゃくちゃおもしろいけど変な映画。「見る/見られる」がポイントというのは番組等で知っていて、実際すごくその視点の変化の見せ方のおもしろさは感じた。とはいえ、チンパンジーのシーンは怖すぎる。思わずビクッとしてしまって恥ずかしい。

 

日曜にもかかわらず、特にどこに行きたいということもなくて、ぼんやり過ごしていると、徐々にくる平日への焦りからなんとなく外出する。こういう時に行きたくなるのは本屋だが、今から都心に出るわけにもいかず、何とか歩いて行けそうな距離にある「百年の二度寝」へ。雑貨店をかき分けて奥に入ると本屋。zine、新刊、古本がそれぞれいい感じのバランスで並んでおり、なんとなく互いに刺激しあう感じもあった。長々時間をかけて見てしまったが、最終的に東直子「レモン石鹼泡立てる」とブローディガン「ここに素敵なものがある」を購入。ついでにまちのパーラーに寄る。一人だったのでカウンター席に何とか座れた。普通の街にこんないい感じの店があって、近くの人が来ている。なんかとてもよかった。ちょっと遠くから来た自分が場違いに感じて、長くは居なかったが、飲み物もパンもとても美味しかった。

 

仕事のことは書きたいことがないので、平日の日記は軒並みさぼっている。最近は寒いこともあり、日中もあまりシャッターやカーテンを開けず、陽が入ってこない。もしかしたらこれが悪いのかもしれないけれど、狭量になっているとそれどころではないのだと振り返って気付く。

アトロクは西寺郷太氏の小説に関する特集とCGアニメ特集がおもしろかった。前者は実際に小説が読んでみたくなった。BlurOasisも正直ほとんど意識して聞いてこなかったので、アンビエントやハウスも少し感じるようなトラックは意外だった。

CGアニメ特集は結局スパイダーバースを見ていない自分には何のことやらと思う一方で、そんなにすごいことになってるなら見たいと純粋に思わせる熱量があり、「ONI」も見たくなった。かなりキャラクターもかわいいとのことで調べるとぬいぐるみが欲しくなる感じ。

水曜午後に有休。別に取りたくはないけど法律違反になるということで取得している。午後休と言われても、ここから何かをする気にもならず、近所の中華屋「丸福」でチャーハンセットを食べる。チャーハンがめちゃくちゃおいしかった。もっと早くからきていればよかったと後悔。

歩きながら軍艦のYouTubeを聴く。若い二人はこちらから見ればえらく軽やかで、お笑いだけが全てではないという正直で純粋な考えが見え隠れするところに、リアルさを感じる。少なくとも自分にはそこまで好きになれるものなんて今までなかったという気持ちが、今までの「お笑いしかないんです」的な人たちを関係ない世界の人として扱う下地にはあったので、その対比にリアルを感じているのかもしれない。ただ、同時に絶対にこれにはなれないという気持ちにもされる。おもしろいからなのか、割り切れているからなのか。理想と現実の間を軽やかに進んでいるようだ。

イトマイの喫茶スペースに初めて入った。静かで落ち着ける。値段を考えるとあまりにぜいたくな気がした。写真で見ていたチーズケーキを初めて食べたけど、とても美味しかった。帰りに「文藝」「スピン」「韓国の「街の本屋」の生存研究」を買った。

 

アトロクでの評判が胸に残っていたこともあり、「こころの通訳者たち」をシネマ・チュプキ・タバタに見に行くことにする。当日は昼も特に予定がなかったこともあり、早めに出て文京区のあたりから西日暮里あたりまで散歩した。初めて歩くような土地がまだあると思うと少し嬉しくなる。日暮里の「ニュートーキョー談話室」に入る。初めて入ったけど老若男女問わずいろんな人が楽しそうに話しながら過ごしていたり、自分の仕事をやっていたりしていて、なんか一昔前の街の喫茶店ってこんな感じだったのかなと勝手に想像していた。

時間が予想外にあまり、田端駅前のコメダ珈琲でさらに時間をつぶした後でシネマ・チュプキ・タバタへ。本当に商店街の中に映画館があって、20席程度。いろんな立場の人が等しく映画を楽しめるように席はゆったりしていて、盲導犬を連れた方がいたり、音声解説が充実していたり、アナウンスはすべて字幕になって表示されるし、映画館に直接入れないひとのために個室もあって、それだけでまず感動してしまうのと同時に、健常者男性の自分がこの中の1席を使ってしまっていいのだろうかと少し後ろめたい気持ちにもなった。

映画はとても素晴らしかった。見えない方のための音声解説をつけようとする中で、当事者の声を拾って考えていこうとするも、音声解説をつける対象となるドキュメンタリーの中で描かれる手話を音声解説に落とし込む難しさ、特に手話の歴史へのリスペクトとの共存が求められる中、それらを蔑ろにしないで実現するための努力がすごい。「失敗してもいいんだからやってみよう」という一見当たり前のようなことを周囲のいろんな立場のひとが共有して、各々にできる形で平塚さんを後押ししていく姿は本当に美しかった。完成した後の目の見えない人たちの喜びや感動の表情がまぶしかった。

当日は舞台挨拶に主題歌の生披露もあり、あまり事前にちゃんと理解していなかった自分を恥じたが、あの空間にいていろんな話を聞いて、歌に合わせて手話をする経験が得られたのはあまりに貴重で尊かった。上映後、平塚さんの本を買い、パンフレットに出演者、監督のサインをもらって満足して帰路についた。

 

午前中に散髪。何ということもなかったが、今年はどんな感じになりそうかなどをパラパラと話す。映画の話からSLAM DUNKはやはりやばいという熱量をもった話をいただき、見るしかないよなあと改めて。流れでスクリーンサイズ等々の話など、聞きかじった話をさらっとして終了。

bums_tokyoに行き、MKRDTSB氏の個展へ。もともとは友人K君にかなり前に最近はこれを聞いていると紹介されたのが氏の音楽だったという記憶。そこからSoundcloudでフォローし、Twitterもフォローするようになった。ものを作れなくなった人間としては、やりつづける、作り続けるというのは結局一番すごいことだと思う。「仕事」や「興味」や「社会」やなんでも理由をつけてやめることは簡単だけど、そんなことではどうにも止められず作り続けてしまう、それが「社会的に」褒められた状況ではないとしても。そんな活力を持っている人の作るものを見たり聞いたりしたいし、そんな人たちが望むくらい売れてくれたらいいのにと改めて思った。店内で流されていた音楽と映像を気付くと夢中で見ていた。ああいうときにどういうコミュニケーションをとったらいいかはわからなくて、いくつか言葉を交わさせていただき、店を後にした。

 

ミルハウザー「夜の声」を読んだ。やっぱりこの作家好き。「マーメイド・フィーバー」、「妻と泥棒」、「近日開店」、「場所」が特によかった。現実っぽい感じなんだけど急に変な世界に入っていってしまう。でもなんかこの感覚めちゃくちゃわかるし、なんならあるという微妙なところを掘り起こしてくるような感じ。残りの短編は別の作品集に収められているので、そちらも早く読みたい。

乗代雄介「十七八より」を読んだ。アトロクでTaiTan氏が同著者の「ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ」を紹介しており、それがかなりおもしろそうだったので青山ブックセンターで買おうとしたところ、値段にひるみまずは文庫からと思って買った。結論めちゃくちゃ好み。言わなくてもいいことが山のように書かれる。そぎ落としたらもうちょっとスリムになることは間違いないけど、そんなことしないから良いに決まっている。主人公が賢くてなんでも理解しているような感じに思える一方で、若さゆえの複雑な心境をもっているというアンバランスさがとても良い。他も早く読もう。

武塙麻衣子「爽やかな茸」を読んだ。毎日眠る前に少しずつ読み進めた。「驟雨とビール」の続編。相変わらずおいしく食べつつ、映画を見ている。かわいい猫とユーク氏に囲まれた生活は平穏でありながらも、ときどきふと何かを考えてしまう社会の変化などは自分があのころ考えていたこととシンクロしたり、別のものだったり、日記本は共感できるのも嬉しいけど、その人の立場で考えていることをこっそり教えてもらえるようなところもあり、それは自分の中での発見になっていることが多い。人との会話が少なくなっているので、こういうかたちで会話を補完している自分がいる。

 

あとはひたすらESを作っていた。のちに書類で落ちることになるのをこの時にはまだ知らず、1月後半はそのための本を読んだり文章を考えたりして過ごしていた。そちらがメインのような気持ちになったので、ある時から日記を書かずに仕事のことも覚えていないことが多くなったのかもしれない。この日記は2月も半ばになってめちゃくちゃ強引に振り返って書かれたもの。ESが落ちて、やっと自分がこのあとどういう風に生きていくか決めたりしているのは2月の話。

2022年12月

めちゃくちゃ寒くなった。急激な気温の変化。ずっと頭が痛い。仕事が捗らない。なんかの病気なのかもわからず、あまり前向きになれない。

先週のアトロクの戦隊ロボ特集が意外とおもしろかった。幼少から戦隊に興味がなかった人間にも面白く感じられる特集というのはすごい。

スペイン戦をさすがに見たい気持ちになり、早めに寝ることを決意して23時前に眠る。

 

なんとか起きてスペイン戦を見る。先制された後で、ペドリやガビがフリーの局面は多々あったが、最後のところで踏ん張って後半へ。久保を下げたのは納得がいかなかったが、ドイツ戦の経験でそうなってしまうのは仕方ないかと思う。結果はここでも逆転勝ち。ボールが持てないほうが勝てるサッカーとはまた理解されにくいんだろうなあと思いつつ、勝ちきれるのはすごい。冨安の安定感はすばらしい。本田と槙野の関係性ができあがってきているのも視聴者的にはおもしろい。

スペイン戦から寝ずに出社。トラブル対応が重なったことで眠くならずになんとかやり過ごす。出社して話した方がいいコミュニケーションになることはそれなりにあって、出社を求める人の気持ちもわからなくはない。

帰宅後はやっぱりクタクタ。少し休んでワールドカップを2試合見てしまう。終わったのが6時でクラブで遊んでいた頃のようだった。

帰省用の新幹線が行き帰りでチケット取れて安心した。もう1ヶ月したら帰省して戻ってきてると思うと時間の進みが年々早くなりすぎている。

bandcamp fridayで音楽を買う。円安がちょっとだけ気にならなくなっている自分がいた。

 

昼過ぎに起きた。ずっと置きたいと思っていた脱衣所用のゴミ箱を買いたいというのと、新しくできたから行ってみたいという気持ちが合わさって、板橋の無印良品へ。めちゃくちゃデカくて広い。こんな感じで無印の商品を置いて収納とか部屋が作れますよみたいなモデルルームっぽい感じもあって、家を完成させてない人が来たらめちゃくちゃテンション上がりそう。目当てのゴミ箱と少し食品を買って帰宅。

決勝トーナメントになると強豪がしっかりし始めてきていて、さすが。メッシはまだやっぱり1人異次元にいる。シュートがうますぎる。

 

遅くまで起きて遅くまで眠る休みが常態化してきている。この期間だけだとは思うが、決して健康的ではない。

ふるさと納税の期限が迫ってきていろいろ見てるけど、さすがに数年やってると代わり映えのなさから選ぶのが難しくなってくる。そもそも新商品みたいなものが生まれるようなものじゃないので当たり前なんだけど。結局いつものラインナップになってくるが、あんまりピンとこなくて先延ばしにした。

 

目を背けていいわけないけど、それでも保育園での痛ましい事件について直視することができない。苦しく悲しい。

インフルエンザの予防接種を受けなさいと遠回しに言われる。受けたくないわけではないが近くで探すのが面倒すぎるので先延ばしにしていた。飯田橋のクリニックで予約。やろうと思ったら意外とすぐにできるものかと思う。

日本対クロアチア。ラウンド16での試合。PK戦までもつれて負けた。初めてここを越えるかとみんなが期待していた感じはあったけど越えなかった。勝手に期待し始めたのはこちらなのだが、とはいえガッカリだとか結局云々みたいな話も出てきそうだ。ここで何かが悪い方に変わる選手がいなければいいなと思う。

 

負けたことで続投に関していろんな人がいろんなことを言っている。個人的には、別にリアクションサッカーでこれからもやっていきたいなら続投で全然良いと思うのだが、果たしてどんなサッカーをやって勝っていくつもりなのかは知りたくなってしまう。評論家的な人たちはそもそもポゼッションサッカーで勝ってほしいと思っているんだと見受けられるので、それは森保氏の采配やまして続投には異論があるんだと思うが、そもそもリアクションでいいという前提だったらどうだろう。そのあたりも教えてくれてもいいのではと感じてしまった。

久しぶりに昔の靴を履いて歩いたら横幅が狭くて爪が隣の指に食い込んで出血。最悪。

 

仕事が忙しくなりすぎておかしくなりそう。昼間はずっとイライラしていた。21時ころに終わって、何となく夕飯もガッツリ食べてしまった。悪循環。どこかで終わらせなければ。

 

疲れすぎた。仕事がたてこんでいる。会社にいる間も疲れていて、帰ってきても疲れている。

アトロクのベストJ-pop特集で「ado - 新時代」の作詞作曲が中田ヤスタカであることを知る。もしかしたら前にも知ってそうなんだと思ったかもしれないけどまたそうなんだと思った。この感じマジでよくない。「FRUITS ZIPPER - わたしの一番かわいいところ 」という曲を聞いて「Rhano Burrell - When Can I Call You feat.Lisa Lee - Disconnected Dub」とマッシュアップできる気がした。できたとて、そんなもん誰が聞くのと思った。BUDDHAHOUSE氏があげていた「snowk - I Can't Hide feat.大和田慧(VIP Mix)」は知らなかったけどかっこよかった。

 

仕事でトラブル。もう普通にパンクしそう。なんでこんなに俺に仕事が集まってきているのか。あるいは、なぜ俺はこんなに捌けていないのか。よくわかりませんが日常は続いてちゃんと終わる。

W杯の準々決勝2試合を見る。クロアチアは結局めちゃくちゃ強くて、モドリッチは運動量と働きがえげつない。一人のスターがどこにいるのがいいのかは難しいと、ネイマールやメッシと比較して思ってしまう。アルゼンチンとオランダは荒れ過ぎてて途中でよくわからん気持ちに。

テレビを見ている途中で気付いた。右手にスマートウォッチがない。数日前にバンドが切れかけていて換えのバンドを注文したばかりだ。ランニングから返ってきた段階ではまだあったはずで、そこで外してからの記憶がない。セブンイレブンに外出した際に無くしたのか。家でBluetoothが接続できないということは外か。探したけど見当たらない。最悪。とりあえず眠る。

 

起きてインフルエンザ予防接種へ。飯田橋まで行けばなんとか打てるということで朝から向かう。

声流電刹神回。金属ご両人のこれからに期待。こんにちは氏のメールがやはりおもしろすぎる。

ワクチン痛すぎる。コロナのワクチンがいかに痛くなかったかよくわかる。身体がこわばったのか、担当の人に「大丈夫ですか?」って心配された。はずかしい。

市ヶ谷でTさん、Yさんと合流してボスボラスハサンへ。アラカルトでいくつか注文して楽しく過ごす。近況報告などなど。

移動してTea House TAKANOへ。神保町には千度来ているが毎度スルーしていて初めて入った。ちょっと広くておいしい紅茶が飲めて店の雰囲気もとても良い。ダージリンの2番とシフォンケーキをいただいた。混んでいたからか、早く出てね感が内外から感じられたのだけがちょっと残念。Tさんの恋人とのクリスマスプレゼント交換話で盛り上がる。人のことをそんなに思って何かをしたりすることが少ないので、人の話なのに真剣に考えてしまった。ひとしきり考えたところで、Tさんが正解を持っていたことがわかり、なんだか試された感が。とりあえず楽しかった。

さらにもう一軒ということで、Yさんおすすめの「きっさこ」へ。ジャズやクラシックが流れる店内でゆったりとした時間を過ごす。こちらのコーヒーはとても美味しかった。深煎りを飲んだのでほかも飲んでみたい。ドラマでの女性描写について、朝ドラや城塚翡翠をもとにあれこれ話す。友達だからということももちろんあると思いつつ、とはいえ作品に求めるところというか、違和感が出やすいポイントなんかはそれなりに同じで、まあなんかやっぱりそうだよなという感じだった。都合よくされると違和感がすぐに生まれるくらいにはリアルの厳しさを日々感じているということなのだろうか。都合よくするなら都合よくしますって明示してよってことかもしれない。

解散して下北沢へ。下北沢の再開発後はちゃんと行ったことがあまりなく、「エキマエ」ビルのおしゃれ化はすごくてびっくりした。とりあえずスターバックスで時間を潰す。

オルタナ旧市街「一般」を読む。エッセイや創作が何本か入っていて、どれもおもしろくて読みやすい。香港の旅行記が特に良かった。本当なのか嘘なのかとかはどうでも良くて、なんかこういうことを感じることがあるよなあというようなことが偶にあって、自分の記憶とどこか結びつく感じが心地よい。

シモキタエキマエシネマK2で「の方へ、流れる」を鑑賞。会話の面白さと、人間ってこういうところあるのかもと思わせる感じが際立っていた。主演は唐田えりかと遠藤雄弥。最後の結末を残酷とか何やねんととるか、そういうことって割とあるし、なんかそんなもんだよな人間ってと捉えるかは分かれそう。個人的には後者で、ここまでのことはないとしても、人間って一貫性なんてそんなになくてフラフラしていて、どこかでグッと強く傾いたらそのままそっちに行ってしまうことは多分にあると思う。グッと傾いた分、別のことで揺れ戻ることも当然あって、でもそのことが終わったら終わったからいいやってなることもまたある。なんか本当にそれって切り取って外から見たらめちゃくちゃ変に見えたり破綻してるって思えるけど、でも実際そうでそれがおもしろいでしょ?って。そんな気持ちになった。二人のやり取りは素人っぽさというか、演技の感じがほとんどしない演出になっていてそれもまた描いたものの温度感をリアルなものにしていた。何度か笑ってしまうやり取りも普通にあった。唐田えりか氏が実際にはどんな人かはわからないし知る由もないけど、こうであってほしいと思うのは勝手か。

その後で下北沢のB&Bへ。珍しく何も買わなかった。ほしいと思うものがなかったわけではないが、今の自分には少し大きすぎる。あんなにあったら何を買うべきかを見つけられないということに気付いた。品揃えはすばらしいと思った。

W杯準々決勝。今日の2試合はクリーンで素晴らしい試合。モロッコはすごい。イングランド惜しかったけど最後はフランスだった。しかし、グリーズマンがなぜこの出来でバルセロナを追われたのかが分からない。

 

十分に寝て昼過ぎに起床。風呂を追い焚きして浸かってシャワーを浴びた。パスタを茹でてペペロンチーノにした。Yさんにもらったカニミソペーストを入れて食べた。美味しかった。

本を読んでゆっくり過ごす。昼寝を1時間。頭は痛くならなかった。アースポで令和ロマンくるま氏のM-1優勝予想を聞く。来週本番を見るのが本当に楽しみになってきた。

無くした時計。交番に行ってみたが、やはり遺失物として届いていなかった。仕方なくスマートウォッチを買った。

 

早めに起きて仕事。結局おわりきらなかった。いろんな締切や切迫感が押し寄せてきて現実から逃げたくなる。なんとかやるけど。

インターネットでの人の醜さを見るたびにこうなってはならない、学ばなければと思うし、そういうたぐいの教材は無限に存在しているのである意味ありがたいものである。もちろん、それが逆の意味に作用しておかしくなる危険性も同じくらいあるわけで、紙一重なのかもしれないけど。

週刊誌に適当な有名女性に関するコラムを書いている女性ライターがおり、しかも本まで出している。なぜこんなものが金を稼ぐことのできるものになっているのか理解に苦しむ。唐田えりか氏のあることないことを想像で書いて適当に決めつけていた。おもんない上に全部妄想かいと思ったが、連載がそれなりの数に到達していて引く。こんなものを相手にしていくことが意味のないことだとは思いつつ、放っておいてあとどれくらいたったらこんなものが目に入らないようになるのだろうか。あるいは永遠に目に入り続けるのだろうか。胸糞悪過ぎた。

アトロクの箱根駅伝特集。特に大学のビジネス面への寄与の話はなかなかおもしろくてもっと広げて聞いてみたかった。

武塙麻衣子「諸般の事情」を読む。2019年から約1年間の日記とショートエッセイがいくつか。幸せそうな日常なのに、時折書かれるパートナーへの複雑な想い。終盤でそれが何からきているのかが明らかになる。それでも表題の通り、「諸般の事情」ということで、自分や周りを収めて先に一緒になって進んで生きていく態度が2020年のコロナ本格期に入る手前で描かれる。続きとなる日記本も手に入れたい。おもしろかった。膨大な映画のレビューはすごい。とにかくたくさん見ていて、こんなふうに生きるのが本当に何かを好きな人ってことなのかと感嘆。あとは、食べ物の記録、とにかく美味しそうな食べ物の数々。著者が楽しげに食べている姿が勝手に頭の中に浮かんでくる。眠る前に少しずつ読んでとても楽しく穏やかな気持ちになれた。

 

本格的に働き過ぎ。マジで早く開放されたい。slackの退勤報告に社長からリアクションついていてなんか嫌な気持ちになる。世界の好きな人たちが「はやくやりたいことやりなよ」って言ってきてる気がしてくる。手持ちの金がないというのがこれだけ高くつくことを齢31にして気付く。

軍艦ユーチューブを流し始める。トークの軽快な感じが心地良い。しゃべりもおもしろいし、vaporwaveとかいう単語も普通に出てきて笑う。新しい人たちなんだなあと改めて思う。

この前「なんでそのラジオ聞いてるの」と聞かれた。改めて思うと、結論は「フィーリングが合うから」になるわけだが、こちらが局のフィーリングに合わせていってこうなったのか、もともと自分の持ってたものが嵌ったのかは微妙なところだ。TBSラジオの全てが良いとは言わないけど、それでも思想やマインドが共感できる番組が平日昼間には多いし、街に生きてる平民が聞くラジオという感じがしてくる。変にテンションも高くないし、モヤッとする話をする人もかなり少ない。歴史が程よく見えるのも好きなところだ。

Yさんの転職の自己分析の手伝いなのか、他己分析なのか詳しくは聞かなかったが依頼がきた。こんなもんをやって役立つならいくらでもと思いつつ、さすがにちゃんと考えるには平日の今のキャパシティでは無理。週末に時間をとる。

 

仕事。とりあえず一段落したと思ったら大きな落とし穴みたいな事象。明日が1つの山になりそう。相変わらずタスクが溜まっているのに、面接参加をアサインされてゲンナリ。断るわけにもいかず参加することにするものの、積極的に人の人生には関わりたくない。話の流れから、営業の部長がキツイから部長降りるって言って調整しているという話を聞き、そんなんありなんかと思う。また一つ辞めることのハードルが少しだけ低くなった気がした。

起きたらメッシがすごかった。あんなドリブルができても全盛期から衰えているのが明確なことにあらためて驚くしかない。

2022年で1番好きな曲である、柴田聡子「雑感」のKID FRESINO Remixがリリースされて聞いた。ほぼインスト。めちゃくちゃわかってるというか、原曲が良すぎてここに言葉や極端なフレーズを何か足すのは違うなと思っていたので、この仕上がりはすごいバランス。一番好きな1節が最後に使われていて痺れた。ベストなRemix。

 

寒すぎる。勘弁してほしい。

仕事。打ち合わせの嵐。ヘトヘトになって最後は前日に決まった面接。面接に何回出てもどうするのがいいのかは正直よくわからないけど、1つ思うのは何となく違うとか何となく正解とかに適当に理由つけてるだけやんということ。残酷なことにフィーリングでいいかだめかはすぐわかる。あとは理由付け。翌日までにフィードバックの提出を求められる。誰かの人生を俺が決めていいなんて訳はないが、回ってきてしまったものは仕方ない。セオリー的にマイナスなところに対してプラスなところは感情やマインドベースの話だけで落とさざるを得なかった。

インターネットで連日白熱している話題をこいつが入ってきてまとめるんかといういつもの地獄絵図が繰り返されていた。深入りして見てなくて良かった。

 

昨日の面接のフィードバックを打ち返す。こちらは意外といろいろ考えてみたが、上司が案外あっさり落としてきたのでなんかなあという感じ。

金曜とはいえやることがそれなりに溜まっていて気が抜けない1日だった。仕事は早めに切り上げてさっさとゆっくりすることにした。

勢いでビームスまで行き、思い切ってスニーカーを買う。もうしゃあない、これは勢いでやってしまうしかないんだというお気持ち。

 

新しいスニーカー、最高。テンションが爆上がりしている。

初めて本屋Titleに行った。行くまでは楽しみにしていたのだが、いざ入ってラインナップを見て、なんか違うかもしれないと直感的に思った。別にあの本屋さんがいいとか悪いとかそういうことではなくて、自分が行きたい本屋はちょっと違うことに気付く。手広く何でもある町の本屋よりも、今は違うところで買いたいことに気付く。

かなり歩いて本屋ロカンタンへ。映画関連を中心に人文系や自費出版物も適度にあっていい本屋。阿久津隆「読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹」、武塙麻衣子「驟雨とビール」、「爽やかな茸」、川勝正幸「ポップ中毒者の手記」を中古2巻セットで購入。中古本のラインナップが結構いい感じで定期的に覗きにきたくなった。

帰りにアトロクで聞いて気になっていた「まめなとうふ店」へ。遅い時間になったが、いなり寿司が1つ残っていたのでそれと、豆腐と厚揚げを購入して帰宅。行き帰りにバスを使ったけど、それだけでちょっとだけ旅行の感じがして気分転換になった。

いなり寿司が美味しすぎた。実家で食べる祖母のいなり寿司のように、甘すぎずに酢もキツくないのが最高。また絶対買いに行く。

三輪亮介「ラジオとテレビと生活と」を読む。ラジオに関してはそんなに遠くない感覚の人の日記を読むのは初めてで新鮮だった。ここまでストイックにいろんなものを聞かなくなったけど感覚的にはわかる気がして、たいへんそうかもとも思ったりしながら、でもそれが生活の一部ではっきり支えになってることを感じた。ここまでお笑い好きでもライブとかは行ってないとすると、そこもまた1つ大きな壁があるのかもしれない。

 

M-1グランプリ敗者復活戦を見た。令和ロマンが圧倒的におもしろかった。ボケ全てがおもしろすぎる。他の組のことなんか考える余地もないほどに。ドラえもんで道具ほとんどイジらずにあれだけ笑えるのすごすぎる。自由演技パートエグい。投票結果は残酷過ぎる。テレビだからと言われたら納得できるけど、それでもやっぱり違う結果であってほしかったと思うが、さすがに贅沢か。

M-1グランプリ本戦を見た。結局自分が好きな漫才は漫才コントの大喜利漫才、もしくは突拍子もないタイプの漫才で、しゃべくりがそれほど好きではないことに気付く。最後にウエストランドが優勝するのは、そうでなくてはさすがにおかしいだろうと思っていたので良かった。これだけ「うまい」漫才師を予選で落としておいて最後結局それかいとならなかったのがまたおもしろくなる感じがした。

真空が今度こそはいいところにいってほしいと思ってたけれど、出順がちょっと早かった。ここからの梱包されてない漫才を見るのが今から楽しみ過ぎる。ヨネダとロコディがおもしろかった。ダイヤモンドとキュウはかわいそうだった。ダイヤモンド野澤さんの反省会での姿は本当に辛くなって、もっとたくさん応援したくなってしまった。

 

今週からめちゃくちゃ寒い。昨日も寒かったけど厳しい。仕事はとりあえずぼちぼち。

M-1の感想がいろいろ盛り上がっている。お笑いを「ベタ」に受け取るなとは思わないけど、批評とかをやる人がそういう見方なのはどうなんだろうかと思いいろいろ書いて消した。お笑いのプレイヤー側も結構ベタに受け取った発言をしてるのもおんなじ位にはおもんないけど。こういうときに当事者側は「ネタですやん」と言えるだけ得だ。

キュウがtheNightで2本目をガチでやっててすごかった。これ最初にやれって言う人がいるのもわかるけど、あっちのほうが好きなんでって言うキュウだから自分はこの人たちが好きなんだということがよくわかった。

 

仕事で大トラブル。やっぱり俺にはこの仕事向いてないのかもなあと思う。多分向いてないしそろそろ引き際かなあという気持ち。粛々とトラブル対応しつつも、時間がかかった。あんまり気にしすぎないようにとは思いつつ、役職の看板が重い。報告書は翌日に回してもなお目一杯残業が必要になり、食事と運動のサイクルが壊れる。

 

早く起きて報告書作成にとりかかる。思えば前職でも一度報告書案件があった。あのときも何でおれがこんなことをする立場になってるんだと泣き言を心の中で言っていた気がする。しかし、本当に望んでないのになんでまたこんなところにいるのか。誰かが知らない間に俺の人生を動かしている気がしてくる。相変わらず余裕もなく、残業を理由に次々に生活の秩序が壊れる。年末年始も近いというのに。

 

ようやく方向性が見えてきて、なんとか仕事が通常運転に近くなってきた。とはいえ、障害対応ばかりをやっていたために通常業務はほとんど停滞していた。打ち合わせではとりあえず障害対応優先の顔をして乗り切る。

Tさん、Yさんへのお歳暮としてお菓子を贈る。ラジオで聞いていて気になった「SHUKA」といういわゆる甘納豆をいろんな豆で作っているお菓子。自分で食べたことのないものを贈るのはどうなんだとも思いつつ、フィーリングで押し込んだ。喜ばれることを祈るしかない。

 

もういいってと思いながらの金曜日。今週はヘトヘトになってしまっていた。気づいたら金曜日。寒さが辛い。年末年始が間近に迫るので、仕事も年明けでいいかと年内にやらなければが同居していて温度を保つのが難しい。週明けに修正をうまいことやりきれれば今年もなんとかなりそう。

M-1振り返りは奇奇怪怪明解事典が1番近い感想かなと思った。特にウエストランドの受け止め方について。

 

青山ブックセンターに久しぶりに行く。数ヶ月ぶり。棚のラインナップというか、置かれるものが少し変わった感じがした。自分にとってはいい方の変化。個人の出版物も適度に棚にあっていい感じ。アトロクで紹介されてた漫画が欲しかったけど、探すのが難しくて欲しいものすべてを見つけることはできなかった。大白小蟹「うみべのストーブ」、谷口菜津子「うちらきっとズッ友」、加納愛子「これはちゃうか」、大崎清夏「目を開けてごらん、離陸するから」、赤染晶子「じゃむパンの日」、乗代雄介「本物の読書家」、「最高の任務」、「十七八より」、松波太郎「カルチャーセンター」、村田沙耶香「信仰」、ペ・ジョンミン「タワー」、「わたしのペンは鳥の翼 アフガニスタンの女性作家たち」を購入。買いすぎた気持ちとスッキリした気持ちが半々。重い。

美容院までの時間つぶしで三軒茶屋のスタバへ。めちゃくちゃ混んでいたがなんとか座れた。年森瑛「N/A」を読む。ようやく読めた。序盤は主人公のドライさが過ぎる気もしていたけど、めちゃくちゃ純粋で素直で誠意があるからの動きだということが終盤に怒涛のようにわかってくる。記号に向けての言葉じゃなくて私に向けての言葉がほしい、ほしいはずという純粋な誠意は、この年頃だからある気持ちかもと思う反面、恋愛とかではそんなことを求めたりしてしまうのは何歳になっても変わらないはずで、友達でさえどこかで自分はそんなのを諦めているのかもしれないと気付く。もちろん諦めないで全てにそれを突き通してたらマジでいくら時間があっても足りないし、言葉や相手と本気で向き合ってないと一言も発せなくなるというのはあるが。なんか思ってたのとは全然違って良かった。特定の属性の扱われ方への違和感の表明でもなくて、マジで人と向き合ってほしい、向き合いたいという気持ちの話だった。

美容院。髪を切ってもらいながら年末年始っぽい話をしたり、USJが良かったという話を聞いたりする。美容師の人から「オカマ」という言葉を発されて、他人の私が同性愛者である可能性をこの人は考えていないのだろうか、周りには同性愛者はいないのだろうかと疑問を持つ。

豪徳寺サンマルクでキム・ジヘ「差別はたいてい悪意のない人がする」を途中まで読む。おもしろすぎる。一方で自分の加害性を振り返らざるをえなくなる。全員に読まれてほしいと思ういい本。続きを読むのが楽しみ。

ルミネtheよしもとで「漫才ライブ 余韻」を見る。ルミネは初めて来た。ゆったり座って楽しく見れたけど、センターマイクから離れると結構聞き取りづらくなってしまうのが残念。ダイヤモンドの最下位イジり漫才が早くも仕上がっていてめちゃくちゃおもしろかった。ダンビラムーチョがフリ間違えたところで笑いすぎておかしくなりそうだった。

 

ゆっくり目に起きてとりあえず風呂へ。さすがにいくらなんでも寒すぎる。黒帯会議を聞く。もう少し感想ガッツリ聞きたかったけど、バチバチのプレイヤーだからむずいよなと思った。

てらおかなつみさんの個展を見るためOndo Galleryへ。どの絵も可愛くて、温かさがあって好きだ。こういうのを買えるように本当にならなくてはと改めて感じる。WEB限定販売のポスターを買う。

日本橋方面にそのまま散歩する。谷やに久しぶりに入り、うどんを食べた。とても美味しかったけれど、カウンターに座ったこともあり、店主の感じに少しソワソワもした。活気のある店のカウンター慣れをしていない自分の問題だと思う。

帰宅して城塚翡翠の第二部を4話まで一気に見る。やはりおもしろいのだが、第一部ほどは夢中にはならなかった。翡翠に比べると犯人側があまりに杜撰に見えるのかもしれない。あるいは、男の殺人犯が翡翠の虜になり、女は嫉妬するというのがデフォルメされすぎているからだろうか。それにしても翡翠のキャラクター性は素晴らしく、演じる清原果耶の見た目と演技力がそれを完璧にしている。途中のCMで高尾山に行く清原果耶がどうにも翡翠に見えてしまい、全部嘘っぽくなった。その後最終話も追っかけ再生して見た。

Yさんの転職関連の依頼をなんとか完成させる。人を知った気になってはならないと改めて思い知る。なんとか言葉を重ねたけれど、これで言い表せたとは決して思えず、不甲斐なさが大きく優った。

 

今週で終わりなんだからもうええやんという気持ちが大半を占めていた割には仕事した方だと思う。先週のトラブルを取り戻す必要があり、とりあえず諸々確認等を行ったものの、やはり完全に思い通りにはなっておらず、力不足というか、やりきれなさを感じる。直接の開発者とコミュニケーションできるわけではないので、手前に渡したら最後は祈るしかないとはいえ、ここまでいろいろ重なると信頼していくことが難しい。契約形態的に過度な口出しもできないため、どこに何をぶつけるべきかわからない。

岸辺露伴は動かないの第7話を見た。やはりおもしろすぎる。ジョジョから切り離して一つのテレビドラマとして見たとしても全く問題ないし、この不思議な世界観が隣りにあるようなリアリティをもっているのは、岸辺露伴が劇中で言うように徹底した「リアル」の追求の結果に思える。スタイリング、音楽なども含めてどれをとっても素晴らしい。毎年これが見れるならもうちょい生きるわとさえ感じる。

 

残業時間さすがに多すぎるなと思い、抑えることを意識。それでも1時間以上は残業している。それほどやることがあったのかと聞かれると疑問もないわけではない。偉くなったから残業なんて気にしなくてもいいとはいえ、長く働いていないとダメなのではという変な責任感もあるのかもしれない。それは仕事であまり成果を残せていないと思っている罪悪感を薄めるためなのではとも思えてきた。

アトロクのokadada氏のmixが良かった。もう随分氏のDJを現場で体感することがなくなったが、こういう機会があると少し恋しく感じる。

アトロクの特集はヒップホップ特集。知っているラッパーも知らないラッパーも出てきておもしろい。リリックの内容を証拠にしたラッパーの逮捕のニュースは、以前にネット記事でも見た覚えがあり、その後が気になっていたが、証拠にはならない方向での法律制定が進んでいるらしい。

岸辺露伴の2夜目。ジャンケンの話はジョジョ本編でのエピソードを使ったものなので覚えていた。子役の人の存在感がすごい。露伴を追い詰める際にサイズが異様に大きく感じる。思っていたものとは異なるかたちに好きなものが変わっていったときに、こんなはずはないと思い、それが激化する。それ自体は程度の差はあれどいろんなところで起こっている話であり、スタンドがないだけで、現実にはSNSで死ぬほど文句をつける事例がたくさんあるのだろう。

 

仕事最終日。もうなんかやってなくてもやってたことにしていいんじゃないかという気持ちで時間が流れる。終わり際に年始の会議用資料案が送られてきて、資料いるレベルだったのかと焦って対応。なんとか年始に多少の手入れをすれば完了するところまでもっていって仕事納め。

アトロクのシネマランキングを聞きながら過ごす。各人の批評のおもしろさや、この映画見れば良かった、見たくなった、もっと見なきゃなあという気持ちとともに改めて、山本アナウンサーの批評はマジですごい。観察眼とか思考の線になってる感じももちろんすごいが、何より好きだが溢れているあの感じ。普通の人にはなかなかできない。マジでコラムの1つや2つやってないとおかしいと思う。

読み終えた本の送付も完了し、持っていく本を選びつつ、買って読めてなかったものを読む。

「うみべのストーブ」を読む。もっと早く買って読んでおくべきだった。おもしろすぎる漫画。なんかよくわからないけど、寂しいような楽しいような中間の感情ばっかり出てくる気がする。絵も話の感じもかなり好き。

「女の子がいる場所は」を読む。こちらもおもしろいのだが、それだけでは片付けられる話ではない。はっきりとこの世界の地獄が描かれていて、でもその中で希望を捨てずに生きている、希望を作るために生きている女の人たちの物語。読むのが辛いシーンも本当にあるけど、でもこれを見ないわけにはいかない。宇垣さんの帯文がかっこいい。

「うちらきっとズッ友」を読む。これもおもしろい。友情とか友達ってなんだろうって思ってもそんなにきれいなもんじゃないってことが分かる。そしてこれは決して創作の中の都合のいい人たちではなくて、リアルにありそうな距離感。でも友達というか仲間だよなってどこかでは思ってるってことなんだろうけど、それもときによっては一方通行だったり。しかし、どれも短編集だけどこんなにハズレがないものかと興奮してしまった。

Y氏が実家で家族のコロナ感染に伴って介護をしていて大変だと聞く。どんな言葉をかけていいかわからず、「N/A」を読んだこともあり、余計に難しくなった。でもこうやって一つ一つに丁寧に向き合うことをそもそも忘れていたことに気付く。そして、介護という避けることのできない問題に、明日自分も同じ局面になるかもしれないと改めて思う。

Tさんからお菓子の良い評価をいただく。嬉しい。

 

早く起きてバスで赤羽駅へ。電車で東十条までいき、ドトールで朝食。手早く済ませて8:40に黒松本舗草月の行列に並ぶ。前には20人ほどでそんなに遅くはならないなと安堵する。

並びながらArtistspokenのハイツ友の会と軍艦を聞く。おもしろい。しかし、このサービス月額払いにした場合にどうやって利益分配されているのかかなり気になる。もちろんそのほうが安いことは100も承知だが、そもそもは個別課金でお布施感が出ていいって話だったような気もしてきて。ケビンスのGeraNextもおもしろかったのでレギュラー化期待。

10:20ころになんとか店内に入って無事に購入。店を出ると100人以上の行列ができており、早起きで完全に得した気分。軍艦ユーチューブを聞きながら大宮駅へ。大宮駅で1時間ほどコーヒー飲んで新幹線に乗り込む。大宮からは1時間。指定席車両だからか、そんなに混んでない感じがした。

迎えに来ていた叔父の車で帰宅する。途中の高速道路で紅葉マークをつけたメルセデスハイエースを煽っていてなんか無性に怖くなる。

帰宅後は「映像の世紀バタフライエフェクト」が連続でやっていたので夢中で見た。「モハメド・アリ」と「スターリンプーチン」と「RBG」の回。めちゃくちゃおもしろい。来年からは毎週見ようと思う。人間は50年や100年前だとめちゃくちゃ差別しまくっている。人種も性別もセクシュアリティも。たった50年でこんなに違うのかと改めて衝撃を受ける。今がどうやってできたのか、決してこれで取り上げられる有名人だけのおかげではないが、誰かがやってないとこうはならないという当たり前も突きつけられる。

夕飯は叔父と祖母と父母でしゃぶしゃぶを食べる。熱いものをいつまで経っても火傷しながら食べる自分を見てたらそりゃいつまでも子供だよなあと勝手に納得していた。

キム・ジヘ「差別はたいてい悪意のない人がする」を読んだ。昨今の差別話のスタート地点に立つには絶好の本だった。これと「ポリティカル・コレクトネスからどこへ」を読んでおいた上でさて特に何について知ろうか考えようかとなれる感じ。韓国の話がとっかかりになってるけど、内容はかなり普遍的で今でもその辺でよく見るアレコレについて丁寧に細かくして話してくれていて勉強になった。参考文献も面白そうなのが多くて、ここからもう少しこの辺は整理したい。

 

朝から理容室へ。家族ぐるみの付き合いということもあり、かなり長い時間話す。顔の毛を剃ってもらって年末だなあと実感する。人の家族についてはどうこう言うことはないが、そんなに息子の結婚相手に対してああだこうだ言わんでもいいのではと途中から悲しくなってしまった。

母方の祖母から「いい人がいないのか」という無邪気発言をいただき黙る時間などもあるため、帰省も無条件に楽しいイベントではなかったりする年齢になってきた。

NHKの「ドキュメント72時間」が親戚宅含めてどこに行っても流れていてひたすらそれを見ていたら1日が終わった気がした。映像の世紀の「ロックと冷戦」回もなかなかおもしろかった。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドについてよくわかってなかったので、ほとんど初めて知ったことだらけだったが、こんなことまで現実だと何でもかんでも創作物にご都合主義だとも言いにくいレベルですごい話だった。

「すずめの戸締まり」の天譴論や天皇との接続の批評を改めてちゃんと読んで、なんか自分がどう感じるか気になったので見に行こうかなと思った。コメカ氏の「エルピス」論で言われていた現実のものを扱うという意味ではこちらも多いにそういう消化をしていて、どちらにどう感じるのだろうかと思った。両方とも年始に見ることを決める。

音楽の年間ベスト記事を作る。あんまりガチガチにやりたいわけじゃないという気持ちを意識してふんわり作った。タイミングを見て公開しようと思いつつ、本とか映画とかお笑いとか展覧会とかもせっかくならまとめとくかという気持ちになる。そんなんやりだしたら結局公開しないことにならんかと今から不安にはなる。

https://takumaro0829.hatenablog.com/entry/2022/12/31/184014

祖母が固定電話の使い方がわからなくなるということでスライドを作る。拡大印刷して祖母宅の壁に貼る。こんなものが本当に意味があるのかはわからないし、便利という意味では同居している叔父に「誰々に電話して」と言えばいいだけだと思いつつ、でもそんなことしたらなんか本当に認知症が進むとかあるのかもなあと勝手なことを考えた。

 

晦日。何ということもなく時間が過ぎていく。実家ではあらためてテレビと向き合うことになるが、見たい番組は幾度なく、このコンテンツとの相性が完全に合わないことを知る。

ここ数年は紅白がテレビで流れている。冷静になってしまうとどうにも変な番組だ。赤白に分けて対決することへのちょっとした疑問と歌番組としてのマジさを求める声とその他諸々が一緒になった結果、年々よくわからない番組になっている。でも、年末年始でできるギリがここなのだろうか。

初めてちゃんと聞いたけど、きつねダンスのヒャダインリミックスの絶妙にどうでもいい感じのインターネットにあるマッシュアップ感でおもろかった。順番に見ていくと、BE:FIRSTのShining Oneの楽曲的なかっこよさが突出している。

セカオワの曲は初めて聞いてもtiktok用ってわかる曲で、実際にバズってたらしくてなんとも。まあなんか飯食っていくってのも必要ですもんねという感じがする。そう考えると星野源の「恋」はバズるだろうがバズらせるために作ったとは決して思えないのがあらためてすごいと感じた。

気が付くとテレビはゆく年くる年に自然と変わって、年が変わる。その後でソシエダの試合とアーセナルの試合を立て続けに見て12月31日が終わった。

2022年 音楽のベスト

2022年に聞いていた音楽のベストを曲単位でabc順で並べました。
Spotifyにあるやつだけですが以下です。
※歌手名 - 曲名 (From 収録タイトル名)で記載。
プレイリストはこちら。
2022 - playlist by ctakuma0829 | Spotify

 

1300 - Oldboy (From【Foreign Languages】)
(((さらうんど))) - How - Jun Kamoda Extended Version - (From【After Life (Extended Version)】)
→アルバムがとてもよかった中で特に好きな曲。長く聞ける方が嬉しいということでExtended Version。
100 gecs - Runaway (From【Snake Eyes】)
まだ俺は飽きないので、もうちょいこれやっててほしい。
1017 Muney,1-Drink,Ichiro Fujimoto - ときどきFly - Remix (From【ときどきFly (Remixes)】)
A-THUG,Chiyori,Peedog - BOYS.. DON'T CRY (REMIX) (From【BOYS.. DON'T CRY (REMIX)】)
Aile The Shota - LOVE (From【LOVEGO】)
→他もいくつか挙げていますが、tofubeatsプロデュース曲の良さよ。
AOTQ & 夏目間風 - スランプ (From【スランプ】)
ASIAN PIRATES - NO REST (From【PIRATE VISION II】)
ATRIP - Elsa (From【Me+You】)
Barry Can't Swim - Like The Old Boys (From【Like The Old Boys】)
BE:FIRST - Moment (From【BE:1】)
→デビュー曲以降があんまりハマってなかったけどこれはめちゃくちゃ好き。
Benedek,AKUA - In the Air (From【Zebrano】)
→かなりよいEP。
Bibio - Potion (From【BIB10】)
→正直これまでBibioピンときてなかったけどこのアルバムで完全に好きになった。
Bodysync - Can You Feel It (From【BIG WOOF】)
→これめっちゃ好き。もっとやってほしい。
butasaku - in my brain (From【forms】)
C.O.S.A. - Su Su Su (From【Reason】)
C.O.S.A.,KID FRESINO - Mikiura (From【Cool Kids】)
→この2枚のEPが1年にリリースされてるのやばすぎ。今年一番聞いたEPのうちの1つ。
Call Super - Swallow Me (From【Swallow Me】)
DJ Plead - Come Quick (From【Quick EP】)
DJ Python - Angel (From【Club Sentimientos, Vol.2】)
→DJ Pythonのリリースが今年は他も良かったです。
Floating Points - Vocoder (From【Vocoder】)
FULLMATIC,Jin Dogg - MAKE YA MAMA CRY - REMIX (From【MAKE YA MAMA CRY (REMIX)】)
HDSN - Lock Down Your Aerial (From【Lock Down Your Aerial】)
Himera - Taco (feat.tohji) (From【Taco (feat.tohji)】)
Kabanagu - いつもより (From【ほぼゆめ】)
Kelela - Happy Ending (From【Happy Ending】)
Kornél Kovács - Szakad (From【Hotel Koko】)
Lady Lykez - Pull Down (From【WOZA EP】)
Little Simz - Angel (From【NO THANK YOU】)
Muni Long,Saweetie - Baby Boo (From【Baby Boo】)
→豪快なMy Booサンプリングが気持ちいい。
Neibiss,tofubeats - no sync (From【Space Cowboy】)
NewJeans - Hype Boy (From【NewJeans 1st EP 'New Jeans'】)
→今年のK-Popでは一番好きだった。DittoはBaltimore Clubでこちらも素晴らしく、来年のリリースもかなり楽しみ。
NxWorries - Where I Go (feat. H.E.R.) (From【Where I Go (feat. H.E.R.)】)
OMSB - Nowhere (From【ALONE】)
→アルバム全体がとても好きだった。
PawPaw Rod - Message(Better Days) (From【Message(Better Days)】)
PinkPantheress - Boy's a liar (From【Take me home】)
PinkPantheress - Do you miss me? (From【Take me home】)
→今年のリリースもとてもよかった。こちらもBaltimore Club的なビート。
PUNPEE - Free Roamin' (Self-regi Dystopia) (From【Return of The Sofakingdom】)
→こっちはどちらかというとJersey Clubの感じ。BPMも早くて在りし日にインターネット上に転がっていたかのような曲がPUNPEE氏からリリースされるとは。さらに早くして聞きたくなったけど、多分間違ってる。
RYUTist - オーロラ (From【(エン)】)
→有給休暇取得日に歩いていてこれが流れて泣き出しそうになった。柴田聡子氏のプロデュース曲。アルバム全体がとてもよくて、これからも注目したい。
Sharda - It's A Love Thing (From【It's A Love Thing】)
Sharda - Hard To Forget (From【Hard To Forget】)
→四つ打ちではSharda。
Stacy Ryan,Zai1k - Don't Text Me When You're Drunk (From【Don't Text Me When You're Drunk】)
Supershy - Happy Music (From【Happy Music / Something On My Mind】)
→今年は朝の11:00まではJ-WAVEを聞くようになった。そこで知った曲。
SZA - Gone Girl (From【SOS】)
tofubeats - VIBRATION (feat.Kotetsu Shoichiro) (From【REFLECTION】)
→アルバムもリミキシーズも良かった中で1曲選ぶとするとこれ。粋の塊。
TSHA - Dancing In The Shadows (From【Capricorn Sun】)
UA - 微熱 (From【Are U Romantic?】)
uku kasai - ライズ (From【coldsmokestar】)
Yak - Swex (From【Balmore Blue / Swex】)
ウ山あまね - タペタ (From【ムームート】)
→順位を仮につけるとしたら2位。曲のかっこよさはもちろん、歌詞の印象的なフレーズのリフレインがこびりついて離れない。そしてまた聞きたくなる。
さらさ - Amber (From【ネイルの島】)
さらさ - 太陽が昇るまで (From【Inner Ocean】)
さらさ,NEI - Blue (From【Inner Ocean】)
→初めて知ったのはJ-WAVEで流れたAmberだった。EPの中ではちょっと違うタイプの曲だったけど、個人的には圧倒的に一番好きだった。最近のEPの2曲も最高のR&Bで今後も楽しみ。
宇多田ヒカル - Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (From【BADモード】)
→アルバム全体がベストだけど、これができるのがすごいというのも込みで。
坂東祐大,塩塚モエカ - 声よ (From【声よ】)
柴田聡子 - 雑感 (From【ぼちぼち銀河】)
→今年の圧倒的1位。良すぎる。アルバムも最高。生活。KID FRESINOのRemixはこの曲の何がいいかを理解したうえでの粋な仕上がりで好き。「給料から年金が天引かれて心底腹が立つ」なんて歌うこんなにかっこよくて素敵な曲があるかね。
椎名林檎 - 長く短い祭 ~In Summer, Night ~ - Yasuyuki Okamura 一寸Remix - (From【百薬の長】)

→全てのブートレグが出終わったあとでブートレグを不要にしてきた。

 

それ以外のbandcampにしかない曲はコレクション参照で。
chibat's collection | Bandcamp
特に印象的なのは、Wodda、bangersonly.com、DJ SWISHAのDJ PACK Vol.4、他人の事情 Remixes(原曲のLPも買った)、hankyovain氏のリリース、Bow Street Runnerなど。他も買ってるやつはどれもお気に入りです。

 

音楽以外のベストは別記事で。

2022年11月

月初だからかトラブル。仕事が進むスピードも減速気味。とにかく多少の残業は目をつぶり、やばくならない程度には進めた。夕飯を何かしら用意する気力もなく、味噌汁と漬け物、昨日の残り物を適当に流し込んで質素に終えたが、旅行から日も経ってないこともあってあまり気にならなかった。

有給の申請をとりあえず出す。最終的にはこの有給さえなければといつも思ったりするのだが、とりあえず出せるだけ出しておくのが一番。年末にも取れそうなので、少しはゆっくり帰省できそう。

M-13回戦の結果が出揃う。自分が好きな人たちは通っていて安堵した。ここからが残酷な感じになってくるが、視聴者としては楽しみしかない。とりあえず3回戦動画を見る時間を作らなければ。

 

前日夜遅くに連絡があり、すでにトラブルが発生している状態で仕事スタート。午前中になんとか収まったことでとりあえず仕事を進める。自分が何かしらしなければいけないタスクがどんどん増えてきていて、こんなはずじゃなかったのに感。決められた自分の領土だけをとにかく守っていたかったはずなのに、気づくとどんどんそれが増えている。結局、立ち回りの下手さなのだろう。

翌日が祝日ということもあり、何かを見たりしようかとも思ったが、旅行からの疲れがまだ残っており、ダラダラしつつ、前月分の書けていない旅行中の日記を整理して過ごす。

 

疲れていたこともあり何度寝かを繰り返して11時に起床。特にやることはなかったが、ちょっと前から食べたいものがあったので、昼過ぎに家を出る。

印刷博物館で「現代日本のパッケージ2022」を見る。普段スーパーで何気なくみているもののパッケージの変更にそんな意味があったのかなんてことは全く気に留めていないので、へぇーと思うことばかり。使っている材料が変わったこと、紙の構造が変わって、こんなふうに持ち運びできるようになった、連続した作業がしやすくなったなど、消費者が気付く可能性のあるものから、全く無いものまで様々でおもしろかった。そして、言われてみたらかっこいい、かわいいパッケージなんかの発見もあって、落ち着いて見るって大事だと感じた。油や酒の紙パックのものは、捨てるときのプラのめんどくささを考えるとすぐにでも変えたいと思ってしまった。一方で、変えたことによる価格への影響なんかも書いててほしかった。それが「高くしとるやんけ」になるのか、「それくらいなら仕方ないか」になるのかわからないけど、そこも重要なポイントだと個人的には思う。意外とああやって見せられたら、後者になる人は多い気がする。

徒歩で神楽坂の龍朋へ。定期的にここのチャーハンが食べたくなる。田舎の美味しかった中華屋のチャーハンに似ている。チャーハン以外も食べたいと思うものの、一人で来ているし、なんとなく他を頼む気にもならず、いつも同じものを食べている。相変わらずおいしくて、空間的にも落ち着くので好きな店の1つだ。

帰宅途中に本屋イトマイへ。可能なら喫茶に入りたかったが、混んでいたので本の購入のみにとどめた。川上未映子/村上春樹「みみずくは黄昏に飛びたつ」、オルタナ旧市街「一般」、くどうれいん「虎のたましい 人魚の涙」、スティーブン・ミルハウザー「夜の声」を購入。コーラとチーズケーキを買いたかったが、時間がかかると言われて断念。

帰宅後は特に何をすることもなく休みを惜しみつつ過ごす。明日が終わればまた休みなのに、なぜか気が重い。それでも明日はくるけど。

 

前日眠るまでに時間がかかり、寝付きも浅く朝が辛い。久しぶりの出社。道中は霜降りANNを聞く。

全社打ち合わせ後、社用携帯を変える作業が必要になるも難航。appleidがすでに設定されており、そのパスワードがないと初期化できないが、パスワードがわからないという最悪の事態。やれることはないので、情シス担当の対応待ち。

そんなことをやっていて、気付くと左目がおかしい。勝手に動く。時折痒痛い。調べるとどうやら眼瞼ミオキミアと思われる症状。目が勝手に動くのがこんなにストレスだとは思わなかった。気が狂いそうになったため、早めに仕事を終えて帰宅することに。道中、妹に眼科に行った場合の流れを確認。目薬が出るくらいということなので、とりあえず様子見のため、眼精疲労用の市販目薬の高いやつを躊躇なく購入。とにかくこの症状を早く和らげたい一心。高い目薬は効く感じがした。カフェイン摂取はあまり良くなく、ストレスや疲れの影響とのことで、いつもよりは早めに寝ることにする。起きたら完全回復しててほしい。

 

起床。かなりビビっていたが、起きると目のピクピクは消えていて安心。目薬は継続して付けつつ、カフェインをあまりとらないようにする。

bandcamp fridayでそこそこの量の作品を購入。woddaのgarageがめちゃくちゃかっこいい。DJ SWISHAのDJ Tool集もいい感じ。hankyovain「他人の事情」のRemixがリリースされたのが、自分的にはタイミング最高でぶち上がって買った。

そういえば最近作ってないということで、カレーを作る。なんとなくキーマカレーがいいなという気分になり、専用のルーを使って簡単に作る。自分で作ると美味しく感じるのはやっぱり人間自分がかわいいからだろうか。美味しく食べる。

Jリーグの最終節。先週見に行ったからか、ガンバの結果が気になりつつも、NHKで放送していたマリノス戦を見る。マリノスのゲームスピードが早くて驚く。そこそこの海外リーグでも通用するのでは。マリノスの優勝と同じくガンバの残留決定が決まり、サポーターであるYさんの安堵がLINEから伝わってきた。

大迫がバックアップメンバーを辞退したニュース。個人の考え方次第なので別に辞退は全く問題ないと思うが、誰かはその枠に入ることになるので、「怪我を祈るなんてしたくない」って言い草はどうなのかとも思う。別にその枠に入ってる人たちみんなが怪我を祈ってるわけじゃないんだから。

 

早めに一度起きて風呂を溜めたあとで二度寝。起きたら2時間が経過していた。保温されているのでラッキーと思って入るも、そもそも最初から予約して風呂溜めれば良かったのではという気持ちが大きくなる前に風呂を出る。

天気が良くてどこかに行きたい気もして、昼過ぎから資生堂ギャラリーへ。休みの夕方近くにもなると、三田線も人はまばらだった。

資生堂ギャラリーで「第八次椿会 このあたらしい世界」を見る。6組のアーティストによるグループ展。去年からこの組み合わせで展覧会をやっていたらしいが、見るのは今回が初めて。入るといきなりロープが張り巡らされているが、これは展示であり、ロープを跨いで中に行くのも自由。ああいう場でロープがあると途端に跨いではいけない感じを勝手に察するが、そこを乗り越えたことでもっと作品と対面している気にもなる。印象的だったのは、目の映像展示。河川敷にいる全盲の写真家が、景色で自分と対話している映像。河川敷の良さと見えていない人がする会話。そこで感じられることを話したり間が空いたりしながら、自分が何を考えているのか、感じているのかなどを訥々と話す。見ている方も、自然と自分の中で反芻したり自分なら何を考えるかという方向に思考が動く。そういえば、ただボーッとしてないなと気づく。「生活の豊かさ」というテーマで各自がものを置いた部屋。子供が書いた絵が特に印象的だった。後から読んだインタビューによれば、作者の子供がニュース番組を見て書いたものだと。内容は、ロシアがウクライナの家に爆弾を落とすというようなものと、独自天気予報が描かれたもの。日常にある子供の絵自体がもつ生活への豊かさを感じる一方で、放っておけばこんな絵を書かせてしまう世界の残酷さが同時に感じられた。インタビューもなかなかおもしろく、来年の展示もぜひ見たい。

銀座で近くのエクセルシオールカフェに入り、90分ほど本を読む。銀座ともなるとエクセルの椅子もフカフカで居心地が良い。

「Architecture in the Post COVID Society/漣」を読む。著者はザハ・ハディド建築事務所在籍の建築家。コロナ禍以降の建築設計のあり方と、新国立競技場建築までの諸問題に関する論考2本。その場にいた人だからこそ書ける熱量を感じつつ、そこからいまだ何も変わらない社会の存在。本当に先頭に立っていた人の言葉からは、理不尽極まりないザハ案への批判とその後の流れへの怒りと悲しみとそれでもやらなければという決意がまざまざと伝わる。もっと多くの人に読まれていいと思うし、ザハ案撤回までのプロセスについては、もっとおおごとになってもいい話だと改めて思う。小説「漣」は、コロナ禍を舞台にしつつ、東日本大震災の記憶も重なってくる話。渦中にいた人が感じていることは決して絶望や喪失感や怒りや悲しみだけではない。そういう人たちに対して手を差し伸べるというのがどういうことなのか、どんなやり方があるのか。冷静に考えたり本気で慮ったりするってどういうことなんだろうとちょっと考えてしまった。東日本大震災を取り扱った作品への向き合い方が自分にはまだ難しい。

帰宅後、ビッグロンドンダービーを見る。白熱した展開ながらなんとかアーセナルが1-0で勝利。ここで勝ちきれる強さが今はある。見ているのが本当に楽しい。

 

仕事。集中力が著しく低く反省しつつも、最低限のことはやったので自分を甘やかす。

いしいひさいち「ROCA」がめちゃくちゃおもしろかった。アトロクで矢部太郎氏が推薦していた一冊。テンポが早くてどんどん読めるし、考えてもいいし考えなくてもいい感じがまた良い。類まれなる才能を持っていることが大げさに書かれすぎず、でも着実にステップアップする中で、主人公が望んだ舞台に近づくということが、友人が表舞台から消えることを導く。ともすると悲劇的に見えるけれど、きっと彼女らはそれぞれが新しい場所で楽しく過ごしているだろうとも思えるように、それぞれのキャラクターが魅力的に描かれる。とてもいい一冊に出会えた。

「黒帯と中山さん」を配信で見た。途中、金属バットとAマッソの主にファンに関する言及があり、分かるけど難しいと思う。その二組に限らず、「その人たちが好き」と「その人たちを好きな自分好き(おもしろい)」みたいなものって本当に分けられるんだろうか。後者に関して揶揄する言い回しはめちゃくちゃ聞くし、気持ちわかるけど、じゃあ自分がそれじゃないってどうやったら言えるの?とは思う。別に出待ちもしないし、おもしろそうなライブがあれば行くか配信見るし、YouTube更新されたら見るし、くらいの自分はどっちに分類されるのだろう。見た目も含めて、「Aマッソが好きな男」=後者ということになるんだろうか。結局そんなのは言う側のさじ加減だとも思いますが。音楽でもなんでもそういう、物自体じゃなくてアクセサリー的に利用してるだけという話はよくあるが、作り物ならまだしも(花束みたいな恋をしたは多分そういう人たちが出てくる話なんだと思う、見てないけど)、実際でそれを分けられるケースってそんなにあるのだろうか。

普段はおもしろい人が熱くなったときにあんまりおもしろくない皮肉を言ったりするのを見ると、こっちが本物か?と思ったりする。そして、おそらく多くの場合は本当にそうなんだと思う。

 

あんまり書きたいことがない。疲れているわけでもないが、気力が湧かない。

同僚というか先輩にあたる人が結婚するという話が入ってきた。もし自分が結婚するときも会社にはそういう情報って言わなきゃいけないのだろうかとふと考える。言っておいた方が諸々都合が良いのかもしれないが、その情報から始まる諸々の職場内の辞めさせないための進め方などを見るに、なんかちょっとだけ嫌な気分になった。

442年ぶりに皆既月食と惑星食が同時に起きる日ということで、皆既月食を見にフラフラと仕事を終えて外に出た。なんとなくいいものを見た気がした。思えば、前職でもこういう天体ショーの日があったけど、そのころはこれを見るために外に出ることすら許されなかった、あるいは気力が削がれていた。なんとなくこういうのを見れる環境に来れただけで良かったと思う。

アトロクの読書特集に上白石萌歌氏が登場していろいろ話していた。この企画、本や読書にこだわりがあったり偏愛がある人の方が個人的にはおもしろいと思うので、スポンサーの関係等あるだろうが、そのあたりはこだわってほしい。氏も本は好きなのかもしれないが、偏愛というほどのものは感じなかった。ただ、普通に聞いている分にはそっちのほうが親近感あっていいのかもしれないけど。

FOLK old book store「肝腎」を読んだ。パラパラめくっているだけで、どこの誰かもわからないような人から名前を聞いたことくらいはある人まで様々な人のおすすめ本を知ることができるだけでもおもしろいし、おすすめ文も読める。かなりオトクな本だと思う。知らなかったけど読んでみたくなった本や、知っていたけどもう一度読みたくなった本までいろんなものが載っていて楽しい。自分の手の届く範囲のちょっと外を知るにはちょうどいい。何回もいろんなタイミングで読んで都度発見がありそうなのも嬉しい。

 

出社。感染者数が増えてきていることもあり、またしばらくしたら来なくなるだろうなあと勝手な推測をしたりした。一方で、ある時期に比べると電車の混雑に対する嫌悪感も薄れているのは確かで、慣れは怖いと改めて思う。

帰宅中にトラブルの連絡あり。どうやらクラウドサービスの障害ではと思われるが、なかなか詳細が出ないため、とりあえず一報入れて翌日に持ち越し。いつ連絡が来るやもということで、あまり家にいても心が休まらなかった。明日は朝からこれと向き合うのかと思っていると、なかなか憂鬱にもなる。

寺田寛明氏の大喜利やネタは好きだ。ただ、ツイートしていた「見に行ったライブで聞いた発言でこれ炎上するかもなっていうのは書くな」というのはどうか。マナーとして中身を基本的に書かないというのはわかるが、最終的には書く書かないは自由だ。(明確に口外禁止を謳うライブは別にして)おそらく松永氏の炎上を念頭に置いた発言だろう。

では、Aマッソはあの時ツイートされないほうが良かったんだろうか。今回松永氏もされないほうが良かったんだろうか。1人の客が目の前でめちゃくちゃ傷ついたり変な気分になった感情は、せっかくサービスしてくださってるんだから、押し殺して笑いなさいというのが本当に正しいのだろうか。「正しい」なんかライブに求めるなよというのも分からなくはないのですが、そういう可能性があるなら、いっそレポ禁で誓約書書いて「口外したら~」のような形式でやるのが良いのではとも思う。

表現する側は偉いと思うし、すごいとも思っていますが、だからといってそちらが言ったことを全てありがたがって受け取る義理はないとも思います。おもんなかったらおもんないと言いますし、胸糞悪かったら胸糞悪いと言います。おもしろかったらおもしろいと言うように。一歩間違ったら駄目になることを覚悟して、それでも駄目にならずにおもしろいことを言ってる人もいるので、そういう人をありがたがるようにしようと思った。

 

前日の障害対応が引き続く。最初の頃はあまり好きではなかったが、今となってはやっと塩梅を掴んだこともあり、慣れてきた方だとは思う。一方で、こんなことばかりやっていると、何がしたかったのかという気持ちになるときもなくはない。それでもやってしまうからこんなことになっているのだろうが、やらないという選択が簡単にできる性格でもないこともよくわかっている。

欲しい服があって、決して買えなくもない金額だったが、届くのが3ヶ月後となると手が出しづらい。保留して見なかったことにする。

 

ようやく一段落したものの、障害対応が完結せずに1日が終わる。クラウドサービスを使うことを前提に提供しているので仕方ないと思いつつ、このモヤモヤはオンプレミスのころにはなかったよなあと思っていたが、部品の故障などが発生して早朝や深夜作業があったことを思い出し、結局完璧はないよなあと改めて思い至る。

モヤモヤしたまま仕事を終えたので食事で自分に自由を与える。残り物もなくなっていたので、スーパーで適当に買ったものを食べた。

 

二度寝して10時過ぎに起床。午前中ぼんやりと過ごしつつも、重い腰をあげて家を出る。

pixel tokyoでki_moi氏のポップアップショップをやっており初めて訪れた。人形というか、置物みたいなかわいいのがいくつも展示されていて欲しくなった。値札を見て買えないことはないが、今ではないと自分を諭す。ki_moi氏のシールセットをいくつか購入した。

かねてから行ってみたかったReadin' Writin' Book Storeへ。狭くもなく広すぎもなくほどよいサイズの本屋。ジャンルは割りといろんなのがカバーされていたけど、置いてある本には店主の思想を感じるラインナップというのが伝わってくる。下の方の棚を見るのに屈む必要があるというのも、ハードルのようで個人的には意外と気分が上がる。いろいろじっくり見て、清水晶子、ハン・トンヒョン、飯野由里子「ポリティカル・コレクトネスからどこへ」、「スピン 創刊号」、高島鈴「布団の中から蜂起せよ」、「ゆめみるけんり vol.5」を購入。この本屋でこれを買うということに意味がありそうだと思う本がたまにあるけど、今日はそういうバイヴスがうまく合っていた。

昼ごはんどうしようかなと思いつつ外に出ると隣にピザ屋があり、フラフラ入る。「Maple Pizza」というピザスタンドでめちゃくちゃ美味かった。マッシュルームのピザとベーコンとカマンベールチーズのピザを頼む。どちらもめちゃくちゃ美味しかったが、ケースに入っているものだとそんなに大きく見えなかったのに、目の前に来ると大き過ぎる気がして食べ切れるか不安になった。なんとか食べて満足しながら店を出る。この本屋に来たらこのピザ屋に絶対寄ることにしようと心に決める。

銀座のグラフィックギャラリーで「日本のアートディレクション展 2022」を見る。こういうのを見ると、普段広告とかパンフレットとか売ってるもののデザインとかを本当に無意識に見ていることに気付く。そういうものにめちゃくちゃこだわって作っている人がたくさんいて、もしかしたらそれのお陰でそれらを手にしている可能性もあるということに改めて気付く。こうやって並べてもらえるとありがたいと思いつつ、なんかそれって本当に正しい?とも思う。

銀座蔦屋書店で坂内拓作品展「feel」を見る。なんか景色って実際にはこれくらいの感じで見えてるよなあというような距離感とイメージと柔らかさみたいなものが、フラットな感じがしてとても好き。ポスターをその場で購入しようと思ったが、持ち運びに難があるため、通販に決める。

ドトールで「ポリティカル・コレクトネスからどこへ」を読む。このあと、この本にも関連するラウンドテーブルを聞きに行くので、かなり突貫工事になってしまったが、なんとか前提を読み取ろうとする。著者3人の中にも問題意識や温度に微妙に差があることが明示されていて、そのあたりのフェアさが良い。「ポリティカル・コレクトネス」という言葉が今インターネット等で使われているものは出自や本来の意味と異なる意味であり、そもそもはという話から、「道徳的な正しさ」と「政治的な正しさ」、「あなたの気持ちなんかどうでもいい。正しい知識を学ぶほうが大事です」というかなり刺さる話が展開されており、おもしろい。全部は当然読めなかったが、空気感をなんとか掴み移動。

北千住のBUoYという、以前はボウリング場や銭湯だった場所にあるカフェ+アートスペースのようなところでやっている「水平都市」というイベントに行った。イベントに行くこと自体がかなり久しぶりだし、会場はなんかクラブっぽくて久しぶりでいいなという気持ちと、周りのアート感度が高そうな感じへの慄きというか、なんとなくの不安感があった。

「多声の風を招き入れる カルチャーとポリティカル・コレクトネス」というラウンドテーブルを見た。登壇者は、鈴木みのり氏、ハン・トンヒョン氏、野村由芽氏、松尾亜紀子氏の4名。普段の会話の中の「正義」に関する話とハン氏の共著とを接続した内容。オフレコというか、そもそもレポートされる前提で話されていたわけではないので、特に内容については書かない。おもしろかったし、各分野での登壇者の葛藤が伝わってきたのはあの規模感ならではのリアルだったと思う。特にハン氏の語り口がとっつきやすく分かりやすかった。自分がなんとなくこのテーマに関して感じていた自分の中の矛盾やジャンルみたいなものに触れていたというのもあると思う。終盤に参加者から出た質問の「正義」に関する話。ふと、自分は結構ロールズの「原初状態」や「無知のヴェール」という概念が好きというかしっくりきていたことを思い出す。またそのへんの本を読んでもいい気がした。

ああいう場所に行って話を聞くと、シスジェンダーヘテロセクシャルで4大卒でそこそこの年収で東京でホワイトカラーで正社員で暮らしている男性である自分がこういうことを学んだり関心を持つことに欺瞞はないのかということを考えたりする。でも、欺瞞があるかもしれないから学んだり関心をもつことをやめたら、一生そのままで、自分の常識の中でだけ生きることになる。そうやって知らない人をマジョリティとして無意識に悪気なく、ときに差別もしていくかもしれない。それに対して本当に自分が考えていることは、そういう自分を許せないとかじゃなくて、どちらかというと、もし何かが変わって、ある日マイノリティになったときにもそれでいいの?ということだと思う。そういうことは現代では往々にしてありそうだし、今からでも突然自分の属性が変わったり気づいたりすることがありうるはずだし。結局自分かよという話にはなるが、でも他人にはなれないんだから、それくらいから考えていくのではダメなんだろうかというようなことを考えながら帰宅した。

 

アーセナル戦を前日朝方まで見ていたため、起きたら昼過ぎだった。洗濯を3回まわした。天気が悪い日に限ってまわす必要があるという悪いサイクルになってしまった。東京は久しぶりに雨が降った。

赤もみじのYouTubeチャンネルでドキュメンタリー的な映像が公開されていてポツポツ見る。ドキュメンタリーなのに公平ではないという批判があり、そもそも公平なものなんだっけ?と疑問が湧く。ドキュメンタリーってそういう見られ方をしているのかと気付く。個人的には、創作物なんだから作り手の考え方が乗っかるのは当たり前で、今回はそれが明確過ぎるだけなんだと思う。そのあたりは作家のスタンスの違いで、多くの人が見たであろうニューヨークのチャンネルでの一連の映像との違いはそこにあるんだと思う。どちらか寄りにした結果おもしろいかおもしろくないかは自由に言えば良いと思うが。個人的にはそこまでハマらなかった。

関連して、ドキュメンタリーでの取材対象者の健康状態への取材者側の配慮云々は一般的にどういう風に考えて作ることになっているのか、気になってそういう本をAmazonで探した。おもしろそうなものは一度読んでみたい。「リアル」的な映像ばかりが流行っていて個人的には結構どうでもいいと思ってしまうので、徹底的にふざけ続ける映像でおもしろいものがもっと見たい。

 

朝の仕事開始時の自分の仕事量がどんどん下がっていってる気がする。1時間位は朝飯食べながらぼーっとしてる気がする。本当はそれでいいのかもしれないし、それを直したほうがいいのかもしれないなあと思いながらずっとそんな感じ。やらなきゃいけないことをサボってるわけでもないし、それでいいんだと思うけど。

クリーニングに持っていこうと思い、長袖シャツを全て紙袋に入れた。気付いたらクリーニング屋は終わってた。こんなことばかりだ。

S.L.A.C.KのアルバムとPR0P0SEのEPとthamesbeatのEPを携帯から聞けるようにした。コンピレーション系はサブスクにないものもそれなりにあるので、そのあたりも一度整理する必要があるなあと思う。

POPEYEの京都特集号をコンビニで買った。コンビニの自動精算レジが故障して店員さんがあたふたしてた。壊れなければめちゃくちゃ楽だが、一度壊れると本当に大変そう。機械のやることだしなあと別にイライラすることもなく、何かを考えてた気がしたけど精算が終わったら何考えてたか忘れた。

この日記がもし全部創作だったとしたら、創作のセンス皆無だなあと思う。でも、リアルという意味ではよくできてるということになるのだろうか。つまらなすぎる。

 

雨が降っていた。寒い。めちゃくちゃ寒い。そろそろヒートテックを着たほうがいいかと思いつつ、外出する場合は外出先が温かい可能性もあるため慎重になる。12月になったらでいいかもしれない。

Tさんから日中にLINEが続々と届いた。休みを取って京都観光をしているようだ。羨ましい。Yさんは休暇中でこちらも旅行していると聞き、なんてことだと自分を呪う。

アトロクで太宰治のおもしろ特集。以前買った太田光氏による太宰治のアンソロジーをどこにやったかと探しても見つからない。悲しい。太宰治の女の人描写がめっちゃ良かった記憶。

昔は中条あやみ好きだった気がしたけど、今はマジでなんにも思ってないことに驚く。もしかしたら昔もそんなに好きではなかったのかもしれない。結婚のニュースを見て思い出した。

 

出社の日は朝がつらい。いつもより1時間早く起きる。朝は相変わらず寒く、いよいよ冬の感じがする。ポーランドにロシア製ミサイルが着弾して人が亡くなったニュースが朝から大きく取り上げられている。世界大戦なのかという気持ちと、生活はそれでも続くという事実がいまいち自分の中で合流しない。後に、おそらくロシアからのミサイルではないことが発表される。

夕方くらいになるとバタバタ動き出してきて帰るのが結局めちゃくちゃ遅くなった。もっと早く帰りたかった。家着いたら22時はさすがにしんどい。昔に比べたらかなり早いが、慣れは人を変える。

父ちゃん家の踊り場の落選通知が届いて悲しい。行きたかった。本当に。M-1準々決勝の結果発表は明日らしい。先に進んでほしい人たちはいろいろいるけど、とにかく発表を楽しみに待ちたい。

 

相変わらず朝からずっと寒かった。もう冬かも。

仕事があんまり良くない感じになってきており、どこかで気合が必要。とりあえず明日。

M-1準々決勝の結果が気になってあんまり夕方以降は機能しなかった。別に熱烈に追いかけている人たちがいるわけではないものの、あそこはどうかと思う組は年々増えていて、結果に悲喜こもごも。金属が落ちるのはさすがに予想できず、M-1側のウケや気持ちだけではない審査のマジさを感じなくもない。とはいえ、今の金属の人気は他に類を見ず、ワイルドカードで準決勝までは行く気がする。真空ジェシカ、ダイヤモンド、ママタルト、令和ロマン、ケビンス、ストレッチーズあたりがいっているのは、同世代のおもしろいものが一気に見れる感じがして楽しみ。真空は単独を見たときに「口内炎」とメモしていたものがおそらく勝負ネタのようで、あれがどうなっているのか楽しみすぎるので決勝で見たい。黒帯が落ちたのも個人的にはけっこう残念。

アトロクの推薦図書で保坂和志の「プレーンソング」が紹介されて、これって今なんだろうかと思った。久しぶりに読み返すか。

M-1の結果を受けてのツイートや動画なんかを見ていたらあっという間に夜になっていて、サッカーのカナダ戦を見ながら弟とチャット。フロンターレの守備がリーグ戦で崩れていないのはおそらくボール持ててるからだと思うが、そうでなくなったときに、二人共守備が軽いし、危ないプレーを簡単にするので怖すぎる。人と話しながら見るのは楽しい。

 

毎日寒すぎて意味わからん。まだ11月だし。

Twitterが終わる云々がインターネット上に漂っている。個人的には惰性で続けているだけなので、終わったら終わったですんなりやめられる気がする。その時はこのブログをひたすら書き続けるだけになるんだろうか。Instagramはアカウント作ったけど何を上げたらいいのか分からず止まっている。

仕事終わりに親と電話。とりあえず年末帰る話だけして、他は当たり障りのない内容に終始。今後のことで言っておこうかなと思うこともあったが、いざ話そうと思うと言いづらい気持ちもあり、難しい。

 

二度寝して起きようとしていたら親から着信。朝から電話なんてほとんどないので何事かと思って出たら「ユニクロにいるから服を送るので何色がいいか」というマジでなんでもいい話で拍子抜け。前日寒い寒いと言っていた息子を心配してのムーブだとは百も承知しつつ、とはいえ。

めちゃくちゃ晴れているし、翌日からは雨ということもあり、午後から家を出る。ずっと行ってみたいと思っていた浜離宮恩賜庭園へ。当然のことながら一人で来ている人はあんまりいなかった。都心にあるのに色付く木々などがきれいで、落ち着いている空間というか、思い思いにゆっくりしている人たちの様子も良かった。ずっと座っていたい気もしたが、初めて来たのでなんとなく全体を歩いた。いい感じの木を撮ろうとしたり、周りを見回したりすると視界に入ってくるコンラッドの看板が現実離れ感を逆に高くしてる。歩きながらいろんなことを考えた。tofubeats「REFLECTION REMIXES」、C.O.S.A.「Reason」を聞いたりしながら。どちらもめちゃくちゃ良かった。後者は今年一番のEPかも。

更に歩くことにして、たまむすびで取り上げられていた有栖川宮記念公園へ。1時間近く、あんまり知らないところをひたすら歩いた。東京にもう10年以上いるのに、それでもまだ知らないエリアがたくさんあって、そういうところを歩くのは楽しい。またいろんなことを考えた。そういえば最近こういう散歩をしていなかったことに気付く。余計なことまで考えてしまうけど、でも考えなければいけないことを自然に考えられる時間でもある。いつ仕事を辞めるか、辞めた方がいいのか、辞めない方がいいのか、頭でわかっていることと感情のバランスと決断のこと。JAZZ DOMMUNISTERS「Cupid & Bataille, Dirty Microphone」を久しぶりに聞いた。昔はもっとわかってなかったことがわかった。今はちょっとだけ分かった気がした。いい音楽だった。

遅くなってしまったために公園は真っ暗に近かった。それでもとても広いこととこんなところにこういう公園があるのか感は感じ取れた。近くなのかわからないけど高校生が暗闇で駄弁っていてそれもよかった。明るいときにまた来よう。

清水晶子、ハン・トンヒョン、飯野由里子「ポリティカル・コレクトネスからどこへ」を読み終えた。めちゃくちゃおもしろいというか、かなり視界がクリアになった。自分が何に疑問があったのか、どうしていくのがいいのか、考えやすくなった。特に、飯野氏、ハン氏の論考部分は今までぼやけていたところやなんとなく感じていたことが説明されていて、ちょっとだけ前進した気がする。わからなくなったらまたここに戻ればいいのかという気持ちになった。

 

前日夜になんとなく考えていたけど決意をして初めて文学フリマへ。流通センターに初めて行った。なんとなく行きたいと思っていたことは何度かあったけど結局行けていなくて、ようやく。

会場は熱気がすごい。こんなにみんな楽しそうなのか。カタログで見て気になっていたブースを回る。ありきたりな話ではあるが、作っている人の顔が見れると、なんかそれだけでちょっと買ったものに愛着が出てくる。ただ一冊買っただけなのにすごく喜ばれて嬉しいような申し訳ないような気持ちになる。こんなにいろんな人が売ったり買ったりしているなんて、出版が本当に不況なことが信じられなくもなる。ニッチだからこその熱気なのかもしれないけど。でも、こういうものをもっとたくさん見たいし、もっとたくさん出てくる世の中ならいいのにと個人的には思う。SoundCloudやbandcampを夢中になって見ていた自分にはそっちのほうが嬉しい。

買ったもの。「USO Vol.4 特集 YES」、碇雪恵「35歳からの反抗期入門」、tatazumi「二〇二二年四月」「POOL vol.1」、「移住と実存」、星野文月「プールの底から月を見る」、三輪亮介「ラジオとテレビと生活と」、瀬戸夏子「二〇二二年の夏と秋」。

帰宅後、話題になっていたドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」を一気見。おもしろかった。なんとなくこいつが最終的には犯人かとは思っていたが、それよりも途中の事件の解決時の伏線回収みたいなもんが、ある意味勝手な認識で実際は違うということが最後で明かされるのがおもしろかった。伏線回収なんて結局お前が見たいように見ればいくらでもできるけど、まだそれってありがたがりますか?って言われてる気もして痛快。そう思ってるのもまた勝手な話ではあるが。今週からは違った角度で面白く見れそう。清原果耶はどう考えてもこういう役の方が良いと思った。関係ないけど、美人であることを特に明言してないドラマに比べると、はっきり言ってくれるので、そのあたりが違和感なく見れたのも良かった。

 

朝から寒くて仕事に集中できない。モコモコの服を着ているともう動かないでいい気がして、こいつがよくないと思い初めて暖房をつけた。30分くらい付けたあとで暖かくなった気がしたのと、うるさくて打ち合わせ時は消さなければという気持ちで消した。その後は一度もつけなかった。

金曜日に有給を取得する影響で仕事がなるべくたまらないように消化する。なんのために有給をとるのかよくわからないが、とにかくそういうことだ。

M-1準々決勝の動画がGYAOで公開。とりあえず金属バットだけ見た。他は明日からぼちぼち見ていくことにする。

アトロクのノースフェイス特集がおもしろかった。語り口も聞きやすい。ストリートでのブランドの扱われ方には必ず物語があるのだなとニューバランスのときの話も含めて思う。正直一冊の本にしてほしいくらいだが、生きた情報を実際に入手している人の話が聞けてるだけ幸せなんだと思う。本当ならストリートからこの手の話は外に出ないのだろうから。

W杯のイングランド対イランを見る。イングランドの豪華さと強さが光っていた。守備は脆さもないわけではないと思うが、中盤から前線にかけては誰が出ても同じようなクオリティを持っていて、厳しい日程の大会ではかなりアドバンテージがありそう。連日見れる試合はなるべく見たい。

 

仕事。特筆すべきことはないものの、有給で休みの間に面倒なことが起きないで欲しいという気持ちだけが自分を駆動させる。

アトロクのチャップリン特集おもしろかった。語り手の人の明らかなインテリ感とそれが嫌にならない感じがすごいバランス。

日本サッカー協会会長がカタールワールドカップを巡るあれこれに関して、「サッカー以外のことは今は」みたいなことを発言。結果残したら忘れられるんだろうけど。ヨーロッパの各国がユニフォームやキャプテンマークの使用を巡ってFIFAから不当な規制を受けていることを追認するような発言。サッカーファンこそこういうのは言っていくべきだと思うし、プレミアリーグなんかはそういう意識が非常に高くて、そのあたりをJリーグや日本が打ち出せないわけはない。もう少しその辺も世界水準にしてほしい。

そんな中でもワールドカップ中継を見てしまう自分は何なのかと思いながらも見ている。ポーランド戦の宇佐美の解説が声も良いし、テンションもローで余計なことを言わずにポイントで話してるところが好感。引退しても解説で食えそう。

 

休み。平日の間の祝日。東京は一日中雨のため、もともと家にこもる予定だったのでそのまま過ごした。前日はフランス戦を前半だけ見たので朝もゆっくり起きる。

J.D.サリンジャー「彼女の思い出/逆さまの森」を読む。おもしろすぎる。どれも本当に最高でおもしろくて、やっぱりサリンジャーが一番好きだ。1つ1つの話から、純粋であるというのがどういうことかがよくわかる。決してめちゃくちゃスリリングなことが起きるわけではないけれど、ちょっとした会話や描写から、本当に一時期にしか人間に訪れないものを大事にして切り取って、そこの不思議さやおもしろさや寂しさや至らなさを詰め込んでる。表題の作品が特に良かった。

日本の初戦、ドイツ戦。前半はプレスがはまらず数的不利を作られて苦しい中で失点。後半は立て直して気付くと逆転してそのまま勝利。すごい。冨安が怪我したっぽいことだけが気がかり。解説の本田の理論的な部分と感情的な部分の急な切り替わりがおもしろかった。

しかし、こんな試合やれるんだから、改めて日本サッカー協会会長による発言は代表に泥塗ってると思う。選手からも批判が出てほしいと思いつつ、今それを求めるのは酷だとも思うのでとりあえずはいいけど。

 

仕事。明日が有給ということもあり、罪悪感を感じないためによく仕事をする。休み中の対応なども整理して連携。結局20時過ぎに終了。帰宅して21時になっているが、めちゃくちゃに疲労を感じる。動けない時間が長く続き、不安になる。

翌日は美術館の日時指定チケットを買っていたために早めに起きる必要はあったが、とりあえずサッカーを見たりして過ごす。風呂でいつもより気持ち長めに過ごして浴槽から出ると、気持ちが悪い。とりあえず身体を洗うが、しんどくてたまらなくなる。なんとか全身を洗い終えたが吐き気のようなものが襲う。慌てて体を拭き、服を着て髪を半分乾かしただけで横になる。1時間ほどそのまま気持ちが落ち着くまで耐えた。貧血なんだろうが、本当に若くないし、時がくれば一人でこうして倒れて亡くなっていくのだろうと感じる。

 

有給取得日。早めに起きて東京都現代美術館へ。平日なので電車が割と混んでいた。音楽が聞きたい気分でプレイリストを聞いてみたりして、RYUTistの「エン」を聞く。いいアルバム。柴田聡子が作った「オーロラ」が流れる。大江戸線の中で涙が溢れそうになって慌てて止める。自分でもそこまでなのだろうかと思ったが、そういうときには冷静になっても意味がない。ただ泣かないようにしていた。歌詞とコーラスとメロディとビートと。どれもなぜか今の自分にはバチンとぶつかった気がした。どの曲も素敵でいいアルバム、ほんとうに。

建物の中に入ったところで気付く。チケット予約していたのは別のところだ。「大竹伸朗展」のチケットをとっていたのだが、どういうわけか勘違いしていた。本当に行かなければいけないのは東京国立近代美術館だ。貴重な休みにこの間違いとはと自分を責める気持ちもなくはなかったが、まあもういいやせっかくだから見ようということで、「ヴェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台」を見る。

結果的にこれがすごく良かった。映像展示が6本。ちゃんと見れたのは3つだけだったけど、本当にとてもおもしろかった。「Hier」、「オブサダ」、「彼女たちの」の3つ。どれも歴史と社会や自分のつながりを音楽や演技や小説を通じて、解き明かすというかクリアにするようなもので、その中で性別やセクシュアリティや国籍などのアイデンティティに関わる問題を考えざるを得ないし、浮かび上がってくるような感じ。明確な答えや解決方法や結論があるわけじゃないけど、自分に置き換えてみたり、どこかの誰かのことを考えたりするきっかけになる。映像や音楽のかっこよさももちろん良かった。映像作品ということもあり、2回目が無料で来れるようになっていてそれも嬉しい。残りの作品も見に来たい。

2階のサンドイッチで昼食。テラスに出てみたら晴れていてとても気持ちが良かった。この店が好き。ここに来たいから場所を勘違いしていた気がする。

予約していたフルーツパーラーフクナガへ。ここに来ると休みなんだという気持ちが最高潮に達し、季節のパフェを食べるときに生きてることを実感する。こうやって生きるためにすり減ってるんだよなあーとなって泣きそうになる。もっと来なくちゃと思う。柿のパフェ。店内ではお客さんに年賀状の話をする声も聞こえて、年末が近いことに気付く。

大竹伸朗展」へ。時間を過ぎていたけど入れてもらえた、ありがたい。とにかく作品数がめちゃくちゃ多い。ゼロから何かを作り出すんじゃなくて、そこにあるものを使って何かを作るという感覚が基本にある作家なので、コラージュや模倣が中心。個人的にはそういう作家のほうが好きなのでどれもおもしろい作品ばかりだった。家や車というような大きな作品は目を引いたけど、何よりすごかったのはスクラップブックのような全体がコラージュになっている作品群。点数もめちゃくちゃあるし、どれもおもしろい。本当にひたすら作っててそれが楽しいんだろうなというのが作品の多さと展開や幅の広さから伝わる。特に好きだったのは「ナイロビでの私の生活」、「青の移動/フランケンシュタイン」、「日本景/東京Ⅱ」、「インターチェンジ 新宿/ホノルル」、スクラップブックシリーズ。

「Curry&Spice 青い鳥」でYさんと夕食。来てみたかった店に来れただけで嬉しかった。カレーはキーマカレーとココナッツカレーのあいがけ。ココナッツカレーのエビの風味が強かったのも良かった。めちゃくちゃおいしかった。また食べに来たい。

近況を聞きつつ、いろいろと話す。ワールドカップの話や今後どうするかの話や、自分の社会的立場の話など。今後の話で、なぜか人に移住をすすめていた。自分がしたことあるわけじゃないのに。でも、友だちがなんとなくやりたいと思ってることなので、止めるときは自分の判断で止めるだろうなと思ってる人ということもあり、押す側になってみた。そうなったらなったでこの人は楽しく過ごせるんだろうなあというのがよく分かる。

自分の経験からも、生活が健康になってくると将来とかをちゃんと考え始めてしまうということがなんとなく分かってきた。「サラリーマン向いてないと思ってた」と言われて、そう捉えて生きようかなともちょっとだけ思えたのがありがたかった。

店内ではイメージの東京のおしゃれな店の会話が繰り広げられていた。お客さんと店主のフレンドリーな感じと、お客さん同士の交流に発展していく感じ。あんなふうにはどうやってもなれないけど、ああいうものへの嫌悪感がなくなっているのはいいことかもしれない。次回は烏山でいい店を紹介してもらえるということになり、解散する。

凡人ゆえに思うことなんだろうが、ある程度のものを作れる人が普通の仕事をイヤイヤする必要はないと勝手に考えている。もちろん、文句を言いながらやるという仕草自体は自分にもわかるし、生活があるというのは当然のこと。ただ、モノづくりで生きていける人が無理に仕事をやる必要がどこにあるのかと思っている。もし自分がそのポジションになったら間違いなく仕事をやめると思うが、そう考えている人間はそのポジションには永遠になれないということかもしれない。

くどうれいん「虎のたましい人魚の涙」を読んだ。残業についての話が書かれており、なんでこの人働いてるんだろうと思いながら読んでいた。最後のエッセイで著者は会社勤めを辞めた。創作なんかしてない人間でも会社勤めは疲れる。辛さもないわけではない。現に有給を取得している今日も、いつ携帯電話が鳴るかもしれないという気持ちを持ちながら過ごしている。創作ができる人が仕事をする必要なんてあるのだろうか。ここまで書いて、創作できる人が仕事までできたら自分の何もできなさに絶望するのでそんなことを考えているんだろうなと悟る。まだなにかになれる、なりたいと自分が思っているのではという気がして怖さと呆れを感じる。率直には、仕事なんてしないでいいから、もっとすごいの作ってよってそういう人に対して思ってるのは確かなんだけれど、そこには自分の嫉妬みたいなものも多少は含まれているんだろうと思う。はっきりしたことは分からなかった。あと、普通の人ってこんなに恋とかするの?という気持ちになった。年が若いとか感受性がとか、なんかいろいろ理由を勝手にくっつければ納得しそうな気もするけど、それにしてもなんかびっくりした。そして、こういう感情が自分からほとんど消えてしまったのでは、そもそもなかったのかという疑問が生まれる。それもはっきりは分からなかった。

「ああ、わたしはいい加減なんでも比喩だと思うな。」という一文がすごく良かった。この人は、市井の感覚をまだ持っていて、その上で文章や世界と向き合ってるんだって思った。

 

前日サッカーを夜中まで見たこともあり昼過ぎに起床。本屋イトマイに行き、「今夜 壱号」、「ミスドスーパーラブ」、「N/A」を購入。店主に「Twitter見て来てくれたんですか」と聞かれ、「はい」と答える。店主が微笑んでくれてなんか良かった。喫茶に入ろうかと思ったが、静寂に包まれていて自分がそれを壊す気がして早々に後にする。

帰宅後、翌日の予定がきつきつなことを思い出して来週分の食料を購入。この先に何が食べたくなるかなんてわからず、豚汁を作ることだけを決めた。

フランス戦、アルゼンチン戦が見たかったので昼寝。4時間ほど寝た後で諸々を済ませて試合を見る。連続で見るのはなかなか体力的には厳しくなってきているが、それでもやはりおもしろい。メッシがまだ違いを作り出していることに驚嘆。

 

朝10時に歯医者の定期検診。試合が終わった後で一眠りしたら確実に寝過ごすため、仕方なく寝ずに早めに江戸川橋へ。護国寺上島珈琲店で本を読んで時間を潰す。

文フリで買った「移住と実存」を読む。筆者や編集者たちはみな津和野町への移住経験があり、今もそこに住んで仕事をしている人や、そこで得た仕事を別の場所でしている人、高校生のときに津和野の高校に入学した人などがいる。

高校時代を顧みるエッセイは読んでて悲しさと虚しさがあった。社会や大人が求める価値観に沿うようなことを主体的にしていたはずが、その主体性が要請されたものなのではということを徐々に感じていく。アイデンティティがわからなくなることに苦しんでしまう。主体的にならなくてもいいのでは、少なくとも大人の社会で求められる主体性が高校生にも適用されるのが適切なのかという問い。かつて田舎の高校生として、なんとかここから出たいと思っていた身としては、都会の賢い高校生って勝手だよなあとも思ってしまう。もともと都会にいたくせにわざわざ地方まで行って社会に評価されていい大学に行くために理屈を作って攻略して満足感に浸っていたんだろうに。

でもそういうのが求められる社会が歪んでいるというのが本当のところなのだろうと納得した。歪みの餌食になるのが若い人なのは悲しい。なんでも自由にやりたいことをやればいいなんて思わないし、そもそもやりたいことなんてなかったりするのが実際には普通で、そういうのをゆっくり考えて踏み出せる場所に地方がなっているかというと、そういうわけでもなくて、現実にはより社会の要請を内面化している人が地方に来ている皮肉。その経験からこの人はどうなっていくのだろうか。

津和野での生活や仕事、環境に関する座談会もおもしろかった。地方行政と多少関わりのある仕事をしている身としては、教育にうまく関連づけできるともっとセールスポイントにもなるのかなと思った。

歯医者で定期検診。歯茎の状態と汚れがまだまだ目立つ。歯磨きをがんばれ、フロスもサボるなと指導。その通りだと思い反省する。舌をどこに置いたらいいのかがわからなくて不安になり、身体が自然とこわばっていたようで、衛生士さんに声をかけられる。恥ずかしいが、舌の置き場がとも言えず、すいませんと言うにとどまる。虫歯はなく、レントゲンを撮って終了。次回は2月。

白山のalsoで昼食。水餃子2種と鶏肉飯を食べる。初めて来たけどめちゃくちゃおいしい。もっとたくさん来たい。アップルサイダーがおいしかった。ワインをグラスでもらおうかと一瞬思いかけたが、そういう店に限って自分が好きそうなソフトドリンクがあるので、いつも飲むには至らない。

文フリで買った碇雪恵「35歳からの反抗期入門」を読む。なんか自分もここに同じような結論のないこと書いてるなあと勝手に親近感を感じた。実際には著者は文章を書いて食べている人で、TBSラジオのlifeにも出ている一角の人物なので、全く違うのだが。でもなんかこのモヤッとしたものから結論が出しづらいけど、なんとか生きてるみたいなのはよく分かる。そして、時々によって強さや押し切る度合いが違うのも良い。いつも均一ではないほうが人っぽいから。著者は社会を生きるために社会が要請してきていた「女性」を内面化してサヴァイブしていた経験を今振り返って本当はどうしたいのかを探している。過去を全否定することなんてできないのは、SNSの言葉ではないからできることな気がした。「この世のすべての人のためには泣けない」が特に好き。

白山のplateau booksに行く。静かで広い店内でゆっくり本を見る。色んなジャンルの入門から深いところまで取り揃えており、フェミニズム系は小説よりは人文寄りのラインナップだが、入りやすいものからバトラーまで様々。哲学系や建築系もそれなりにあって、なかなか良かった。吉田篤弘「フィンガーボウルの話のつづき」、キム・ジヘ「差別はたいてい悪意のない人がする」、寺尾紗穂「彗星の孤独」を購入。カフェでアイスコーヒーをすすりながら「フィンガーボウルの話のつづき」を途中まで読む。めちゃくちゃおもしろい。前から気になっていたので買えてラッキーだった。あまりに静かで自分以外に人がいなくて時が止まっているかのようだった。たまにフラッと行きたい場所。

銀座蔦屋書店でmillitsuka氏のポスターが届いているという連絡があったため、ピックアップ。家の何処かに飾ろう。

髪を切りに行く。特にとりとめのない会話。美容院でお客さんの中にいた動画クリエイターがポートフォリオにするために店の紹介動画を撮るとのことで打ち合わせが大変だという話。聞いているとクリエイターは作る専門でどんなのが店にあっているか、用途がこれだからこういう感じにみたいなものはあまり考えていないタイプのようで、そういうもんなのかと意外に感じる。作る人は今やただ作るだけではおそらく食べていけず、どう見せるとかもある程度は知らないと食べていけないのではないのか。まだ意外と作れるだけでも重宝するのか。

「スピリチュアルとかって信じますか」と言われ、反応に一瞬戸惑う。個人的には信じないが、宗教に関しては世間を騒がすカルトとは別にキリスト教などは信仰していれば少し生きやすかったのではと思うことも度々あり、何で線を引いているのか自分でもよくわからない。お客の中に看護師がいて、そこに度々嫌な客が来たので、気が悪い土地なのではという話になってその職場がスピっているという話だった。この場合当然嫌な客が1番悪いが、スピリチュアルにも頼りたくなるほどの客とはもうそれは犯罪スレスレの迷惑行為をしているのではと普通に気の毒になる。会ったこともない人の話だけど。そこまで頼りたくなるほどのことが世の中にはあって、それを簡単に嗤っていいわけはなく、では、何を基準に批判するのか静観するのかと言われると言葉に窮する自分がいることに気付く。

急いで帰宅してコスタリカ戦。やはりサイドのスペースを消されると今の代表の戦術やメンバーではなかなか対応が難しい。そこは個人技で打開するというのが結論なのだろうけど、それが失敗に終わった。本田の解説は相変わらず的確かつおもしろい。試合後の「勝手にガッカリしてるだけ」という発言は彼にしかおそらく言えないことだが、完全に日本国民の核心を突いている。

スペインが負けた場合マジのスペインとグループ突破をかけて戦うと思うともはやそのほうがおもしろい。スペイン対ドイツは見れないので果たしてどうなるか。

連休だったのにあまり寝ていなくて眠たいので早く寝ます。もう日付変わったけど。

 

起きて金曜日の分に追いつくまでにもう疲れてあんまり活動的にはなれなかった。ぼんやりしつつ多少やることはやって時間を進める。

相談は踊るを聞く。自分もそうだが、人間は何歳になっても人を自然に見下したりしてしまうことで訳の分からない行動をとってしまうようだ。自分の対人関係にもそういうことがないか、今一度省みる。昔はそういう側面が多少なりともあったが、少なくともここ数年はなくなっているはずだ。無意識であらぬ方向に進んでいってしまわないようにしたい。

M-1ワイルドカードからは金属が復活。そうなるだろうと思っていたが、いざそうなると嬉しい。決勝はかなり難しいのだろうが、それでもどうにかなる機会が与えられて然るべき人たちだと思う。

伊藤洋輝が批判というか理不尽な非難にさらされているらしい。無気力プレーとかならそういう声もわからなくはないが、昨日のプレー選択は完全に戦術からくるものだろうし、ビルドアップが不得意な選手ではそもそもない。より多くの人に見られることになるというのはそういうことなんだろうと思いつつ、本田圭佑にサッカーの見方を解説させる番組を誰かが企画するべきではと思う。あと、Wikipediaを編集するって結構おもんない行動ランキングの上位に入ると思うのですが、いまだに横行していて謎。

今日見た2試合はどちらもオープンな試合になって、部外者的にはめちゃくちゃおもしろかった。当事者的には心休まる時間がなくて大変そう。1戦目はコンディション調整や確認などもあったのか、慎重なチームが多かった中で、ここにきてかなりオープンな感じにどのグループも変わってきていて、3節はさらにおもしろくなりそう。試合時間的にほとんど見れなそうだけど。

 

なんか仕事的には不調。やらなければとエンジンをかければどうにかなるが、それ以外の時間は停滞している。残業が多くなり、反省。

変な天気。めちゃくちゃ雨降ってるけど一瞬外出たらあったかい。部屋の中のほうがなんなら寒い。数日後からはめちゃくちゃ寒くて一気に冬なるらしい。

ワールドカップが3節になり、試合時間が24:00か28:00になったため、生活リズムがまた変わる。仕事なので見れないと割り切るべきか、スペイン戦くらいは見ることにするべきかいまだ結論出ず。

 

仕事。特に進捗なし。ダラダラしていた。なんでこうなのかはもうわからんし、なるようになる精神で最低限だけずっとやってる。

仕事終わりのオンライン飲み会。社長がめちゃくちゃな人種差別的な偏見を話していて無理過ぎた。「民度」なんて言葉を使った話は大抵の場合ただの偏見や俺はそこにいないという見下す意識が顕われるわけだが、例によってのそれ。胸糞悪過ぎる。

何やら会社で合宿をするという話も盛り上がっていた。こういうのがない世界に行きたいと思っているのにこんなことがあるなんて。立場上は部下の子が幹事の一人として任命されていたのを片目で見た。

M-1準決勝だったのでそもそも飲み会にはほとんど気持ちがいっていなかった。ひたすらTwitterでレポを見る。決勝発表され、真空が残っていて嬉しい。川北氏の呼ばれたときのリアクションは粋。ダイヤモンドも残っていて、この二組はツーマンや単独など去年のものから見ているし、たびたびいろんなライブで一緒になるたびに好きになっていたのでほんとうに嬉しい。ママタルトやストレッチーズ、ケビンス、令和ロマンなど行ってほしかった組は他にもあったけど、こればかりは仕方ない。記者会見での「Mrドーナツ伝説咳暁夫」発言からの下りは、あの場で行われていいわけがないもので最高に笑った。

2022年10月

2022年10月

二度寝から起床し、特にやることもなくゆっくり過ごす。休みになったことでなにかものすごい安心感を得て、食事もややジャンクになってしまう。

たまむすびの記念パンフレットが買いたくなり、TBSストアへ。相変わらず東京駅内はちいかわが席巻していた。目的のパンフを買った後、タリーズコーヒーでゆっくり過ごす。death's dynamic shroud「Darklife」とWHITNEY「SPARK」を聞く。どちらもいい作品。前者はSNSでの評判がすこぶる良く、実際とても良かった。Vaporwaveのアーティストと思っていたが、領域を巧みに広げているなと作品を重ねるごとに感じる。後者は、先日聞いたin the blue shirt氏が出演していたラジオで聞いて気になった作品。いい音楽を作る人はいい音楽を知っている定期。

帰宅後ノースロンドンダービーをABEMAで見た。追いつかれたあたりでは、やっぱりこうなるかと不安になるも、今年は違うとばかりに3-1で快勝。最高過ぎる。マジで今年は終盤まで優勝争いに残ってワクワクさせてほしい。

 

休みは二度寝に限るということで、ゆっくり起床。特に何かをすることもなく、早めにスーパーに行って翌週に備えた程度のことしかしていない。

前日のノースロンドンダービーの興奮もあり、「All Or Nothing アーセナルの再起」を見始める。おもしろすぎる。アルテタの試合前の演説は感情的過ぎる気もしつつ、心に来る面も確実にあって素晴らしい。オーバを放出する前後の苦労はなかなかリアルだったが、誰もとらないという決断があまりに明確だったことには少し驚いたと同時に、これが最後に響くのよなあと残念になる気持ちも。選手や監督の家族とのシーンなどは見ごたえがあり、昨今どこででも表に出る人から言われる「〜〜も人間」という言葉があり、外から見ている側としての責任とはということも考えてしまった。結局なんやかんや夢中になって6話まで見た。映像は見始めると早いが、そこに行くまでの決心に時間がかかりすぎる。もっと軽いフットワークでありたい。

 

初管理職営業日。ミーティングの内容も若干変わるが、意識の中ではそこまで変わらず。残業がなくなったので、いつもよりプラスワン働くことにする。

「All Or Nothing」の残りの話を見る。昨シーズンがどうなったかは知っている立場からすると、まあなんかなるべくしてなったという感じであり、ロッカールームでの落ち込みぶりはすごかった。アルテタの鼓舞でもさすがにこればかりはどうにもならず、5位になるわけだが、今シーズンの快調ぶりを見ると、これがあったからこそと思うべきだなと改めて感じた。とてもおもしろいドキュメンタリー。

Lobster Thereminの主宰Asquithの性的暴行を訴える内容をSNSで見かけた。これは非常に残念。またこうして聞きたくなくなる音楽が生まれてしまった。こんな話はもう聞きたくないと思いながらも、おそらくはこれからも生まれ続けるだろう。一リスナーではあるが、常に被害者に寄り添うことからはブレずにいたい。

 

9月に見たけど書き忘れていた。2019年に岡山芸術交流を見に行って、とてもいいものを見た。なので、2022年も行こうと思っていたが、市民からの陳情・要望に対して実行委員会が誠意をもって回答していない旨を伝える記事を見た。特に、総合プロデューサーにセクハラ問題でストライプインターナショナルの社長を辞任した石川康晴氏を起用しているという点については、説明が全く行われていない事実に落胆した。一度セクハラしたから一生何かをやるなとは言わないが、そもそもその事案の際にだって、氏が明確な説明責任を果たしたとは到底思えない。そんな人物をよりにもよって芸術祭で起用する。アーティストたちは氏がプロデューサーであることを受け入れているのだろうか。子供からお年寄りまでが各展示を訪れるこのようなイベントに的確な人物なのか。そういった点が本当に考慮され、説明が果たされ、市民が納得した上で開催されることを望む。

ひろゆきが沖縄の基地問題に関する座り込みをされているところに行き、写真を撮って揶揄していた。こういうものを見ると、時折見かける「論点ごとに是々非々でいいじゃないですか」みたいなことを全然肯定できなくなる。統一教会問題でどんなに頼もしく見えたとしても、児童養護施設にパソコンを寄付しようが、結局こうなのだ。こんなものをおもしろがって野放しにしてきたことを、古のインターネットだのなんだの言ってデカい顔しておもしろがってるおもんない人たちには、ファクトチェックセンターをフルボッコする力をこちらにも使っていただきたい。もちろん、ファクトチェックセンターも同じように批判したらいいとは思うんですが。

 

朝起きると、8月に返金通知が来たがいまだ返金されていない海外サイトから、荷物を出荷しましたという通知あり。イライラするも英語のメールをすぐに送る気にもなれず、一旦無視する。

久しぶりに出社。なんとなく出社時用にしていた服ではなく、気に入って買ってほとんど着ていないセットアップを着てみた。寝かせておくのもなあというのと、仕事で着るのもなあというのと半々くらいだった。

残業という概念がなくなったことで、もっと仕事したほうがいいのかと思いつつ、これ以上やるとまたあの頃に戻るという気持ちもあり、残業に抵抗がある。言われたらやるのでそれまでは程々にする。

帰宅後はどっと疲れがきて、なかなか動けなかった。なんとか食事を済ませたあたりて寒気のようなものを感じる。無視してしばらく過ごしたが熱を計ると微熱だったため、早めに眠ることにする。

 

仕事。とある案件で一日中煙が上がっていた。仕切りが悪いとこうなるというのの典型に思えたが、仕切りに口出しできるほどの身分でもないため、火の粉がこちらに来ないように軽苦言を呈するのみ。

とにかく寒い。急に13℃ほどになってしまい、寒暖差で寒気と頭痛が酷い。着込める方が服装としては好きだが、それにしたって急過ぎる。食欲も湧かず、昼食もパン1枚とヨーグルトで済ました。

たまむすび内の箱番組。新しくなった「朗読のミカタ」がおもしろい。歌謡曲の歌詞を読んだり、wikipediaを読んだり。内容がどうこうというよりは、何でもないものの見せ方を変えようとする、ちょっとした引っかかりがある番組。何となくお便りを読んだり、なんとなくゲストのためになる話を聞いたりする番組よりはこういう工夫がある番組のほうが個人的には好きだ。

Kanye WestがYeezyのバックステージで着ていたシャツに「white lives matter」と書かれており批判があったが、当の本人は反論しているらしい。明確な人種差別側に立つメッセージであり、当然非難される必要があると思うが、では果たしてYeezyは着られなくなり、Kanyeの新譜は聞かれなくなるのだろうか。おそらくはそんなこともなく、ファッションが好きな人間は服を買い、音楽が好きな人間は新譜を待つ。Kanyeは変だけど面白い人間だとみんなが言う。そんなのは間違っていると思うが、そんな自分が次にKanyeがアルバムを出したときに聞かないでいられる自信がないのが不思議だ。どうして矛盾した行動をとってしまうのだろう。

 

意味わからん打ち合わせに入れられる時が一番ストレスフルになるが、1日に2個それ喰らってマジで嫌だった。だがそんな日ほどどういうわけかそれらへのイライラを別の仕事を細かく済ませることで解消しようとしている自分がいることに今日気付いた。

仕事を終えた後に障害連絡があり、見て見ぬふりもできたが、役がついた手前それはどうなんだと謎の責任感で対応してみた。これが月数万の給料アップで増えた仕事だと思うと割に合わない。

 

bandcamp fridayじゃなくても買えばいいと思いつつ、買うきっかけになるのであるに越したことはない。まとめていろいろ購入。hankyovain、KEITA SANOのリリースをたくさん買えたのが良かった。

何となくずっとビーフンが食べたい気がしていて今しかないと思い作って食べたが、いざ食べると、そんなに食べたかったのかなあ、これがと思う。こういう現象が何度かあって自分だけかと思っていたら、今週分の声流電刹にて友保氏が同じようなことを言っていて、みんなあるのかと安心した。

キングオブコント。CMやコメントを飛ばしたいので録画で追っかけ再生。幸いなことにネタバレを見ずに見れた。相変わらず客席に女の人のみを置いていて気持ち悪かった。あれ誰の好みの演出なんだろうか。クロコップ、や団、ロングコートダディニッポンの社長が個人的には特に好きだった。特にロングコートとニッ社は1つのことを繰り返して発展させる系で別にストーリーとかはどうでもいい感じが好みに合ってた。審査がどうのこうのというのは必ず出てくる話題だが、芸人たちは一般人の評価や見方なんてどうでもよくて、芸人内の権威に認められたくてやっているので、そもそも誰も求めていない話だよなあと思うなど。

 

東京都写真美術館にて「見るは触れる 日本の新進作家 vol.19」を見る。いざ「新進」と言われると本人らも大変そうという素人しかおそらく思わない気持ちを持ちつつ中へ。それぞれの作家の作品がどれもおもしろかった。水木塁「O/B/J - 組み替えられた建築もしくは憩いの場として(overtone dub mix)」はスケートボードの感触が写真だけでなくものとして伝わってきて、それがよりリアルさを感じた。澤田華「漂うビデオ(水槽、リュミエール兄弟、映像の角)」は、一見何でもない風景だけど、映し出される映像の画角は手で持ったスクリーンの範囲なので常に揺れていて可変的になっている。それを通して見ていると、ただでさえなんか「あれ?」って気持ちになりやすい映像が余計に引っかかりやすくなる。それによって、作者の「何を見て何を見落としているのか」という問いが余計に大きく感じてきて、何を気にしてるかを無意識に意識してしまう不思議な映像だった。永田康祐「Theseus」。Photoshopの「スポット修復ブラシツール」で写真全体を作ったらどうなるかというかなりおもしろい作品。途中まで一部は未修正だと思ってしまったし、知ってからもなおそう思うような箇所があるのに驚く。結局何を見てどう感じているのかなんてマジで揺らぎありまくるのがよく分かる。ずっと見てられる。

その後同じく写真美術館で野口里佳「不思議な力」を見た。題にもなっている「不思議な力」というシリーズは、科学実験で生じる事象的なものの瞬間を写真に収めたもの。表面張力で水が溢れていない様子とか水の入ったコップの中の卵が浮いてもないし沈んでもない状態みたいなやつ。別になんてことないといったらそうかもしれないけど、その瞬間が切り取られているとなんか不思議な気持ちになる。特に印象的だったのは、「父のアルバム」というシリーズ。作者のお父さんが亡くなる前に、昔から撮影していたカメラを貰って現像したもの。それがめちゃくちゃいい写真ばっかり。特に新婚旅行や家庭の何気ない一瞬で撮られた奥さんの写真が素晴らしい。おそらくは撮影者にしかわからない、本当にいいと思った瞬間がそのまま残されていて、ものすごい魅力が溢れていた。写真家の作品を見ることはもちろん楽しいけど、別にそういうのじゃなくても魅力的なものはたくさんあることがよくわかる。

移動して新国立美術館で「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥」を見た。めちゃくちゃおもしろかった。最高。絵画よりはどちらかというと、作者が当初からやっていた「関係項」というシリーズがおもしろすぎた。石やガラス、鉄板などをいろいろな形式で置いたりする、やたら前衛的な作品たち。理論はさておき、当然ながらこれとこれってどういうこと?みたいなものを考えざるを得ず、勝手にこういうことかみたいなものを自分の中で作ってしまう。なんかバイブスを勝手に感じて上がる感じ、決まったように見えないものにはそういう魅力があるように思う。どうやら李禹煥は「もの派」として括られているらしく、気になったので関連本を早速注文した。早く読みたい。同じく新国立美術館では「国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術」という展示もあり、「もの派」に近い人々に関する資料などもあってそれもおもしろかった。写真で見たものはなかなかの前衛さが醸されており、インスタレーションに近いので今作品をリアルに展示できないのが残念だった。大阪では「具体」に関する展覧会がこのあと開催されるらしく、それも見に行きたい。自分がこういうのが好きなのは、絵が苦手というか、一般的尺度ではうまくないことに対する大きなコンプレックスとそれによって昔恥ずかしい気持ちになったことが多々あり、それで絵を嫌いになったことの反動だと思っている。ああいうものを見ると、絵とか芸術みたいなものはそんなに狭いものではなくて、自分のようなものでも楽しんでいいんだと思える。

一日中アトロクブッククラブを聞いていた。Audibleの無料期間を活かして最初から順番に聞く。どの人の話もおもしろかったが、通しでたくさんの人の話を聞いていると、語りの作法に好みが意外とあるなあと気付く。

アーセナルリバプールをAbemaで見る。ひろゆきの話などがあるとAbemaへのなんとも言えない感情はあるのだが、あの番組がクソだからといって全部見ないようにしなければいけないのかが自分の中で消化できない。試合は一進一退で正直負けるかと思った瞬間も何度かあったが、最後にはリードして勝利。マジで今年は違うかも。攻撃陣のイキイキした動きが特に印象的。怪我だけは勘弁。シティが明確なライバルになってくると思うので直接はさておきとにかく取りこぼししないでくれ。

 

前日まで早く起きていたのでゆっくり起床。なんとなく休みをまだ味わいたくて午後から銀座蔦屋書店へ。millitsuka氏の個展を見て、ポスターを予約しアクスタを購入。その後ドトールに入って休んでいると、隣に若い男女。女性はここからオンライン授業に入るらしく、なかなかすごい時代である。今の先生はこんな場所でほとんど聞かれていない可能性も考えなければならないと思うとなかなかハードだなと見たこともない誰かを慮る。

bandcampで買ったhankyovain氏の作品がめちゃくちゃ良く、調べるとレコードオンリーのリリースがあるということで注文する。久しぶりにレコードを注文したが、配送費が半分くらいかかることには目を瞑った。

正倉院展というものが期間限定で毎年開催されているらしく、10月下旬に見に行かないかとTさん、Yさんからお誘いあり。具体の展示も見に行きたいので有給取得を目論む。全国旅行支援というものもあるらしく、それを使うと多少は割引になるらしい。とりあえず有給とれるかどうか、まずはそこ。

アトロクでBase Ball Bearのライブに向けた準備特集。ほとんど聞いてこなかったからよくわかってないのだが、こういう人たちは年をとらないのだろうか。何歳までなら甘酸っぱい青春みたいなものを人は歌っていいのか。アーティストは加齢するべきなのか。

 

有給とることを具体的にしていったら、どう考えても休めない日だということが分かり休みをとることを断念。とりあえず土日で大阪、奈良に行くことに決めた。月曜日休んでも結局美術館系は軒並み休みということもあり、割とすんなり納得した自分もいたりする。早速どこに行こうかを考え始めるのが楽しく、それだけでもう充分な気もしている。

注文したレコードと本が届き、それだけで今日は何となく生きていける気がした。仕事とかは別にうまくもまずくもなっていないが、もうなんかそれでいいやと思ってしまう、3連休明けの火曜日。

 

久しぶりに出社。特に何事もなく、何に忙しいのかわからないが、うまく仕事が進まなかった。上司が仮免までいって免許を諦めたという全く同じ境遇だったのがなんかおもしろかったので、免許証ない人の身分証トークを軽くする。

アトロクのNeibissライブが良かった。トークに垣間見える素直さと、決して受け答えに慣れていない感じも今しかないんだろうなあと思えてそれもまたいい。

友だちの誕生日が今日だと知っていたけど、なんか連絡するのも気持ち悪いなあと思って連絡しなかった。

 

仕事。特に何かを考える暇もなく過ぎていった。ただそれっぽいことをしていた気がした。

クライマックスシリーズをなんとなくテレビで見て、優勝決定の瞬間を見たという理由で以前よりヤクルトを応援している自分に気付く。人間ってそんなもんだよなあと思う。

不良が更生したらめちゃくちゃ褒めるのおかしくね?というのと同じように、偏見でバリバリ穿った見方しまくって脚光を浴びたやつが結婚などを契機にめちゃくちゃ真っ直ぐになったのを褒めたりするのおかしくない?と思ったけど、まあなんか人間ってそんなもんだ。

 

初めて「評価する側」として本格的な会議に出席。人の評価を聞くと、そういう人だったのかと評価されている側の人のことが分かるので貴重。一方でそこで言われているあれこれは完全に自分にも当てはまるもので、「自分も同じ立場だと思うけど」という疑問は増す。とりあえず自分よりも出世しても良さそうな人がたくさんいることだけはわかった。

郵便受けを見ると、MOTアニュアルの図録が届いていてテンションが上がる。楽しみなので少しずつ読んでいく。

ワクチン4回目接種券が届いたため、翌日に予約を入れる。何もする予定がなかった週末にはちょうどいい。月末に関西に行くことも考えるとここらで接種しておくに越したことはない。あと何回打つ必要があって、そのうち何回が無料で受けられるのだろうかとふと考える。

前日のアトロク特集はゴダール。名前や作品名の有名なものは知っていたが、具体的な話を聞くとちょっとおもしろそう。サンプリング感覚が感じられるというのが特に気になった。

 

なんとなく早く起きたもののダラダラ過ごしているうちにワクチンの時間になる。ここのところかなり寒かったがようやく日差しを感じる天気で15分程度歩いただけでも汗ばむ。途中聞いていた声流電刹でのロングコートダディ堂前氏のエピソードがなかなかよかった。

ワクチンはあっという間に終了。今回は普通の病院だったため、待ち時間も自分ではかって勝手に帰る方式。10分じっとして帰宅の途につく。今週の予定は基本的には全部キャンセルした。

帰宅後昼寝。起きたらめちゃくちゃな頭痛に襲われて後悔。起床後は後回しにしていた海外通販サイトへのどうなってんねんメールなどを処理してゆっくりする。その日は特に何事もなく過ごす。クライマックスシリーズオリックス戦がなかなかおもしろくて夢中になるなど。

東野篤子氏への誹謗中傷に関するご本人のインタビューを踏まえた記事を読む。女性研究者への誹謗中傷は自分が見ている範囲でも男性へのそれよりは遥かに多く目に付く。男性研究者でそれに対して明確なアクションを起こしている人はほとんど見ないが、RTだけしている人はそれなりにいるので認知はしているようだ。RTだけしている人が最近気持ち悪くなってきていて、自分もなにかに突き動かされ過ぎているのではというところもあり難しい。

 

起きるとなんとなく寒いような気もする。熱を計ると微熱。ワクチンの効果が出始める。大丈夫そうなら外に出てコーヒーでもと思っていたが、翌日の仕事のことを考えて家に籠もる。

天皇杯の決勝を見た。なかなかに劇的な試合。甲府はこれでJ2で下位だというのもよくわからず、長いコンペを安定して進めるというものの難しさを感じる。広島のほうが持つ展開だからというのもあるとは思うが、ややミスが目立っていた。

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を4話まで見た。おもしろい。とてもおもしろいし、それぞれのキャラクターが本当に魅力的。ウ・ヨンウもいいけど、上司や友だちが特にいい感じ。自閉症的なキャラクターの凄さ、みたいな描き方じゃなくて、うまくいかなかったり、自閉症であることによって当然受ける偏見が当たり前に存在している。見ている方はヨンウを応援したり、がんばれみたいな気持ちになるというよりも、普通に法廷もの、恋愛ものとして面白い中に自閉症への偏見や見方についての描写で、なんか自分がやってる言動とか行動にこういうのありそうだなあみたいなところもあって、そういう引っかかりも含めておもしろいのかもしれない。続きも早く見たい。

アーセナル戦を見た。終盤ヒヤヒヤの展開だったが、ナイスVARという感じで凌いだ。今までだったら確実に逆転されていた今日のような試合で勝てるのはまた一つ強くなってるなあと思わされた。

 

起きて熱が引いていることはなんとなくわかったがそれでもしんどい。気分上がらぬまま仕事がスタートし、なんとなく進む。上期の振り返り面談を上司と。なんとなく評価してはもらったものの、自分がここにいる事実をうまく受け止められず、ただ流されていくように進んでいる現実との折り合いは未だにつかない。サラリーマンやめるまでは一生そんなもんかもしれないけど。

夕食後に何もしたくない時間があり、1時間ほどダラダラしながらYouTubeを見た。昔にも見た記憶のある「MAKA対鎮座DOPENESS」のMCバトルを見た。これめちゃくちゃかっこいいと思うのに、なんでこういうビートでまだ誰も鎮座氏を入れて曲作ってないのだろう。調べた限りではグライムのビートでの鎮座氏の曲はなさそうだった。別のバトルでもベースラインっぽいビートでめちゃくちゃかっこいいラップしてるのがあり、誰もこれを楽曲に消化してないのなんでなんだろう。もちろんここでやってる関係上やりづらいというのはあると思うが、とはいえこれだけの人々を魅了しているのだから、一曲くらい実現させてほしいものである。

NHKナンシー関について、10代の女優さんが調べて演じる番組を見た。こういう番組こそナンシー関が一番手厳しく批評しそうなもんだけどなあと思いつつ、ぼんやり眺めた。蓮舫消しゴムはんこが現れ「社会派バカ」と書いてあった。ナンシー関が生きていた間に蓮舫は議員にならなかった。蓮舫が議員になった時代でもまだナンシー関はそう言っただろうか。あるいは、政治家に対しては何も言わなかったのだろうか。ナンシー関が今もいて、なおノンポリを貫いた場合に今ほどの評価を得ていただろうか。架空の話なのに何となくモヤモヤしながらそんなことを考えた。

 

会社にてオンライン飲み会の参加率が悪いという話題に。仕事なんだからキャンセルするなら理由言えみたいな話があり、じゃあもう強制参加にしろよという気持ちに。結局のところ任意のかたちをとった強制なんかにされるくらいなら、もとから強制参加としてもらったほうがこちらとしては楽という人が多いのだろうと個人的には思う。拒否できないのに参加可否を聞く意味とは。しかし、結局オンラインとはいえ飲み会なんか誰も参加したくないということなんだろうけど。

「本田翼の演技が下手」みたいな話を見ると思うのは、演技の上手い下手はよくわからんけど、そいつに合ってる役かどうかみたいな話なんじゃないのということ。もちろん、引き出しが多くていろんな役に合わせることができることを「演技上手い」というのかもしれんが、キャスティング側の問題についてはあまり語られないのも不思議だなあと思う。

急になんか作りたくなってサンプルにしたい曲を買ったけど作るかどうかは分からない。とりあえずそれらの曲たちがいいことを確かめて終わった。

 

会社に行ったら行ったでシナジーが生まれるというのはわからなくはない理屈なのだが、普段から在宅で仕事をしていると会わない前提で何事も進めやすくなっており、そもそも隣りにいてもSlackみたいなことは多々ある気がした。

退勤前に同僚にあれこれ過去の自分の経験を成り行き上話すことに。これっておじさんの仕草っぽいなあと反省。過去の話を話しだしたら人間退化の印かもしれん。

YUKIのRemixアルバムにLil Soft Tennisやuku kasaiが参加していてなんかスゴっという気持ちに。YUKI側の攻めの姿勢に好感を持つ。ディレクターにどういう人が入っているのか気になる。

ここ数日MCバトル系の動画を見て気付いたのは、自分がラップに興奮する、おもしろいと思うときはうまいこと言ってるときではなく、ヴァイブスが溢れてるときなんだろうということ。ラップの曲聞いてるときもそんな感じで好きかどうかが決まるので。もうそれラップしてるというよりは、上手いこと言おうとしてるやんって気持ちになると冷めるみたいなことだと思う。

 

なんか最近はずっと仕事してる気がしてきてかなり疲れている。もちろん昔みたいに終電間際まで残業しているということはないが、ずっと張り詰めている状態で10時間くらい仕事をしているのは自分にとってなかなかにハードだ。こんなことしたかったわけじゃなくて、なんとなく飯の種くらいの感じで気楽に与えられたところだけをやっていたかったはずなのに、こうなってしまうのはどういうわけなのか。周りを見ると、本来自分がやりたかったように働いている人もおり、隣の芝生はなんとやらとはよく言ったものであるが、そういうことなのかもしれないとも思って、わからなくなる。

アトロクの坂東祐大特集を聞く。「声よ」という曲でこの人を認識していたが、売れっ子の現代音楽家だったのか。現代音楽の方の作品として紹介されていた「声の現場」という詩人の人とのコラボ作品がめっちゃおもしろかった。コンサートはちょうど終わってしまったところらしく残念。機会があればあの作品はまた聞いてみたい。ソフト化はされていないようだ。

手首がズキッと来る瞬間がたびたびある。もしかして腱鞘炎ってやつなのだろうか。嫌だ。

 

金曜。疲れているが、仕事は続く。評価シートの作成という唯一の義務が一段落つくと、途端に気が抜ける。上司が途中で休みになったのも手伝っていたかも。とはいえ、前日に指摘があった内容に着手するなど。来週以降も怒涛の可能性大いにあり。

最近日記に書くことがどんどん減っている気がする。疲れているからかもしれない。仕事終わりは疲れてグダグダと過ごす。

 

休みでやりたいことはたくさん寝たいということよりも、何も気にせず二度寝なのだと最近気付き始めた。睡眠時間がそれほど長くなくても二度寝していると満足する。

髪を切りに行く。美容院の最寄り駅近くの塾に「勉強だと思うな、人生だと思え」という張り紙を見かけた。人生だと思って勉強したことはなかったが、いざそんなん言われたら怖くて勉強できない子もいそうだなあと思う。とはいえ、その他にも直筆のような強め張り紙がたくさんあったので、思想に共鳴する人しかそもそも入ってないような気もした。

散髪中の雑談。美容師さんが昔ロックマンにハマってたことで、リメイクを子供がやるときにうまくプレイするとめっちゃ尊敬されるという話がなんか良かった。結局なにがそれにつながるかはわからないので、ロックマンも今となってはやっててよかった公文式的なことになりうるということだと思う。

神保町のドトールで本を読む。世田谷ピンポンズ「世の中には、素晴らしい音楽があって、素晴らしい小説があって、素晴らしい漫画があって、素晴らしい映画があって、素晴らしい俳優がいて、素晴らしいお笑い芸人がいて、素晴らしい喫茶店があって、素晴らしい∞があって、この期に及んで自分が何か創ったりする必要など全くないのではないか。そんな思いになっても一晩ぐうすか眠って起きてみると、歌を書いたりしている。」を読んだ。著者はフォークシンガー。曲は聞いたことはないが、文章の中で描かれる葛藤というか、振り切れなさみたいな感情が良かった。この長いタイトルはとても名文だと思っていて、そういう人が作るものこそ私も受け取りたいと思っている節があって、それはおそらくインターネットでひたすらそうやって作られた音楽を探し続けていた日々があるからかもしれない。

「Sessionの本 vol.1 国葬とは何か/宗教と政治」を読む。番組での放送内容を加筆修正したもの。ほとんどの回は実際に聞いていたので、そうだったと復習する感じになってとてもおもしろかった。このトピックをこの期間でここまで理解しやすくしている本や番組はなかなかないと思うし、貴重な本だなと改めて感じた。南部さんのエッセイは本当に良くて、改めて今年読んだものの中でもトップクラスに刺さる文章だった。「日本の宗教右派ジェンダー」の項は、なぜ今そちらがここで幅をきかせているのかというのがよくわかる内容だった。つまるところ、右派にはちゃんと勉強して動いている人が草の根的にいるよということなのだが、都会に住んで「ありえない」と思ってネットにいるだけの自分にはその活動への緊迫感がなくて、そこが大きく差がついてしまった原因なのかなと思ったり。かといって、明日からその活動家にはなれないのだが。

 

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の5,6話を見る。このドラマおもしろいけど、体力が削られる部分も大いにある。相変わらず周りに潜む主人公への偏見、主人公ががんばっても当然うまくいくとは限らない現実、扱っている問題も6話の場合「脱北者」ということで、韓国でもおそらくこういう世論があるんだろうなあと考えてしまうテーマだった。弁護士だから依頼人の利益になればOKなのだろうが、実際にはそれでスカッとできない人間の性と、自閉症スペクトラムの主人公は本来感情をうまく感じられないという話があったかと思えば、悔しかったりかわいそうと思ったりする感情がハッキリと描かれる、むしろ強くもっているように描かれるのも興味深かった。あれは主人公の成長なのか、こちらの勝手な偏見なのか。続きが楽しみ。

対して、相棒の新シーズンは楽しく見ていられるエンタメだった。今クールはこれだけとりあえず見ることになりそう。

本阿弥清「<もの派>の起源 石子順造李禹煥・グループ<幻触>がはたした役割」を読む。李禹煥展を見てから「もの派」についてもっと知りたくなって買った本。「もの派」そのものよりは、その裏側に存在していた幻触についての本だったけど、なるほどという内容が多くて勉強になった。李禹煥からの応答などもあり、展覧会で影響が書かれていた関根伸夫「〈位相-大地〉」や、「トリックス&ビジョン」展に至るまでの流れなどはなかなか興味深かった。週末に行く具体に関する展覧会への助走にもなって、めちゃくちゃ楽しみになってきた。

 

仕事。特に変わったことなし。他人の目標を決める会議というのは、もう少しちゃんとやったほうが良いのではと思ったり。無論、その人はそんなことをやっている暇がないほどに忙しいということも容易に想像できるので、自分がそこにいないからの勝手だとは承知している。

「オフショア」を読む。発行人のweb時代の回想録を以前に読んでいただけに非常に楽しみだった。エッセイ、小説、詩、論文、インタビューなどなど、盛りだくさんではあるがアジアと私たちの関係、日本との関係がいろいろな視点で描かれていた。最初のエッセイと間の小説、李さんのインタビューが特におもしろかった。アジアのことを知った気になったり、知らないなあと思ったりするくらいなのは、距離感が全く掴めていないからなのだが、どうやって掴もうと思うと本の中の人たちのように、「生活」くらいのレベルでの関わりが必要だということを、それもまた本で感じる自分を通して、余計に強く思う。それでも、これを読んで何かを感じて明日あるかもしれない関わりが変わることを夢想する。

 

田中秀和氏が逮捕されたことを知る。罪状は「強制わいせつ未遂」。内容が明らかになるにつれ、逮捕が然るべきことだと理解する。自分にとっての氏の作品は「カレンダーガール」と「Prism Spiral」だ。当時、アイカツという幼児向けコンテンツでこんな曲が歌われているなんてと衝撃を受けた。その後も何度も曲を聞くことがあったが、それもまたここで自分の中では終いになるだろう。またこういう話。懲り懲りではあるが、続いていくんだと思う。そういうときに自分がとる態度とはどういうものになるのか、考え続けなければならない。チャッターアイランドにて、shakke氏が泥酔した際に他の人が氏のUSBからGoku Vibesを流した時に、それは修正前のものであると知っていたため、咄嗟でUSBをとって逃げたという話もあったが、おもしろ話ともとれる一方で、多くの人の前で音楽を流す人がそういう意識を持っていることに安堵するというような話でもあったことを思い出した。

ゴールデンカムイ実写版での配役について、そういう俳優の方がいらっしゃるのかどうかをそもそも知らないが、アイヌルーツの俳優さんがいるのであれば、機会均等を目的としてそちらの起用を検討するというのはあっていいと思うが、相変わらずネットは燃えているようだ。アイヌルーツの方にほんとうに機会がないのか調査すればいいという話もあるが、なぜ「普通の」日本人男性俳優にはその証明が不要で良いのかということはよくわからなかった。マイノリティだけがそれを証明しなければいけないというのは、その構造自体に問題があると思うが。個人的には、その論争よりも一番嫌なのは、結局自分が持っていきたい結論のために藁人形を用意してタコ殴りにしている人を見ることなんだと最近気付いた。もうほとんど人間と対話しているという感覚は感じられず、ひたすらにテキストに反論しているだけなんだと思う。月並みな言葉にはなるが、後ろには人間がいるということはどんどん忘れられていく。これだけ忘れなければまだなんとかなるような気がしたが、インターネットが全てになるとそれも難しいようだ。

Twitterで見かけた、OMSBの歌詞が気にかかる。曲は聞いていたけれど、改めて文章で見ると難しいを考えたかったけど頭の中がまとまらず、また別の日にする。

 

何かがうまくいかなかったのか、仕事が捗らずバタバタしてしまった。こういう日もあるよなあと思いながら仕事を終える。

寝る前に携帯が鳴ったと思ったら、月の残業時間が45時間を超過した人がいて、反省の私信があったという共有だった。45時間超過も1ヶ月くらい好きにさせればというのが正直なところではあるが、会社として是としないというのは、マネジメントの一つなのだろう。とはいえ、そうなっている人がいる時に、効率化しろとだけ言って放っておくというのも、個人的にはどうなんだろうと思っている。過去にそういう経験があるからかもしれないが、ノウハウや諦め時がわからないうちにそんなことを言われても雲を掴むような話なんだと想像している。大事なのは、自分が今日これをやらなくても大丈夫だと思わせることなのではないか。それが明日やってもいいことなんだと分からせることなのか、他の人がカバーしてくれるから大丈夫と思わせることなのかはどれでもいいと思うが。

声優の不倫による交際女性への健康的な被害のニュースがあったかと思うと、YouTuberと結婚した女優があまりの週刊誌の執拗さに耐えきれなくなり引退するニュースもあり、野球選手が交際女性に中絶を迫ったニュースもある。どれがニュースとして報道されるべき内容で、どれがされる必要のないニュースなのか。わからないまま、見出しだけでおもしろそうなものを見て適当なことを思う無責任さで生きる自分になにかに真正面から言う権利などあるのだろうかと思う。

アトロクの「サポート・ザ・ガールズ」特集がめっちゃおもしろかった。その映画も見たいし、いろいろ名前があがった作品も見てみたくなった。

 

出社。特に変わったことはなかった。近くの人がちょっとしたことでも話しかけてきて、ちょっと面倒だった。ビジネス上の対抗馬になる会社への悪口を聞く。まあ分からなくもないが、相手は相手で同じように思ってるだろうに、私的な不幸まで望むほどではなくないかなあと個人的に思う。

いい職場とはどんなところかなんて、人それぞれだと思うが、昔は人が辞めないところだと思っていた。それくらい、良い人から順番にあらゆる人がやめていった職場にいたから。でも、今の会社の経営的には多少キャリアのために辞める人がいて、そこに新たな人が入る感じのほうがいいらしい。理屈を聞いてわからなくはないが、そういう職場にいたことが今までなかったので正直ピンとはこなかった。それくらい今まではいわゆる大企業に自分がいたことを実感した。

M-1の3回戦、大阪の通過者が発表された。有名どころでもガンガン落ちている厳しさや寂しさと、軍艦やにぼしいわしが残っているすごさ。

 

これ終われば旅行だなあと思っている時に仕事などめちゃくちゃ進むはずはなく、緩やかに時間が流れる。データ移行を伴う案件がうまくいくのか途中で不安になったが、つつがなく進行して安心した。その一方で、終わり際に「これって週明けになっちゃいますか?」という質問があり、え、急ぎだったの?と思っていると、顧客には作業日を変更してもらいますなどという話になっており、急ぎなら前もって言えよという気持ちに。もちろん、先に聞かなかったこちらも悪いのだが、何とも後味が悪い終わり方になった。

植本一子「ある日突然、目が覚めて」を読んだ。日記本。氏が2ヶ月ほどの期間で書いた日記。オリンピック期間が重なっており、氏のオリンピックへの気持ちがなんか周りと合わないような感じがして変な感じになったり、感染者数に心を揺さぶられて行動が変わったりする、そうだったよね感が良かった。そして、パートナー氏や友人、子供とのやり取りと自分を見つめ直してそれでも生きていく姿が、勇気が出るというよりは、こうやってなんとかがんばってるのって自分だけじゃないよなという気持ちになれる。自分の生活でも何かを見つめ直したりする機会がそういえばあってもいいかもなと思った。それにしても働く母親、女というのは大変な気力体力が必要なこともよく分かる一冊だった。

旅行の前の日だからというよりは、翌日の朝が早いからという理由で寝付けない。そうこうしている間に時間がなくなり、仕方なく起きて過ごす。せめて東京駅までは近いところに住みたいものである。

 

結局一睡もできずに新幹線に乗り込む。乗車早々発車までの時間に、東京駅で買ったおにぎり弁当的なものを食べ終える。本を読んだりしようとしたものの、爆睡。気づくと名古屋、京都、そして新大阪へ。

中之島美術館で「すべて未知の世界へ GUTAI 分化と統合」を見る。この展覧会は国立国際美術館との共同企画で、中之島では「分化」、国立国際美術館では「統合」にスポットを当てて展示を行っている。まずとにかく作品のサイズが大きい。大きいだけで作品にパワーがあるように感じられ、それだけでもっていかれる気がした。個々の作品でも、いろいろ好きなものはあったが、一番面白かったのは具体の参加者に求められたこと。「人と違うことをやりなさい」「誰もやっていないことをやりなさい」という、聞けば当たり前に感じられなくもないが、それを突き詰めるということ。その結果、例えば塗料を足で塗る、そろばんで塗る、櫛で塗る、バイブレータで塗るなどの方向に進むこともあれば、ボンドやビニールを使ってみたり、見た目違うものを作りなさいということではなくて、自分の表現を研ぎ澄ました結果を見せなさいということだと思った。そして、作品の批評を行わず、良いかダメかだけを伝えるという評価法、作品名に分かることを入れないようにする故に作品のほとんどの題名が「作品」であることなど。素材などへの考え方は「もの派」と似て非なるところがある気がして、そういう比較みたいなものがどこかでなされていないか、さらに興味が湧いた。最後の具体メンバーへのインタビュー集がおもしろくて、もっと見ていたかった。国立国際美術館では「統合」を見た。同じような作品はあるものの、イントロダクションでうまく見方を誘導していて、なるほどそうも見えるのかというのを見る側にわからせている。作品の説明のようなものを極力見る人の邪魔をせず、とはいえ置いてきぼりにしない塩梅を探っている感じがした。山崎つる子、ヨシダミノルの作品が特に印象に残っている。しかし、どちらの展覧会もあまり人がいなく、見やすかったものの少し寂しい感じもあった。

昼食をとる場所がなかなか決まらずモタモタしていたが、なんとかポンガラカレーに落ち着く。スリランカプレートで鯖のカレーを選択。美味しかったが、やはり5月に行ったあのカレー屋が異次元に美味しかったことを改めて実感した。なかなか難しいとは思うが、またあそこに行ってみたいという気持ちを強くする。

万博記念公園まで移動の間に、読み進めていた、小山田浩子「パイプの中のかえる」を読み終える。おもしろかった。氏が日経新聞夕刊で連載していたコラムをまとめたもの。小説家のエッセイのおもしろさというか、オチの付け方みたいなものを味わえるものももちろんあるが、何といっても氏の考え方がストレートに表現されているタイプのエッセイの方がより印象的だった。女と社会を扱った「呪いの小石」や「女はしない」、「Eテレさん」、「呼び方」などは違和感をこう伝えられるとなんかスッと入ってくる不思議な軽やかさもある。特に良かったのは、「平和教育」に関する3つのエッセイ。当たり前のことが書かれているといえばそれまでかもしれないが、広島生まれの氏だからこそ思う「平和教育」に関する純粋な疑問や思いは、投票を呼びかける昨今の流れなどの中にもっと存在感をもって扱われてもよいものな気がした。決して社会派ではなく、エンタメでもない。というか、そもそもそんな風に分けられないのがエッセイの魅力なのではということを思わせるいい本でした。

Tさん、Yさんと合流してガンバ大阪ジュビロ磐田戦を観戦。どちら降格の危険性を孕んだ重要な一戦で、スタジアムへの道のりからもサポーターたちの緊張が感じられる。声出し応援可能試合ということで、スタジアムに入ると両チームのサポーターの歓声が響いている。めちゃくちゃ気持ちが上がったし、試合に夢中になるきっかけをくれた気がした。前半見た感じはこれはしょっぱい試合になるのではという一抹の不安があったものの、終わってみれば2-0でガンバが快勝。崩した数では負けていたが、スコアは勝つという不条理さが際立った試合だった。印象的だったのは、負けていてもジュビロのサポーターが最後まで声を出してチームを応援していた姿。今までは正直そういうものに対してなんとも思っていなかったところがあったが、今日はそれがものすごく響いた。そして、遠藤のスタジアムへの挨拶。決していい別れ方をしたわけではなかったが、それでも丁寧に挨拶し、ガンバサポーターが大きな拍手で迎えるシーンは感動的だったし、これだけでも現地に来る甲斐があるなと感じた。

試合後は福島のタイ料理屋「スウィートバジル」へ。ここがとてつもなくおいしかった。どの料理もあまりのおいしさで、正直今までのタイ料理の中で一番美味かったかもしれない。会計があまりに安かったのも驚いた。近くにこんな店あったら絶対通う。大阪まで来てタイ料理じゃなくてもという話は分からなくはないが、とはいえこの店なら来るたびに来てもいいくらいおいしかった。

梅田の新阪急ホテルに宿泊。ホテルは決して新しくないが、それなりに快適。ツインルーム。シャワーの水圧も良く、広さも適度。周囲の子どもの声は気になったが、疲れていたためか寝るとなったらぐっすり眠れた。

 

なんとか7時に起床。眠気がないと言ったら嘘になるが、楽しみが勝つくらいの感じでチェックアウトして難波へ。近鉄奈良駅まで。近鉄奈良駅でTさん、Yさんと合流し、「ROKUMEI COFFEE CO.NARA」へ。フレンチクロワッサンとブレンドコーヒーで朝食。とても美味しくて朝からテンションがあがった。使っている食器もいい感じ。ここからの動きを決めて、バスで春日大社へ。

春日大社奈良公園の中にあり、初めて生でちゃんと鹿を見た。鹿が道の至る所にいるというのも不思議な光景だが、あちらからすれば勝手に入ってきたのはこちらなわけで、こちらがどうこう言える話ではない。長い参道を歩いて進む。途中、七五三で来ていたと思われる子供もチラホラいて、自分の七五三の記憶が全くないことに気付く。普通に参拝したあとで、特別参拝もできるということで追加料金を支払って奥に進む。禁足地になっている御蓋山浮雲峰遥拝所や、灯籠が大量にある藤浪之屋が印象的だった。

春日大社から歩いて新薬師寺へ。結構な住宅街に入っていくと佇んでいて、その雰囲気が良かった。地元に本当にある感が強い。薬師如来坐像とそれを囲む12の神将立像。圧迫感があった。中学生レベルの話になってしまうなあと思いつつ、周りにあった蝋燭が30円などの値札を見かけるとどうにもこうにもこれってどうなんやろという気持ちにもなったりはする。とはいえ、無料でなんでもかんでも提供するのも難しいのはわかるので、グッズなどで積極的に儲けにきてないだけ良いかと思う。

徒歩で志賀直哉旧居へ。ここがなかなか良かった。志賀直哉の作品なんてまともに読んだことはなかったが、生前から評価されていた作家のようで、かなり広い当時としてはおそらく大豪邸なのではというお家だった。書斎や客間からの庭や周囲の自然への景色がとにかく素晴らしく、ここにいたら何でもはかどるよなあなどと考えてしまう。いろいろな人が出入りしていた様子の写真などもあり、文化のちょっとした集積地のようなものだったのだろうと想像する。今住んでも十分不自由がなさそう。

さらに徒歩で移動。奈良国立博物館にて、メインイベントの正倉院展へ。日本の歴史的な物品などに正直それほど興味はなかったものの、期間限定と言われると見ておきたくなるのが俗人の性だと自覚しつつ中に入る。単純に奈良時代のものが比較的状態良く残っているだけでもすごい。もちろん、現在までに役割がわかっているものだけでなく、未だ詳細は調査中のものも多数あり、そりゃそうだよなと納得しつつもそれ自体に驚いた。それでも、大半のものは用途やそのものの立ち位置、製法などが明らかにされており、改めて研究者の凄さを感じる。教科書や資料集で見たことのある装飾品が意外とめちゃくちゃ小さくて驚いたりするのも、実物を見れたからわかることで、あらためて来てよかったと思う。

その後は奈良国立博物館前の「柿の葉寿司のゐざさ」で昼食。にゅうめんと鰻の蒸し寿司がめちゃくちゃおいしかった。食事が当たりのところばかりで、一緒に行った人々に感謝する。

東大寺に向かう。あんなに何回も覚えたりした東大寺南大門がついに目の前に。めちゃくちゃでかい。金剛力士像も初めて本物を見た。ちょっと本当に感動したかも。でも、あんなに写真見て暗記しまくっていたあのころに見たらもっと感動したかも。奈良や京都の学生は日本史選択の割合が高い、センター試験の日本史の平均点が高いなどあるのだろうかとふと思う。もし自分がその辺に住んでたら絶対もっと簡単に覚えられた気がした。東大寺の大仏もめちゃくちゃデカい。すごすぎる。建物がデカいなあと思っていたけど、大仏入れるんだもん、そりゃそうだよ。デカすぎると感じ入るところもあるというか、どんだけ寺社仏閣に興味が薄くてもちょっとすごいと思わされる迫力がある。修学旅行生と見られる学生さんが至る所におり、先生と思しき人物の解説の声で少しわかったりして楽しかった。修学旅行って休みに来るものなのか。あれは私立中学の生徒なのだろうか。これを見て楽しかったりするのはもっと先なのでは?という勝手なことを思ったりしながら東大寺を後にした。

Tさん、Yさんと別れて1人京都へ。とにかく明日から働かなければならないので、今日を思いっきり楽しむべく特急2つ乗って急ぐ。一人で知らないところに旅行するのは楽しいけれど、乗換などは大人になっても不安が尽きない。Googleが大半のことは教えてくれるが、最後にこれが正しいかどうかまでは答えてくれないちょっとの不安があるのが旅行か。

車中にて安達茉莉子「私の生活改善運動」を読む。なんかもしかして苦手なタイプの本を読んでしまったかと思う気もしたが、そうではなかった。「ていねいな暮らし」系の話に一見思えるような、自分を幸せな気持ちにするものを周りに置こうという話なのだが、別に全然うまくやれてない感じが親近感を感じて良かった。生活の中にいると、いやそんなうまくいかんよという気持ちから、余裕あるやつはいいわなみたいな心境になってしまいがちだが、ガラスの片付けをめちゃくちゃ放置するエピソードを読むと、なんかこんなのあるよねとも思う。でも、なんかもしかして始めたらできちゃうかもとか、できなくてもこういうマインドくらいは持っておこうかなとか、いろんな温度感の人に親しみやすい本だった。コロナ禍以降、誰しもが家の環境について考えたと思うと、人気なのもよく分かる。

京セラ美術館で「アンディ・ウォーホル・キョウト」を見る。ポップアートの旗手になる前の作品からスタートして、有名なポートレート系の作品はもちろん、死をテーマに扱った作品もあって、いろいろなウォーホルの顔を見られるいい展覧会だった。美術館に普段は来ないのではという人たちもちらほらいて、思い思いに楽しんでる感じも良かった。対象物の写真をとるということが1つの表現の始まりになっていて、それをもとに書いたキャンベルスープ缶やポートレートの作品、絶滅危惧種の作品のどこかポップな感じ。写真をそのまま利用した「ツナ缶の惨事」や「ギャングの葬式」の皮肉というか、見る側を試すような感じ。いろいろな側面が見れて、よりウォーホルが面白く感じられる展覧会だったと思う。圧巻なのは最後のエリアに大きく飾られた「最後の晩餐」。めちゃくちゃ良かった。

なんとか本やレコードも買いたいという気持ちで歩いてJazzy Sport Kyotoへ。hankyovain氏のレコードを通販で買ってから一度行ってみたいと思っていて念願。CH.0のmixCD、Theo ParrishのDJ-KICKSのCD、SUNGA「Long Beach Rising」のレコードを買って後にする。いろいろ気になる作品もまだまだあったので、定期的に訪れたい。

タクシーを使って、hoka booksへ。かなり辺りは真っ暗でこんなところにあるの?と不安になりながら向かうと古い建物にポツンと佇んでいた。いろいろと店内を隈なく見て回り、武塙麻衣子氏の著作3点、「SATETSU MAG vol.3」、Takehiko Iseki/伊勢喜多圭吾「Architecture in the Post COVID Society/漣」、folk old book store「肝腎」、横尾忠則「暗中模索中」を購入。読むのが楽しみな本ばかりで、最後にまたテンションが上がる。

京都駅に戻って551で豚まん食べる。旅前に551の話をされて食べたくなっていたのでなんとか食べられて安堵。やっぱり美味しかった。

旅行中に聞いた音楽。どれも良かった。尺の関係で通しで聞けないタイミングだとアルバム聞かなかったりしたけど、それでも意識的に聞いたほうがいい。知らない新しい音楽全然いい曲ありすぎだし、やっぱりおもしろすぎる。

アイズレー・ブラザーズ「3+3」「Between The Sheets」。完全にアトロクのアイズレー・ブラザーズ特集の影響。サンプリングで何度か聞いたことのある曲も多く、当然のようにいい曲ばかりで、あらためて聞けてよかった。

Bibio「BIB10」。めちゃくちゃ最高。今まで正直ピンとこない作品もあったが、これは大好き。「potion」が一番好きです。

Flwr Chyld「Luv N Chaos」。Lolo Zouai「PLAYGIRL」。Masatomo Yoshizawa「Playing Nowhere」。Kenny Beats「LOUIE」。めちゃくちゃ好き。アルバム全編通しで最高。METAFIVE「METAATEM」。どれも良いけど、やっぱり「環境と心理」が抜きん出てる。

 

普通の週末明けの仕事なのに、なんか長期休みを終えた気分にもなりながら仕事。月末とはいえ、特に何か大きな問題もなく進む。それが一番良い。管理職打ち合わせにて有給取れよという話になる。正直そこかしこに定例があって休める曜日がないが、なんとか来月から月1日は休む計画を立てる。

韓国の梨泰院で起こった痛ましい事故。映像を見ることに耐えられずに何度もチャンネルを切り替えて消した。亡くなった日本人の方の父親に向けられるマイク。今彼に何が答えられるだろうか。向ける必要があるマイクなのかが分からないと思いながらもその映像を一瞬でも見てしまった自分を恥じた。

アトロクのミュージックコメンタリーで取り上げられたLE SSERAFIMの新譜のカズハさんのパートの歌詞。めちゃくちゃかっこよくてドスンとくる。彼女らのことを何も知らずにごちゃごちゃ言ってくるやつに対して言い放つ、彼女にしか言えない言葉。かっこいい。パンチラインってこういうもののことか。

Twitterで見かけた「村上春樹の新作が出ていない。川上未映子氏に女性観について批判されたから今までのように自由に書けなくなったのでは」というようなツイートを見て、くだらねえと思う。自分は氏の作品には好きなものとそうでないものがあるが、とはいえほとんど全部読んできているので普通の人よりは好きに分類されるだろう。それでも、女性観に関する批判はかなり的を射たものだと思うし、もし、そんなもので物語をかけなくなるならそれまでだよなあと思っている。そしておそらく、そんなもので書けなくなる人間ではないともそもそも思うので、舐められたもんだよなあと落胆する。おそらくは、氏の女性観全開の作品がウケていた時代もまた特殊であり、女性作家がその分野で機会を正しく得られていなかったから生まれた副産物なのだろうとも想像できる。読者側についても同様。批判からの村上春樹が何を書けるかが楽しみだと個人的には思っているが、そんな声はそもそも届いておらず、今までのような作品が生まれ、今までのような読者が喜ぶような未来もまたありそうな気はするが。何でも時代のせいで昔に比べると面白くなくなったみたいな言説を目にする機会はどんどん増えているが、個人的には、人や時代の考えが変わったので、お前の感覚が単にスベるようになっただけなんじゃない?と思っている。落語や講談があんまりおもしろいと思われなくなってテレビが席巻したように、例えば差別的な言動や容姿のいい悪いをイジる価値観がおもんないと思われてきてるだけなのでは。それを逆手に取ったり、別の角度から表現しているものをもっと見たい。

2022年9月

2022年9月

 

仕事。大きめプロジェクトで思わぬ動きが起こる。早めに対応しないとまずいと判断して仕事のギアを上げる。結局人間はやばくならないとちゃんと動かないということか。

夜。工事現場の前で抱き合う男女。別に良いんだけど、ここじゃないとこの方が良くないかと余計なことを考えたり。でも彼らにはここがなにかの意味があるのかもしれないし、場所も関係なくなるほどの気持ちになっているかもしれない。

人の誘いを2度断った。基本的に誘いは断らないようにしているが、最近は土日の予定を早めに埋めるようになったこともあり、断らざるを得ない状況に変わりつつある。心苦しいが、一度予定と自分で決めると一人で動くのにそれを動かしたくなくなる。

 

働きすぎた。残業しすぎるとやってる感が出てきてしまうので本当に良くない。

bandcamp fridayと言われても、1ドル140円近い状態ではなかなか買う気になれない。とりあえず日本円で支払うようなところでいくつか購入。そういえば買えてなかったかというのがいくつかあり満足。

 

起きるとスニーカーを注文したサイトからメールあり。どっかで無くなったので取り消したとのこと。これだけ待って無くなったんかいという気持ちと、とりあえず永遠に届かないよりはマシかという気持ちで「なんそれ」ってデカい声出た。

朝からDIC川村記念美術館を目指して千葉へ。電車で2時間とバスで20分。かなり長旅だったが、途中電車では本を読むこともできたのでこれもまた良いとする。総武本線を使ったことがこれまででも数えるほどしかなく、そのあたりも小旅行感を高めて盛り上げてくれた気がした。

折坂悠太「藪IN」を読み終えた。小説や対談、おとぎ話など様々な文章が入っている作品。おもしろかったけど、ちょっと難しかった。なんかそれこそ文章を読み進めてたらどこかわからない藪に急に入ってしまったみたいなワープ感というか、見失う感じみたいなものがところどころ感じられた。(実際のところ、文章中で登場人物が藪に入るシーンもあるので分かりづらい)もっと深いところというか、何を思考しているのか知りたいので、小説でもなんでも文章は書き続けてほしい。

かなり広く自然豊かなところにぽつんと美術館があり、敷地も広い。まずは美術館内で目的の「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」を見て回る。会期が翌日までということもあり、それなりに人もたくさんいた。展示物のサイズが大きく、色をしっかり塗ったものなので圧倒される感じがかなり印象的だった。各作家の作品が5~6点程度まとまって展示されているので、年を経るごとに形が変わったり色の強弱が変わったり、塗り方が変わってほとんど立体物のようになっていったりしている試行錯誤を感じられて良かった。ケネス・ローランドやフランク・ステラのようにどんどん形が変わっていくのも良かったけど、ジュールズ・オリツキーの作品群がやばかった。初期の淡い色合いのものはずっと見てるとなんか濃淡が浮かび上がってくるのか、勝手に脳が解釈し始めるのかわからないけどどんどん違うものに見えてくる。後期に行くに従って、あきらかにそれだけでは物足りなくなってることがわかって、実際もともとは淡い色を染み込ませてたような感じだったのが、最終的にはめちゃくちゃ動きをつけて光の当たり方が見る位置から変わるようなものになっていて、やりたかったことを勝手に想像できる感じも良かった。

常設展では、企画展に合わせて色合いごとに作品を並べていて、これもいい作品が多かった。青色ゾーンにおいてあったエルンストの「入る、出る」、中西夏之の「4ツの始まり -2001 II」、ジョセフ・コーネルの「青く塗られた青の中に(ヴォラーレ)」、リキテンスタインの「青い床の室内が描かれた壁紙」が特に良かった。ジョセフ・コーネルの作品はコラージュで、これが本当にいつまでも見てられるおもしろさだった。赤黒ゾーンの山口勝弘「ヴィトリーヌ愛の仮説」、銀灰ゾーンの飯田善國「コスモスーグレー」もおもしろかった。ロスコルームにも初めて入った。そもそもこの作品を飾るためだけに存在している部屋というのがやばいし、実際にそこに置かれた作品たちはそびえ立ってる感がすごくて、圧倒された。大きければ大きい方がそういうかたちで圧倒されることでどんどん見てしまって夢中になるので好きかもしれない。

レストランで昼食でも食べてから帰るかと思い、店員さんに聞くと2時間15分待ちとのこと。さすがに待てない。ご飯を食べるところがこの辺にないということもあり、どうやっても混んでしまうようだ。庭園も一通り見て回る。テニスコートなんかもあって、楽しそうにテニスやってる人たちや、芝生で遊ぶ家族連れなどを見て、いいところだなあとしみじみ思う。こんなのが近くにあったら用事なくても庭園で座ってるためだけに来てしまいそう。

朝食を食べていなかったこともあり、何かを食べないとおかしくなりそうだったため、バスで佐倉駅に戻る。これからどうしようかと思っていたが、千葉市美術館でも明日まで会期の展示があるということで向かう。

途中昼食のスポットを逃して結局食べずに千葉市美術館で「とある美術館の夏休み展」を見る。

コンセプトは各フロアで異なるものの、どれもかなりおもしろい展示だった。特に、清水裕貴「あなたはここにいない」は、美術館の監視員にスポットを当てて、それぞれの人の話を文章にしたものと、監視員を美術館以外のところに置いた写真が展示されていた。単純に写真がめちゃくちゃ良かった。さらに、監視員って美術館にいると普通なのに他のところに存在しているとめちゃくちゃ違和感があるかと思いきや、そこはそこでテキストと合わせると普通にも見えてくる。写真がとにかくきれいで、引き込まれた。

目[me]の作品もあり、これもかなりおもしろかった。アトロクに出ていたときの展示の話からも何となくイメージはしていたけど、作品がそもそも「ちゃんと飾られていない」床においてあったり、包装のダンボールが解かれていなかったり、周りに作業用の道具などが置いてあったりなどなど。でも、「アクリルガス」という作品は、ほんとは壁にかけて展示するものだったが、ある展示会で床に置いて展示されたという事象が発生したという話があったそうな。それを聞くと、床に置いてあっても実際には不正解ではない、そもそも正解の作品の飾り方なんてあるの?ということを考えさせられて、途端に全部が笑えてくる。そして、今見てきた他の作品が床に置いてあったら、なんてことを考え始めてしまう。滑り込みになったけれど、見れてよかった展覧会だった。

遅めの昼食として千葉駅構内でうどんを食べて帰路へ。たまにはこんな休みもいいなあと思う。1日動いてもそれほど汗はかかない季節になってきていて、そのあたりも益々良かった。

東京駅の地下街を歩くと至るところにちいかわのラッピングがあり驚く。ちいかわってここまで人気なのか。インターネットでしか見てないからどれくらいの人気なのか分かっていなかったが、東京駅にこれだけあるともう国民的人気と捉えても良いのかもしれない。本家の漫画の不穏さとかは関係ない感じもマジの人気者感が出ている。

Twitterにて、宇野維正が配信にて春ねむりに云々という事象を確認する。細かくは記録する必要がないので書かないが、件の人物に関しては、今までも批判にまともに応答したことがなく、彼を一躍有名にしたジャネール・モネイの来日公演に関するツイートに関してもそうだった。その時点でその言論を掲載することがどういう意味を持つのか、プラットフォームはもう少し真剣に考えたらどうかと本気で思う。自分の言論に対してほとんど責任を放棄するような人物に好き勝手許しているから、最終的に1アーティストがイチャモンを付けられ、あげく反論しなければなくなる。こんなの全く生産的じゃない。この件に関しては、柴那典にも見解の表明が求められると思うが、例によってこちらにもそんなことができるはずもなく、意味のわからぬ発言で締めようとしていた。音楽批評は音楽のこと(音楽のことというよりは、この人はそもそも音楽産業やアーティストの気持ちに興味がある人だと個人的には思っているが)だけを扱っているので、社会やなんかとは切り離されると思っているんだとしたら、結局のところ彼らには何も見えていないということなのかとそう理解した。ダサすぎるけど。

昨日bandcampで買った作品がどれも良すぎた。特にSHINDO「SUMMER EP」、Precipitation「Warm Embrace」、sharda「It's A Love Thing」。最高。

久しぶりにしもふりチューブをなんとなくざっと見ていたら、やっぱりこの人らおもしろすぎるなと改めて思う。

今日から使い始めたモバイルSuica便利すぎる。今まで使ってなかった自分アホ過ぎ。文明って最高。

 

前日朝早くに起きたこともあり、11時過ぎに起床。ゆっくり動いてとりあえず買い物へ。夜に予定があるため、昼間のうちに来週分の食料を購入。

昼飯を食べつつ、配信で「ザイマンドックミリオネア」を見る。各組の名作漫才を見れて、クイズもちょうどいい感じのおもしろさとふざけがありめちゃくちゃ良かった。チキン南蛮の下りは面白すぎた。本物の一千万円が出てくるという作り手のボケもすごい。

夜にももと真空ジェシカの「2Pカラー」を見るため、早めに外出。新宿でカフェを探すもどこも混んでいて、辛かった。最近はめったに来なくなったけど、当分来なくてもいい気がした。新宿の外れのビルのスタバで読書しながら時間を潰す。周りには予備校に通っている子たちなのか、やたらと勉強している人たちがいっぱいいて、スタバって今こんな感じなんだと思う。勉強遠慮してくださいみたいなのがないカフェがスタバくらいなのかもしれない。

「あなたのことが知りたくて 小説集 韓国・フェミニズム・日本」を読み終えた。フェミニズム的なものを捉えたものもあれば、在日をテーマにしたものもあれば、SFっぽいもの、静かに佇む何かを描いているものなどほんとうに様々でどれも主張もわかるし、何より面白い。チョ・ナムジュ「離婚の妖精」、デュナ「追憶虫」、深緑野分「ゲンちゃんのこと」、イ・ラン「あなたの能力を見せてください」、パク・ソルメ「水泳する人」が特に良かった。韓国小説を読むことが多くなって、本当におもしろいものが多いことを知れて嬉しい限り。

紀伊国屋サザンシアターで「2Pカラー」を鑑賞。隣の席の女の人がものすごいオタクの喋り方のイメージそのものって感じでびっくりした。夢中になってる人というのは自分も含めて総じてなぜああいう話し方になるのか。公演は、ネタもコーナーもおもしろく、コーナーの程よい緩さが良かった。

ふるさと納税で贈られてきたシャインマスカット。結局3~4日で食べきってしまった。めちゃくちゃ美味しかったので今後は全部これでいいと思ってしまった。シャインマスカット最強かも。

夏も終わるが、迷ってサンダルを買うことにした。人にもらったファミリーセールクーポンを使って。サンダルはクーポン適用外だった。諦めた。最初から買わないことにしておけばよかったかもしれない。

 

朝が辛い。月曜日は大体そうで、適当にやり過ごすことにしているが、朝から打ち合わせがあり、そうともいかない。仕事でバタバタする間にお昼になだれ込む。

キャンセルになった分、スニーカーを買わなければいけない気がしているが、欲しい物がなくてこういうときは気持ちをどうすればいいのかわからない。無駄にショッピングサイトを見て時間が過ぎる。

起きたらアーセナルが負けていた。今年は違うかと一瞬思うも、強豪とのこの感じは今年も変わらんなと落ち込み半分、やっぱり半分。なんとか今年はいいところまで粘ってほしい。

イトマイで買った日記本、鍋島讃「日記に棲む日々」を読み終える。コロナ禍の日常で綴られた一般人の日記。日記本を出しているからと言って作家ではない人たちがいるということを最近になってようやくわかってきて、そういう人たちの本がおもしろい。自分と同じような日常があるんだけど、ちょっとだけ違う。そういうのあるよねと思わず話しかけたくなるようなことなんかもあるし、総じて友だちの話を聞いているような感じがして、すらすら読めるのも良い。

 

仕事量がめちゃくちゃ多いわけでもないのに全然進まない。集中ができないようになっている。なんとなく理由はわかってるけど、20代じゃないんだしもうちょい仕事サクッとやろうやと自分に言ってみる。

小学校1年生の時に回旋塔に捕まっていたらめちゃくちゃ回されて吹き飛んで、気づいたら身体中擦り傷だらけで立てなくなって保健室に運ばれたことをなぜか最近2度も思い出した。吹き飛ぶ直前までめちゃくちゃ楽しくて笑ってたのに、瞬間恐怖で死ぬんやと思ったような記憶。あれよりも大きい外傷は幸いなことにいまだ経験がない。

アトロクブッククラブの荻上チキ氏回がおもしろかった。そろそろこの番組を聞くためだけにAudibleに入らなきゃいけないのかとも思うが、それにしても高い。

赤瀬川原平超芸術トマソン」を読み始める。言葉としては知っていたが、この機会に本を改めて読む。

 

8月分の電気代、大台に乗っていた。日中は毎日家にいてエアコンつけっぱなしなので、仕方ない気もするし、定期代を電気代に充てると考えるとまあ妥当かとも思わなくはない。しかし、一人暮らしとは思えない金額だ。

tofubeatsの難聴日記出版後トークショーを配信で見た。トーフ氏の気持ちと効率の狭間の感覚がバグっているという話がなかなかおもしろかった。ベッドがいいものである必要がない、みたいな話はオリエンタルラジオ中田氏のベッドがあるから寝るのでベッドを解体したという話と通ずるところがある気がした。

日記を書いて公開していくということが、表現者の人にとってどういうことなのか、というのは当然個々人でかなり意識に差があるようだ。それでも、公開してる文章が存在する時点で「あれを書いてる/書いてない」みたいなところが何らかの意味をもってしまう昨今では、公開して書いているということ自体に誠意やスタンスが出ているわけで、そのあたりを出役の人らが特にどう考えているのかが垣間見えたのもよかった。TVerの話や最近聞いてるものの話なんかもその中ではポップな一面になっており、いいイベントでした。あとは、過去の発言について、インターネットでの一時のふざけ選手権で勝つための言動が今見たら完全にアウトで、自分でもアウトやと思ってしまう時には頭を垂れるしかないと言っていて、そうよなと思った。

 

意味のない打ち合わせに放り込まれてイライラがMAXに達した。その後は適当に仕事してPC消した。あんなもんに巻き込まれるとは聞いてない。

日が変わってスプラトゥーン3が発売されたが、何となく今触ってめちゃくちゃやったらまずいと思い、触らなかった。新しいゲームへの興味や熱中が年々薄れており、久しぶりにハマるのかどうか楽しみになっている。

なんか別にリスナーでもないから全然構わないんだけど、大森靖子が全然普通にしてるの意味分かんないんだよなあってたまに思う。パワハラが事実かどうかは知らんし、おそらくファン向けには釈明してるのかもしれないけど、こういうのって内部で処理して終わりにする感じ、どこにでもあるよなあ。

 

涼しいんだか暑いんだかよくわからない気候。冷房はもういらんなと思っていると暑くなったりする。

別に日記を書く義務はどこにもないが、人がこれを見てアメリカ滞在記を書いてくれるというのは非常にありがたい。楽しみに待つ。

ネットで言ってもいいこととは何か。漫画家の服部昇大氏のツイートを見かける。「「言ってはいけないことは言ってはいけない社会」に引き戻されるべき」というのは最近のネットを含む社会を見ると本当にそう思う。実際、「本音」とすることによって、差別意識や集団的ないじめまがいの言動を正当化したり、自由な言論の中の1つかのようにすることが可能になってしまっている気がしており、おそらくはそれを発する人らもどんどん軽い気持ちでできるようになっているのだろう。(侮辱罪の話や、それでなくても開示請求だとか訴訟だとかの話題を頻繁に見かけるので、そんなに感覚としては間違っていないと思っている。)服部氏のこのツイートに続くツリーには、「その上で本当に何かしらの才能や何かしらの覚悟を持った人間だけがこのでっかい流れに逆らった本当にカウンターっぽい表現やユーモアをやれると思う」とあり、何となくこの辺の人らかなあと思うものがあったりなかったりしていて、自分もそういう視点でもっと表現を見たい。

過去のしもふりチューブをダラダラ見ていた。粗品氏の「コウペンちゃんは俺のフリップパクってる」という発言を見て、全然ありうるよなあと思いつつ、仮にパクリじゃなくても、そもそも芸人のように過去に誰かがやってるのではと一通り調べるなんてことはもうほとんどの人がしてないからこういう事故はどこでも起きまくってるんだろうなと思う。人の音楽を勝手に早くしたり遅くしたり切り刻んでふざけた名前付けてインターネットに放流している自分には、何も言うことはできません。

たまたま目にしたきゃりーぱみゅぱみゅ氏のコラムを読む。この人頭良いんだろうなと文章から伝わる。「きゃりーぱみゅぱみゅ」として一般人からは考えられないくらい何かを築いた人だからこそ、「新しいこと」をやらなくてはという切迫感。それを周りに伝えてどうやってうまいこと進めていくかみたいな、マジで同世代にしてはエクストリーム過ぎる。何でもかんでも裏側語る世の中どうなんやろと思うことは多いが、こういうのはなんかめちゃくちゃ感じ入ってしまうので、その違いどこに感じてるのかはもうちょいはっきりさせたい。

 

余裕をもって起きたはずが、気付くと約束に遅れる時間になっており急いで出発して蒲田へ。スピローズというギリシャ料理のお店でTさん、Yさんとランチ。ギリシャ料理よく知らなかったけどどれも美味しく、なかなか手頃な値段で良かった。次はラムチョップかヨーグルトチキン食べたい。ワインを1杯飲んだ。めちゃくちゃ軽くスルスル飲める危険なワインでした。

まだ時間があるということで、有楽町に戻り、はまの屋パーラーへ。思っていたよりは並ばず入店。たまごサンドなどとコーヒー。

Yさんが来月には無職になるということで、適当にいろいろあれこれやってみたらみたいな話をする。なんとなく不安よりも楽しみのほうが大きそうな感じがして安堵する。マッチングアプリやってみたらいいのではという話から、ペアーズ等の料金プランを初めてちゃんと見た。男性が大体月3000円で、女性は基本無料ということらしい。まあ需給からしたらそんな感じなのかというのと、男の場合はマジのやつしかやらんような絶妙なハードルだとも思う。写真のとり方などもいろいろあるらしく、マジでやったら無職期間がどれだけあっても足らないのではと思った。

Tさんの恋愛話を聞く。めちゃくちゃピュア過ぎた。人は見かけや経験によらないと改めて学ぶ。外からのほうが物事はよく見えるということかもなあと思いつつ、感じたことをいろいろ喋る。この年になると「相談」みたいなトーンではなく、思い思いのことを喋っても最後は当人の判断次第やろみたいなことが全員の共通理解になっているので、特に重く感じることもなく話せて楽しかった。気付くと2時間ほど経っており、解散となる。

銀座のatmosで靴を見て帰る。欲しい気がしている靴を手に取ったものの、決め手がなく保留となった。

 

埼玉の本屋「小声書房」に行く。本屋に行くのが旅行みたいになってちょっと楽しい。なにもないような駅にポツンと現れる本屋。詩があったり絵本があったり、街の本屋でありながらなんとなく本屋さんの色もあるような感じ。詩集を中心にいくつか購入。現金が使えないお店だと気付かず、手間をかけさせてしまい申し訳なくなる。

リュックを買った。服など身の回りのものすべてを通販で買うようになった一方で、本だけをリアルで買っている。年を少し重ねて、使える金がちょっと増えたことで、ようやく何をどこで買うかというのを自分の意志でコントロールできるようになってきた。そんなのが続いていくと良いなと思うが、それは多少金に余裕がないとできない行動なのは矛盾している気がする。

 

月曜日の割にはちゃんと仕事してた。相談は踊るでかなり重めの相談が来ていた。回答は「まず自分がなぜそれが嫌なのかを考え抜いて説明するべき」というもので、俺はそれが面倒で嫌で自分でもうまくできなかったから今まで人とお別れしてきたんだと身につまされる。昼飯食べながらなんでこんな気持ちにならないかんのともちょっと思う。

アトロクの特集が美味しんぼ一人総選挙。古舘佑太郎氏が自身と山岡、古舘伊知郎氏と雄山を重ねてたという話はおもしろかった。しかし、この漫画ってめちゃくちゃなところを面白がるもんだと思っているので、その着眼点の珍しさと、そっち側もやったほうがいいと思うけどなあという気持ちがあとから湧いてきた。

実家にタッパーを送り返す。タッパーって中身ある時あんなに楽しみなのに空のものを送るとなるとこれに金かかるのおかしいけどなあと思ってしまう。異様に軽いダンボールをセブンイレブンに持ち込んだ。

黒帯会議を配信で見た。ヨネダ2000さすがにおもろすぎ。トークはなんかちょっと違ったので全部は見なかった。

人から借りていたことを忘れていた本を読んでみた。読み始めるのがあまりに遅かった。今の自分にはこれを読むことができないことに気付いた。数ヶ月、数年で完全に違うモードになってしまったことに気付く。

 

COCOA終わりのニュースを見かけた。思わず「いや、結局なんだったん」と一人で声出た。

柴那典が春ねむりの件に関してあれこれ言ってた。春ねむり本人がもうよしとしていたのでそれでいいと思う。個人的には、こんなこと言うだけでこんなに時間がかかって、言ったと思えばそれだけかい。何も言われんかったら結局黙ってて後で「なんかそんなんありましたねえ、ははは」みたいなことを有料配信でやって終わりちゃいます?みたいな気持ちですね。とはいえ、今後云々という話もありましたのでそちらに期待することで消化。

DAWNが届いた。めくると最初からいきなりMURVSAKI事件の話ということでかなり濃厚な感じがする。装丁やデザインも非常に凝っていて楽しみ。これから読み進める。

スプラトゥーン3軽く触った。とりあえず照準合わせの感覚がわけわからん過ぎて思うようになるまでに200時間くらいかかりそう。

 

アトロクの高校演劇特集を聞く。別に誰かがそうだったとかではないんだけれど、大人ってもしかして高校生をめちゃくちゃ下に見てるかもしれんなと思った。今どきの高校生がどんな感じかは僕も知らんけど。高校生なんだからそれくらい言えるやろと思うこともあり、自分も年下とかを無意識でどう見ているのか考えてしまった。自分と相反する思想の人々として、なぜかめちゃくちゃ馬鹿なやつを勝手に作り上げて自説を展開している人は意外と多い話と近い気がしている。人は想像の中では相手を如何様にでも作り上げられる。

simカードが届いたが、ピンがなくてピンを注文した。アホらしい。200円高くていいからピン付けてくれたらいいのに。

 

仕事。打ち合わせが多い日はより疲れる。人が休むときの引き継ぎは残る方から声掛けするものなのかと疑問に思いつつ、こちらから確認する。歳をとるとそんなことにイライラはしなくなってきていて、大人になったのか、いろいろなものを見て諦めているのか定かではない。

アトロクでゲームのアクセシビリティ特集。視覚障害の方がSwitchのスポーツゲームで子供と遊べたという話をしていて、スポーツの動きがどんな動きか見たことないからわからないという話をしていて、言われてみたらそうだなと何も自分がわかっていない、想像できていないことを思い知る。トスを見たことのない状態でトスの動きをするってどんな感覚なんだろう。

テーブルゲームさえも目が見える人と一緒にやるのは困難であり、大富豪をみんなが遊べる形にしたのは視覚障害の方からしたら革命的だというお話。これ、どこかのゲーム会社とかがCSRでやるとか、あるいは300円とかで出したらめちゃくちゃ需要生まれそうだけど、そういうもんでもないのだろうか。ゲームとしてはプロからすればそんなに大変なものではなかろうし、アドバイザーで視覚障害の方を入れたりとかして。もしかしたら一夜のトランプで恋が生まれるかもしれないのに、それにすら参加できないという話が本質的なものだったように感じた。

 

適当に仕事しつつ、来週いない人の引き継ぎなどを行い早めに退勤。荷物を整理して上野駅に向かう。幸いなことに今まで新幹線に乗る日にアクシデントが発生したことはなく、今日もスムーズに新幹線に乗れて安心した。新幹線内では隣がお母さんと娘さん2人の家族。A席に座った自分の申し訳なさをどう表現したらよいか分からず、隣をなるべく見ないように過ごした。車中、昔のパーティーでの自分のmixを久しぶりに聞き返す。決してうまくはないが、意外といい曲知ってるやんと思う。今思い出そうとしても曲名がちゃんと出てくるものが殆どなく、改めて振り返らなければと感じた。

mura masa「demon time」がマジで良かった。フジロックで見て期待しかなかったけど新作最高。

車で仙台駅まで迎えに来た両親と、同じ新幹線で帰ってきた妹と実家へ。道中近況についてお互い話すなど。母方の祖母がコロナに感染していたと知り心配になるも幸い軽症で一安心。年齢も年齢なので、とにかく病気などならないことを切に願う。妹がダイエットに熱心になっており、昔とは違うモードに入っているなあと感心するなど。

友人Tさんより無事交際することになったという連絡あり。浮ついてウキウキの人はいつだって最高で、文面だけでも伝わってきて非常に微笑ましかった。それにしてもやはりピュアな人である。

友人Yさんが神宮のチケットを取ってくれた。めちゃくちゃありがたい。今から行くのが楽しみ。

DAWN №2を読む。1つ1つのトピックがおもしろくて、後半の宗教とヒップホップの話はなかなか踏み込んだ話を書いているメディアがない中でかなりおもしろかった。中でアメリカの宗教とギャングスタラップについてインタビューが載っていた山下さんという方の本は買って読みたい。こういう雑誌は相当手が込んでいて、出版までにそりゃ時間かかるよなあとしみじみ。どれくらいの儲けになっているのか不安になってしまうが、それこそヒップホップに興味のある若い人なんかが読んでも楽しめると思うので、広く売れてほしい。

 

朝から父方の祖母宅へ。マイナンバーカードを持っていないという話から作成の手続きなどを諸々行う。最近の相撲事情を父の兄から聞き、なるほどと思う。父の兄とは昔から気が合う。

友人K君とK君のパートナーと仙台で昼食。「パートタイム・コメット」に記載があったピザ屋とおそらく思われる「HAVE A GOOD SLICE SENDAI」で昼食。店の雰囲気も店員さんの感じもよく、肝心のピザも最高。ポークのピザとデザートピザを食べた。めちゃくちゃおいしくて、こんなに空いてるなんて。またぜひ来たい。

久しぶりに会ったので、近況等いろいろと話す。聞けば、4月から関東での仕事が決まったとのことで何より。1年ぶりに会ったけど、2人は相変わらず息ぴったりというか、あらゆるリズムを補完しあっている感じがして、とても素敵だった。友だちが素敵なパートナーと一緒にいるということがこんなに自分にとっても嬉しいなんて不思議だなあと思う。

ピザ屋の後にオクトーバーフェストに連れて行ってもらった。こういうイベントに来るのは久しぶりだ。ビールを2杯飲みながら他愛もない話で楽しく過ごす。地元のコーラスグループのステージを見ながら好き勝手喋っていたときが楽しかった。パートナー氏がアーティストにライブで煽られることにムカついてしまうという話はなかなかおもしろかった。手土産としてOpen Bookのレモンサワーを渡す。以前のポパイで見かけて気になっていたのでこの機会に購入した。美味しいといいのだが。こちらは何もしていないのだが、なぜか手土産をもらってしまい、恐縮しながら受け取るなど。

帰宅後、家ではマイナポイントを使って新しく購入したホットプレートで餃子が焼かれていた。刺し身や焼き鳥などもあり、それらを美味しく食べた。美味しい食事の自分の中のイメージは、家族揃ってあれこれ喋りながら食べた昔の記憶から生成されているのかもしれないと思う。

安西水丸「たびたびの旅」を読む。旅行中にさらっと読むくらいの文章と氏の絵が心地よい。時折、このくらいの文化人ってこういう感じだったんだろうなあという女性に関する記述もあり、そんなんを適当に読んでも問題ない軽さだったことも幸い。

 

起床後、特にやることもなく実家故のゆったりした時間が流れてそれに何も疑問や危機感がない。素晴らしい。メジャーリーグ中継。大谷翔平の登板日ということで家族で見る。この家は比較的みんなスポーツがわかっているため、共通の話題になりやすい。

昼食としてラーメン屋に行くということで車で向かう。着くと店外に行列ができており、30分ほど並ぶ。陽射しが意外とあり、むしむしもしていることから汗をかく。台風が近付いてきていることとこの天気は関係があるようだ。肝心のラーメンはおいしかった。普通のものであれば730円ほどという東京ではまずありえない価格に衝撃が走る。

母方の祖母宅へ。聞けば、8月にコロナに罹っていたということで心配していたが、本人は元気そうで安心した。その際は父母ともに車で病院へ送り届けるなどしたため、濃厚接触者になっていたという。それでも祖母のみで済んだのは不幸中の幸いといったところだろう。他愛もない話をしつつ、河北新報に掲載されているクロスワードパズルと数独を解いたところで帰宅する。

夕飯前に再度父方の祖母宅へ。固定電話の電話帳登録のやり方がわからないのでやってほしいということで、登録作業。固定電話も一般家庭用はおおよそお年寄りが使うものになっているので、もう少しそのあたり配慮してほしい。電話に出るボタンがどれかわからない、ワンタッチダイアルの何番が誰か覚えられないということで、百均でシールを買ってきてもらい、わかるようにボタンに貼る。こんなこと誰でも思い付くが、実際にやってあげる人はいなかったようだ。祖母の息子である自分の父は、まだ自分の母親を「説明すれば覚えられる」と思い込みたいのかもしれないと思った。自分も親が老化する現実をちゃんと受け止めて生活できているだろうか。蔑ろにしていないだろうか、人の姿を見て改めて感じた。

地元の町中華からテイクアウトしたもので夕食。子供の頃からおいしいと思っていたものを今もおいしいと思って食べられるというのはありがたい。なくなっていく店が多い中、パンサーのサインが新しく店にあったという話を聞き、しばらくはまだ食べられそうだと安心する。

Switchのオンライン対戦を友人K君、M君、T君と久しぶりにやった。マリオテニスマリオカートが楽しかった。マリオカートのバトルモードが結局おもしろい。3時間ほど駄話もしつつ、ゲームに没頭。途中、T君の娘さんの声が入ってきて幸せな気持ちになる。イヤホン越しに名前を言ったり、年齢を答えたりしている声が聞こえて、尊すぎた。そして、T君はすごい。別に子供がいるから偉いとかではないが、ただただこの現実世界で自分の子供を守っているということに感銘してしまった。マリオカートマリオテニスももうちょい練習してうまくなっておきたい。

弟が帰省しており、いろいろ話しつつゲームして3時まで過ごす。弟もコロナ罹患中は大変だったらしく、味覚も長い間失っていたとのこと。客商売だからこればかりは仕方ないと思うが、回復していたことに安堵する。

 

前日遅くまで起きていたため、ゆっくり起床。荷造りをして昼前に家を出る。仙台駅の利休で家族揃って昼食。こんなんも一年に一回はあってもいいかもなあとぼんやり思いながら過ごす。妹の新幹線が先に出るので別れる。妹以外の4人でスターバックスで時間を潰しつつ、時間になったので新幹線へ。

新幹線に乗ってしまえば別に悲しくなったり恋しくなったりはしないのだが、その前に一瞬そんな気持ちになることがある。どこかのタイミングでこちらに戻ることを本格的に考える必要がありそうな気がずっとしたまま、誰にも言わずに東京に戻る。

新幹線で再度昔の自分のプレイの録音を聞く。上手くもないのにb2bをやっていて、当時の自分の焦りと相手のうまさを感じて申し訳なくなる。ふと、お題があって、各々そのお題を意識しながらb2bのmixを4人位で撮って、その後で感想戦をやるという企画を思いついたので、誰かやってくれないかなあと思う。大喜利の被せとか脱線が好きなので、それのDJ版みたいな感じになって面白くなりそうな気が一人でした。実際におもしろいかは知らない。

帰省中と新幹線内でオクテイヴィア・E・バトラー「血を分けた子ども」を読んだ。久しぶりに本格SFでかなりおもしろかった。女性が主人公の物語たちで、作者は黒人の女性SF作家という当時はかなり珍しく、今も決して道が開かれているわけではない立場であり、その視点が存分に効いているように感じられた。特に好きだったのは、表題作の「血を分けた子ども」。特殊な世界の中で繰り広げられる男性の妊娠に関するお話。「夕方と、朝と、夜と」。遺伝するいつ発症するかわからない難病を巡って、それらをコントロールしようとする社会や個人と、一方でそれらに人生がコントロールされる狭間で生きる男女。「恩赦」と「マーサ記」という新作もおもしろかった。基本的には長編作家らしく、長編の作品も読んでみたい。

小声書房で買った、柏井優佳「一日と輪」を読んだ。詩集というのは短歌よりも難しく感じていて、あまり手に取らないが、生活っぽさと中の写真に惹かれてスルスル読んだ。市井の人と言ったら失礼にあたるのかもしれないが、そう感じさせるくらい身近なものの気がして、とても気に入った。詩の「次の瞬間世界がワープする」ような感覚って独特だなあと思う。小説やエッセイだとたいていは接続詞とかが入るけれど、詩は次の行でめちゃくちゃ小さい話をしたり、めちゃくちゃ大きい話をしても怒られない感じがする。なんか詩だからいいかって勝手に思っちゃうし。

アトロクで「All Or Nothing」のアーセナル版についての特集。さすがにこれは見ないとまずい。弟もコロナ罹患中に見たという話をしていたため、早速見ようと決意する。アルテタやジャカに対しては懐疑的な気持ちもなくはなかったので、それらが払拭されるかもしれないと思うとなかなか楽しみ。

台風が近くなっているのか風がものすごく強い。少し怖い。明日が来ることのほうがもっと怖くて嫌だなあと思いつつ眠る。

 

連休明け。仕事にはあまり身が入らず適当にやってないわけではないくらいの感じで一日を過ごす。朝はモヤモヤしていたと思ったら大量の雨が降り、その後はぐっと気温が下がった。

特に書きたいことがない。なぜか寂しい気持ちになって、なかなか前向きに物事を考えることができなくなった。おもしろいものを聞いたり見たりしようかと思ったがそんな気にもあまりならず、仕事の後は頭を使わずに過ごした。そんな日もある。

 

なんかずっとイライラというかモヤモヤしてるなあと思ったら口内炎が複数箇所にできていた。本当に大嫌いなのになぜこんなにできるのか。お前の栄養の問題だろうと言われるとそのとおりなんだが、なんでおれだけという気持ちがないわけでもない。即座に治るようなものでもないので、諦めて静かに薬を飲む。

引き続き仕事以外は頭を使わずに過ごす。おそらく疲れているのだという結論に至った。寒くもなってきたので、明日は温かくて美味しいものを食べて早く寝ることにしようと決意する。

 

木曜日なのに明日が休みって変な感じだなあと思いながら仕事。夕方になって来週社長面談があるという話が舞い込み、面倒なことにならないといいなあと思いつつスケジュールを調整する。終わり際に全部の判断をこちらに委ねる質問をされて、もうちょい考えてから話持ってこいよとイライラするなど。休みの前の日の終わり際に持ってくるな。

 

起床後、東京都現代美術館へ。「MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」を見る。なんかもう本当にいろいろすごすぎた。

工藤春香「あなたの見ている風景を私は見ることはできない。私の見ている風景をあなたは見ることはできない。」やまゆり園の事件が起きたところからほど近い相模湖。相模湖は水や電力を都心に供給することで産業の発展に寄与しているが、産業の発展により人は移動が必要になるという社会構造と人との関わりと、優生思想を巡る日本の歴史と障害当事者による社会運動の歴史を重ねて見せるプログラム。展示中央の「障害に関する政策等をまとめた年表」の文字面を追うことによって突きつけられる、あまりに酷くて惨たらしい歴史。知らなかったわけでは決してないが、展示としてここでそれを見るということを改めて行うと、あまりに酷い現実に打ちのめされた気がした。裏側には「障害当事者運動の年表」が書かれており、こちらを見ると自分が今さっき読んで感じた絶望なんてマジで薄っぺら過ぎて笑っちゃうものだということを痛感する。この人たちの長年の戦いと勝ち得たものもあれば、いまだ果たされないものや、政治家や社会やマスコミ等による無理解と侮辱。それにさらされながら今も生きる人たちが存在していて、存在していること。結局それもまた自分が見ていないものだと気付く。中には「尾野一矢さんの部屋」という、やまゆり園事件の被害者であり、今は退所して地域で自立している人の部屋が再現されたスペースがある。一見すれば自分となんにも変わらない部屋の景色。当たり前だが、望む場所で好きなように暮らしているそうだ。なぜかずっとそのスペースを見続けてしまった。

良知暁「シボレート/schibboleth」。アメリカでかつて行われたリテラシーテストや旧約聖書内の「シボレート」という言葉の発音による民族識別、関東大震災時の朝鮮人虐殺時に行われた漢字の発音による識別。別に言葉が分かる/分からない、発音が正しい/正しくないが必ずしもその人種だとか国籍だとかを確実に判別できるとは限らないのにそういう使い方がされていたことを思い出させようとする展示。テキストとネオンと時計しかない、めちゃくちゃミニマルな展示なのに、すごい自分の奥の方にそういうことあったな、あるなということを植え付けてきた。

高川和也「そのリズムに乗せて」。これも長い作品だったけど、なかなかおもしろかった。自分の言葉を外に出していくときにどんなことが起きるのかを探るために、日記をラップにしていく。途中にあった、日記を他人が読んでグループワークで紐解いていく過程が特に良かった。個人の話なのになんかああやってみんなが読むと一気に人の話みたいな感覚になっていくのがこちらにも伝わってきた。それこそこの日記も公開した時点で自分の話ではなくなっているのだろうかというようなことを考えたりもした。とりあえず図録を予約した。

同時開催でやっていたプルーヴェ展も見たけど、その前の展示でやられていたのであんまり入ってこなかった。プレハブ式の解体、移設ができる住宅の話はなかなかおもしろかった。

2階のお店でカクテルシュリンプのサンドとクリームのサンドを食べた。ここがあるということも東京都現代美術館が好きな理由の1つに間違いなくなっている。相変わらず美味しかった。

散髪。担当の方から、ウクライナ情勢が気になって追っているという話をされ、若干心配になる。精神的に参ることもあるので、ほどほどの方が良いのではとやんわり伝える。その後、美容師さんがまた一人やめるという話や、先ほど見てきた東京都現代美術館の話をするなど。1時間ほどで良い感じにしてもらい帰る。

三軒茶屋のtwililightという本屋に初めて行く。品揃えがとても良く、意図を感じる並びで好感をもった。当初想定をオーバーするほどの本をいろいろ購入。福田里香氏のフード理論本が中古で売っていたのもテンション上がって買ってしまった。ここは定期的に来ることにしよう。

サッカーの日本対アメリカを見る。日本の選手たちは好調なメンバーが多いこともあり、終始優勢で勝利した。南野と古橋の序列があまりに低い扱いなのが気になる。両者ともCFでの起用がないのは可哀想。特に古橋は結果も残していて、少なくとも町野よりは上だろう。弟とチャットしながら見れたのも楽しかった。

令和ロマンの街話が改変によりもうすぐ終了になることを知る。悲しすぎる。こんなに面白い番組はなかなかないのにこれを終わらせるのはさすがにわけがわからない。本当に残念。どこかで同じような番組をやってほしい。

雨の音がすごい。また台風が近くを通っているようだ。起きたら止んでいたらいいなと思いながら眠る。

 

台風の影響で朝から大雨。ゆっくり目に起床するも何となくだるい。何をすることもなくぼーっと過ごす。bandcampからのメールが溜まりまくっていたので全部確認。ウィッシュリストの数だけが凄まじい勢いで増えていく。

夜にライブを見に行くので、雨が上がったころに家を出て神保町のドトールに入る。柚木麻子「ついでにジェントルメン」を読了。めちゃくちゃおもしろかった。最近読んだこの手の小説の中では一番エンタメ寄り。自分としては、時に自分もこうなっていないだろうか、こうなる可能性があるのはマジでキツいという気持ちもありつつ、物語の中の女性たちの強く生きることを強いられる辛さと、それに向き合って実際に強く生きる姿に痺れる。特に「あしみじおじさん」が最高。2つの物語で取り上げられる菊池寛にも興味が湧いた。

ウ山あまね「ムームート」、JUNNY「blanc」、pH-1「BUT FOR NOW LEAVE ME ALONE」、TSHA「Dancing In The Shadows」、Skaai「BEANIE」、hirihiri「10 MICROPHONES AND DISTORTED WAVEFORMS」、Ginger Root「Nisemono」を聞く。どれもいい作品ばかりで音楽聞くのがまた楽しくなってきた。特に「ムームート」、素晴らしかった。

無限大ホールで「漫才至上主義」を見る。久しぶりに行ったけど生で見るのは楽しい。どれも面白かったけど、黒帯の1本目「じゃんけん」、ママタルトの1本目「万引きGメン」、チェリー大作戦の2本目「犬」が特に良かった。どうでもいいけど、黒帯の占いのネタが内容的には「相談」とかそういう感じのほうがじっくりくるなあということが気になってしまった。

 

起きて、「真空ジェシカのお茶の間ーちゃん」を配信で見る。大きな内輪が広がっている感じが規模と配信枚数からも伝わってくる。内容は当然のことながら最高におもしろい。朝からめちゃくちゃ笑った。なすなかにし清水寺を紹介する下りおもしろすぎた。こんなラヴィットがあったらマジで神回なのでいつかあってくれる未来だといいなあ。ネタもあり、RTAもありなのマジでファン感謝過ぎるイベントで幸せ過ぎ。

昼の買い物を済ませて外出の支度。奇跡的に今日勝つと優勝という試合のチケットを、ビジターとはいえ取ってもらって手ぶらで神宮に行くのはさすがに憚られるため、Sunday Bake Shopでお菓子を購入。久しぶりに行ったこともあり、こんなとこだったかなあと思ったが、移転していた。広々としたキッチンには多くの方がお菓子を作っており、店先では近所の方と親しげに話す男の人、カウンター前ではおすすめをしてくれる店員さん。なんかすごい得した気分でおすすめのケーキを2つとコーヒーを購入。コーヒーは独特の味わいでおいしかった。幡ヶ谷多分いいところなんだろうなあとそこだけで勝手に判断した。

突如リリースされたKOHH「The Lost Tapes」を聞く。良いなあと思いつつ、MVRASAKIのプロデューサータグが流れてきて、ああそうだったと冷静になるなど。BE:FIRST「BE:1」を聞く。K-Popアイドルの日本デビューアルバムとも思えるようなかっこいい楽曲が多く、振り幅もあって良かった。個人的にはもっと攻めた曲があっても良かったような。「Shining One」が結局今のところは一番良い。オペラシティのエクセルシオールでしばし時間を潰す。

神宮球場でヤクルト-DeNAを観戦。行き詰まるほどの投手戦ののち、サヨナラで優勝決定。なんか食べ物とかを買いに行く暇を見つけることすらできなかった。Sunday Bake Shopで買ったケーキは本当においしかった。買っておいて良かった。こんな試合を見たいと思ってもなかなか見れるものでは当然なく、隣で真剣に試合を見るスワローズファンのチケットをとってくれた友人Yさんに感謝。Yさんは途中気分が悪くなって大変だったと後から聞き、申し訳なくなった。

優勝後は会見やらセレモニーやらもスタンドから見て、最終的にビールかけまで見て帰った。ビールかけをする選手たちは本当に楽しそうだった。会見での記者からの質問が何とも言えない質問ばかりで、海外の記者に比べるとというようないつも出てくる話を思い出す。本当に海外の記者の質問は違うのか、海外の記者からの質問と日本の記者からの質問のサンプルをとり、並べて比べてみたくなった。そういう比較ってどこかにあるのだろうか。

先日読んだ「ついでにジェントルメン」を強引に貸し、「All Or Nothing」をおすすめするなど。Yさんは今月で現勤務先での仕事が終了するとのことで、本当に安心した。ゆっくり休んで楽しく過ごしていただきたい。

 

仕事を始めるやいなや電話があり、面談を対面でやることになったということで出社の指示。言われた通り動くのがサラリーマンということで、昼から出社することに。久しぶりなので変な感覚になりながらも、日が照りつける中駅まで歩いて会社へ。

面談では役がつくという話に。それだけだと味気ないということなのか、あれこれ話題を振られ、当たり障りなく返しておしまい。

毎度なんで自分なんかに役がつくことになることになってしまうのかと思うものの、そもそも役がつくことが一生ないような人生だったなら、なんで自分に役がつかないんだと考えていたような気もして、そんなことを思うのも意味がないような気がしてくる。明確な指示もないのでとりあえずは今まで通りやってどうなるか見てみることにする。

久しぶりの革靴で足が痛くなった。身体も疲れているような気がしてくる。在宅勤務がいかに楽かを改めて実感した。夕飯はオリジン弁当で惣菜を買って済ませた。そんな日もある。

 

あんまり残業したくないなあと思っている日に限って残業することになるというのはあるあるで、今日もそれだった。誰かが悪いというようなことでもなかったので仕方ない。

国葬が執り行われた。特に映像を見るわけでもなく、せいぜいがセッションでのリポートなどを聞く程度だった。インターネットには多数の献花に並ぶ人々の写真があった。意外と人がいた。個人的には故人の政治信条には全く賛成ができないし、特に議論もなく根拠も乏しく行われる行事にも当然反対で、参加する気が起きるわけもない。だが、それを理由にこの人たち全員を一概におかしいとは当然言えない。この人たちも生きてるんだよなあと当たり前のことを思いながら、一日を過ごした。届いていたセッションの本に目を通しながら、週末にでもゆっくり読もうと思った。セッションの本の南部広美氏のエッセイ、とても良かったのでもっといろんなところで文章を書いてほしい。

日本代表のエクアドル戦。アメリカ戦がおもしろかったので期待して見たが、そんなにおもしろい試合にはならなかった。古橋があまりにかわいそうすぎて、どんな気持ちなんだろうと想像してみようとしたけどそれすら苦しかった。日本代表は無視してクラブでたくさんがんばってくれと勝手に応援したくなった。

 

SIRUPのツイートを見た。この人すごいなあと、フジロックのときも思ったけどあらためて思う。黙っているのが得になっているこの社会でこれだけ姿勢を出していくのは損でしかないと分かっていてもこれをやってる。ほとんどリリース聞いてなかったけど、また聞いてみようかなと思った。

「相談は踊る」にて、子どもの容姿に悪気はないのだろうが、心無いことを言う両親をどうしたらいいかという相談。小倉氏が言った「本当に言いたいことは何?」という言葉になぜだかはっとした。そういう場面だけじゃない。自分が時に発していた言葉が本当に言いたいことはなんだったのか。愛情の裏返しみたいな言葉で誤魔化したあれやこれやと、それが傷つけたあの人やこの人を思い出す。

配信で「クイズお笑い王」を見る。めちゃくちゃおもしろかった。メインの大喜利ゾーンだけに絞らずに、関係ないところでもポイントにしてどんどん笑いをとれるようにしている仕組みがすごい。特にBブロックと決勝のクイズ前のめちゃくちゃ全員で畳み掛ける感じおもしろすぎ。瞬発力すごい人ばっかりだったので展開めちゃくちゃ早い。現場で全部の情報に振り回されながら見たかった。

 

仕事。なんか変な忙しさというか、巻き込まれみたいなものが発生して、気持ちが途切れた。偉くなることに感慨を感じるどころか嫌気が差したり、自分じゃないと思ったりするのは、仕事をおもしろいと思ったことがこれまでにないからなのかもしれないと思った。そんなことを考えていると、管理職用のslackに追加された通知が画面に表示された。

 

なんでそもそも俺がこれやんのという気持ちで作成した資料のレビューにコメントがめちゃくちゃ付いていて、まあなんかそうなるかと納得して修正して1日が終わる。9月の最終日。平社員として最後。給料の上がり幅考えたら正直全然平社員でいいなと改めて思うが、サラリーマンの手前言われたことに従って流れていくしかない。

金曜ボイスログのミトン氏コラムにてサブスクの利益配分に関する明確な解説と、サブスクによる搾取とかいうのはアーティストが本当のことを言っていないだけという話がおもしろかった。この熱量でこの話できるのすごい。引き込まれる。

霜降りANN過去回を聞き続け、やっと2022年に突入。フースーヤ回がめちゃくちゃおもしろかった。

アトロク映画評にて「さかなのこ」。ガチャが当たった時点で気になっていたが、番組側が脚本家氏によるセクハラ問題について把握していなかったこともあり、その点大きな留保が付けられた上での評論となった。繰り返される「作品としては」というのはそうなんだろうと思いつつ、脚本家だからなあという消えない気持ちが残る。だからといって、ではドライブ・マイ・カーは?と聞かれると正直黙ってしまうところもなくはない。知るまではいい作品だと思っていたが、知ると手放しでの賛美や積極的なおすすめは難しいというくらいが今のところのスタンスになりそう。

なんかいろいろあってストレスが溜まったが何をどうして以前これを解消していたのか分からずモヤって寝る。