2022年7月

2022年7月

朝早く起きてゲルハルト・リヒター展@東京都国立近代美術館へ。朝からKDDIで障害が起きており携帯の電波がなかった。家で聞きたい音楽をダウンロードしてから向かう。昔は毎日のようにやっていたこの行為も、Spotifyを使うようになってからはやらなくなって久しい。KDDIのみなさまお疲れ様です。

リヒター展は非常に面白かった。これってどう見えます?これならどうですか?みたいな感じで作家が作った感じがもろに伝わってくるような作品群が多かった。特に、4900の色彩は、実際にはそんなにないのに並びを変えるとあたかも並びの数だけ色があるように人が認識することを作品にしており、試されてる感じと、こうやったらどうなるのかみたいな好奇心の果てという感じがして良かった。ここまでいったら、どう見えますか?みたいなところを探しているような感じ。グリッチに心惹かれる人間としては、アブストラクト・ペインティングやオイル・オン・フォトといった作品群が特に良かった。特に後者はポスターあったらマジで欲しかった。

昼ご飯は共栄堂。シンプルだが、ここでしか食べられない味で非常に満足。ぶらじるでコーヒーとケーキをいただきながら本を1時間ほど読み進めた。Twitterで見かけた、BRÜCKE 神保町でコーヒーをテイクアウトして、歩いて水道橋まで行き、電車で帰宅。どちらも美味しいコーヒーだった。

カンバセーションズ・ウィズ・フレンズを読了。終わってみると良い作品。全てが綺麗サッパリ整わないのは当たり前で、どういうバランス感覚で何を大事に生きるのか。そんなことを軽快なやり取りやメッセージの中に描いていて、読みやすさと主題のバランスが良かった。自分があと5歳位若ければもっと刺さったと思う。

 

期日前投票、エコポリスセンターで済ませる。選挙行っても外食などはせず、普通に家で1日を過ごす。KDDIの影響か、午前に届く予定だった実家からの食料が夕方に届いた。久しぶりに昼寝をしたら、ちょっと気持ちよかったけど、頭痛が発生するので極力避けるのが良い。大阪行きをまともに考えていなかったら早くもいろいろ難しくなっていて、怠惰さを反省。

川原くんのクイズさん、おもしろテレビ過ぎた。頭空っぽで見れるテレビがいつでも手元にあってほしいという気持ちになる。クイズ回答前の音楽がtofubeats楽曲の継ぎ接ぎだったり、ceroやSTUTSがBGMに使われていたりする、ちょっとリリース時期が古い感じもおそらく同世代かと勝手に想像。

藤本タツキ作の「フツーに聞いてくれ」を読んだ。こんなことが世の中に無数に溢れてると思うと、おもしろくもあり、嫌でもある。自身の過去作はいろいろ埋め込んでいた確信犯的なものだったとは思いつつ、考えてもないことも含めてあれこれ言われることに対する作者の素直な感情と、読み手の意思は誰も制御できないことの無常さみたいなものかと勝手に想像。ラッスンゴレライがこの現象になってたの、マジで意味分かんなかったことを改めて思い出す。

 

選挙が近くなりTwitterも物騒な意見が多くなる。この時期は本当に見てるのが苦痛になることもしばしば。音楽系の人々は、SaveOurSpace的に振れるか、その真逆で振る舞うか、何も言わないかに見える。いろいろ思うところはあるけれど、動ける範囲で動くというのが良いのではと思うものの、本音カルチャー的に言えば、そんなことやっても無駄みたいな話になっていくのかもしれない。

 

朝から出社すると、産休に入る人の業務引き継ぎについてどうなってんのみたいな愚痴が広がっている。なんというか、だから産休にいつまでも後ろめたさが漂い、戻るのが嫌になる人もいるということをわからせてくる実社会というところ。

 

久しぶりに二度寝をしてしまい、9時過ぎに在宅勤務を開始。前日、無茶苦茶なことを言われてイライラしていたこともあるのかもしれないが、こういうことでは良くないと反省。

昼前に元総理が街頭演説中に銃撃され心肺停止状態である旨の報道。こんなことが良いわけがなく、暴力に対するノーを言い続けなければならない。にもかかわらず、SNSでは一部これを契機に与党野党支持関わらず煽るような発言をしているような人もおり、さすがに辟易とする。朝から聞いていた聞いていた金曜ボイスログも短縮となった。終わりでの臼井ミトン氏の発言は非常に安心感を与えるもので、氏がラジオパーソナリティとして非常に信頼に足る人物だと言う気持ちが改めて高まった。

テレビでは、中高生のインタビューを放送しており、近くにいたからといってどうなのだろうかと感じた。そのあたりも冷静な判断力が必要になる気がした。

夕方、亡くなったことが伝えられる。こういう形で人が亡くなるというのは本当に許されることではなく、然るべき形で裁かれてほしい。しかしながら、これに対して、「ネガキャンしていた人ら、反省しろ」的なことを言っていた人を見かけてしまい、バッドに入る。どういう意図か正確には図りかねるが、亡くなった人に対する批判はしてはいけなかったわけでは全く無く、現に彼は批判されるべき事柄があったことは事実である。それと同時に、それらが容疑者の動機になったかは全く判明されていない。にもかかわらず、こういうほとんど煽りに近い言動をするのはどういうつもりなのか。何人かのインフルエンサーも同じような言説を口にする。しかし、別に死亡していなくてもこういうタイプの事件はこの選挙期間中起こっていたわけで、それらにも同じくらいの気持ちで許さないことを表明できていたのかというと、彼らはさておき、自分にも疑問が残る。

 

朝から眼科への定期検診に向かう。特に変わりはなく正常値の間ということで一安心。しかし、視野検査に関しては何度やってもうまくできていない感じが抜けきらない検査である。どこも光っていない時間が長すぎる。感覚ではできないという意味ではちゃんとした検査なのだろうが。

ルートヴィヒ美術館展へ。意外と空いていて気持ち良くゆったりと観覧できた。大きな作品というのはやはり気持ちがよく、ポップアートのいくつかはとても爽快感があった。抽象的な絵画や現代アートが好きな自分にとってはかなり楽しい展覧会だった。しかし、ルートヴィヒ夫妻のような人らは本当に稀有な人だと思うと、芸術の維持も紙一重というところか。あれだけの作品を集めて美術館まで作ってしまうとは恐るべし。ケルン市との関係性も良いのだろうが、個人にできることと公共にできることとをよく理解して切り分けていたのが最後の映像作品内のインタビューからも分かり、とても貴重な存在だと改めて感じた。

昼食。国立新美術館を出て目についた担々麺屋に入る。味は良かったが、バタバタしていて落ち着かず。

日本のグラフィック・デザイン2022を見に行く。デザイナーってこんなにいて、こんなに面白いもの作ってるのかという驚きが単純に大きかった。もっと自分の生活で触れ合って、買ったりしたかったなあというのが率直な感想。図録が7月後半に出るらしく、じっくり見たい気持ちになった。知らないデザイナーがほとんどだったけど、中には販売用作品もあったので、手に入る値段なら欲しくなった。

前にラジオで収録曲の1つを聞いてめちゃくちゃ良かったので、「新・幻の湖 vol.3」を通販で買った。先日届いて聞いていたが、全曲ほんとうに良い。気持ちが落ち着くし、リゾート地で何も考えずにのんびり過ごしている気持ちになれたりする。こういうジャンルの音楽をもっと聞きたい。

久しぶりに有楽町のローヤルへ。賑わっていたが、席数の多さもあり、待たずに店内に入れた。何と言うこともない喫茶店だが、それが良い。

 

ABCをテレビで見る。グランプリ本戦の前のコウテイがちょっと面白すぎてすごかった。本戦はおもしろかったけど、なんか違うなあという気もぼんやりしたりしなかったり。

選挙特番をTBSラジオで聞く。野党の弱さはもう少しがんばってほしいと思いつつ、周りの人にも与党やその他の有象無象に投票した人も多分いるんだよなと思うと、考えるところはある。そういう人を全否定していくんじゃなくて生きていくことが本当にできるのだろうか。途中、選挙期間の問題なども挟まれ、選挙そのものが今の世の中に合ってるのだろうかというのも気になった。与野党問わずツッコミが必要なところに的確に指摘が入る、ピリッとした番組で充実していた。

せっかく神戸に行くのだし、ステーキでも食べるかと店をいろいろみた。高いけど、体験しとくかという気持ちが勝つ。話の流れから、京都でTさんと合流して市川屋珈琲に行くことになった。これも非常に楽しみである。国内旅行に行くのは好きになっているが、いかんせん食事にそれほど興味がなく、旅行先でもチェーンやコンビニでもいいと思っているが、この機会にしか食べられないものを食べておいたほうがいいと思い始めたのは、老いなのか、多少のお金の余裕からなのか。

 

選挙終わりによく見る言説の1つ。「都会の人が思ってるほど政治的なリベラルさは地方では求められていない」というもの。それって別に都会の人間のせいではないし、それぞれの生活の中でより生きやすくなるために必要なものの濃さが違うだけの話かなと思うけど。「都会の人間は冷たい」じゃないが、「都会の人間は冷めた態度でリベラルさを求め、それを求めない地方民を蔑んでいる」という紋切り型の印象をもっているのもまた、都会と地方を俯瞰で見れている僕私だけではないの?という気はしています。本当の地方の人らはそもそもこんな論点はどうでも良い場合もあって、経済的な生活的な喫緊さを解決してほしいと思っている割合が少し高いだけだと思いますけどね。なんというか、おれは地方でこんなにがんばってるのにというのはよくわかるんですが、こういう構造にしたのは誰?ということまで考えたらいいのでは?そんなに俯瞰できるなら、と思ったり。別に都市のリベラル気取りがたとえば経済をどうでもいいとは思ってないだろうし、「リベラル気取りの1人」としては、手放しで立憲支持とか申し訳ないけどあり得ないですよ。あんなに経済政策がちゃんとしてない人らもいませんからね、いまだに緊縮はさすがに残念すぎる。単にまともな経済政策と政治的な自由の尊重をしてくれるだけの党が欲しいのですが、それもまた遠い道のりのようです。

あんまり簡単にキャンセルカルチャーなんて言葉使わないでほしいなあ。そういう風に言うことがどんな意味をもたらす可能性があるのか想像してほしい、もう少しだけ。

 

アトロクでSpotifyの2021年海外での邦楽チャートについての話があり、見たところ6位にtokyo driftが入っていて、話の主題のアニソン人気よりもそちらのほうが衝撃だった。

ユーフォリア、見てみたくなったけどu-nextでしか見れないらしい。ただでさえサブスクに結構入っているので気が重いところあり。

旅行中に聞く音楽をプレイリスト作っておこうかと思ったものの全くはかどらず諦める。プレイリスト作りめちゃくちゃ苦手なんだと、毎回途中で諦めたプレイリストの残骸たちを見て気付く。聞きたいアルバムもたまっているのでそれでも特に問題なし。

 

統一教会話から、宗教にはまる、はまらないの話が連日盛り上がっている。個人的には、いろいろ分かっていたつもりの人でも少しのきっかけではまるのが宗教だと思っているので、なんやかんや言われてもはまるときははまると思っている。別に宗教にはまること自体が悪いわけではないと思うが、献金やらなんやらという話になってくると、宗教の教義それ自体の悪さという話ではなく、宗教法人の運営が良くないという話になるのではと思っている。件の宗教の教義については、個人的にはかなり問題だと思うが、それ自体を禁じられるのかというのは、また別の話になりそう。生きるのに特に辛かった時期は宗教の力を借りたいと思っていたが、そこまでの勤勉さもなく、無宗教で今に至る。

 

仕事終わり際に大きめのミスを指摘され落ち込む。自分の不注意とは知りつつ、どうすれば再発防止できるかあまり浮かばず苦しい。結局いろんなものに意識を持っていかれそうになると精度が下がるということだと思いつつ、忙しいのが悪いとは当然言えないわけで。

ダウの蓮見氏のnoteを購入して読む。1番色眼鏡で見られると分かりながらあえて挑戦する人、おもしろすぎ。独白のネタ、おもしろかったけど、演劇の人みたいなフリが利きすぎている状態ではなかなか難しいのだろうと苦闘ぶりがうかがえるいい内容だった。ご様子での打ち上げの話も含めておもしろい。「おもしろくなかったから」と言われればそれまでの一方で、おもしろいかどうかを判定するまでの間にいろいろ減点してません?というのはどうしたって思う。お笑いは寛容とはよく言ったものだが、「デブやハゲ」には寛容でも、「20代前半の男女8人組」のようなある種の記号には全く寛容ではない、という気がしてならない。もちろん、上記はメインストリームに限った話だと思っているが。つくづくグレイモヤというのはいいライブだなと思う。

グレイモヤの映像は、「客が笑い過ぎ」というようなコメントがついている場合が多いが、笑いに行っているんだから当たり前である。笑えるおもしろポイントを探しに行ってる、よりたくさん笑おうという客が来てるので。お笑いをみんながみんな審査してやろうで見てるわけではないんですよ。

 

朝から電車が人身事故で止まり、やむなくタクシーで会社へ。同じような人が多かったのか、タクシー拾うまでにかなり時間がかかり冷や汗。タクシー運転手はそれを把握しておらず、そういう情報ってタクシー会社に回らないのか疑問に思う。

昼に女性自衛官の方のセクハラ告白記事を読む。胸糞悪すぎるが、これが現実なのか。出身が同じ市だったこともあり、余計に心が痛む。正しく問題化されることもそうだが、実名告白したこの人がまずは守られてほしい。

元総理は国葬になるそうだ。国葬の定義を調べたところ、とりあえず税金で執り行われるらしいことまではわかった。どういうロジックでそうなるのかは、会見の記事をみてもよくわからなかった。国として必要なのか、政党として必要なのか、旧統一協会として必要なのか、分けてほしいものである。

 

肝臓の病院。数値が劇的に改善されたらしい。とりあえず病気の可能性がないということで一安心。諸々生活習慣を変えてもさほど影響がないので、しばらくはこのまま生活することにする。

ラジオ等でしばしばある、ゲスト回。個人的には、できればあんまりない方が嬉しいのだが、緩急を付けるためには必要なのだろう。そのままでもおもしろいよと言ってあげたくもちょっとだけなる。

新幹線に乗る。基本的には本を読む時間にするので、ラジオではなく音楽を聞いている。Westside Gunn 「Peace "Fly" God」を聞く。俺は一生おもしろいサンプリングミュージックだけ聞いていたいよ。そんな気分にさせてくれる。サンプリングって本当に最高ですね。権利関係大変なことは今どき素人でも分かるので、やってくれるみなさまに感謝。

seiho「CAMP (Remixes)」めちゃくちゃ良い。セルフリミックスもいいけど、RLP氏のは特に圧巻。

神戸着。雨が降っていて仕方なく折りたたみ傘を購入。子供の頃にうまく畳めなかった経験以来遠ざけていたが、ワンタッチでの開閉、袋にも入れやすくなっており、不器用過ぎる人間にも優しい。

BBプラザ美術館にて「太田三郎 人と災いとのありよう」を鑑賞。切手シートのように写真を並べるスタイルで、被爆者、戦争遺児、兵士、画家を志していた兵士の作品、さらには捨てられたマスク等々を対象にした作品群。並べられたときの圧力と、同じ様式で同じカテゴリゆえに、それぞれに異なるストーリーや考えがあることがよりインパクトをもたらしていた。

豪雨被害で濡れた写真をアートにした展示。こんなこと思っていいわけないが、かっこいい、ほしいと思ってしまった。実際には誰かの被害を誰かがアートとして魅力を感じるという不思議。あんまり人入ってなかったのがもったいなかった。おもしろいのに。

兵庫県立美術館で「関西の80年代展」。偶然にも無料だった。無料ならもっと人がいてもいい気がする。そんなにいなかったのでゆったり見れた。関西の特有性なのかというのは分からなかったものの、同じような出自の人たちが同じような問題意識でいろんなスタイルの作品を作っていたというのが良かった。「「私」のリアリティ」というエリアの、「a piece of room」と「M氏の部屋」という作品がめちゃおもしろかった。見る人が何を見ているのかということがわからなくなるというか、書いていないことまで見えてくるし、書いてあることを都合よく見ている感じがもろに感じられてリアルってなんやねんという気持ちになった。

当時の感じをできるだけ再現するためにかなり美術館側の頑張りもあったようで、ありがたい気持ちに。ミュージアムショップに関連の商品がなかったことは残念。

神戸の本屋、1003に行った。マジでいいお店で、こんな本屋が東京にもあったらいいのにと思った。現代的なトピックを扱っていて、その上で書店側の問題意識も伝わってくるし、色んなジャンルのzineもあって見てるだけで楽しかった。この気持ちをどうにか示すべく、旅行中にはあまり良くないが、いくつか本を購入。また是非とも来たい。思想が見える本屋のほうが個人的には好きだし、できればその思想が共感できるものであってほしい。そういう意味でも自分に合っていてとても良かった。

モーリヤ本店でステーキを食べた。こういうときにはあまりお金をかけたものを食べない性分だったが、せっかくなので豪華にした。非常に美味しかったし、目の前で自分のために焼いてもらうというのは気分が上がる。150gとライスはちょっと多かった。今後の参考に。

 

中之島図書館の中にある、スモーブローキッチンで朝ごはん。非常に良かった。公共施設の中にこんなところがあるなら、家の近くなら毎週来てしまいそう。お水が2種類、野菜とフルーツのフレーバー付きのものがあって、得した気分になる。

国立国際美術館で「遠い場所/近い場所」を見る。前に見た、久保田成子展以降、映像作品にも心を惹かれるようになり、この展覧会では山城知佳子氏の作品がとても良かった。氏の作品が年代順に並び、扱うものは沖縄の文化や生活で、当然そこには戦争の話も入ってくる。「あなたの声は私の喉を通った」は、映像は山城氏が喋っているように見えるが、音声は戦争体験者の語りになっている序盤から、徐々にその境目がわからなくなる、一体化していくもので、非常に良かった。

ミヤギフトシ氏の「The Ocean View Resort」は、明確にストーリーがあって、それが展開していくタイプの作品で、短編映画のようだった。沖縄のどこかにあったかもしれない歴史と現実のような空想がクロスオーバーしていく話の筋と、妙に物悲しいオーシャンビューリゾートの映像と、後ろに鳴り響くベートーヴェン弦楽四重奏曲。全てが絶妙に合わさっていた。

昼ご飯は友人Yさんがまとめていたリストから、カレー屋バンバンに。並んでいたが、20分ほど待って店内へ。プレートがおいしかった。店員さんも良いお人柄の人で、非常に良い気分になる。友だちのおすすめほど信頼できるものはないと痛感。

移動中はHIHATTから出ているプレイリストを聞く。kotetsu氏とsekitova氏のもの。いずれも気になる曲が多く、人のプレイリストで聞くと知っている曲も新しい音楽に聞こえて楽しい。

LVDB Booksに向かう。割と大阪の繁華街からは遠いところで、おそらく住宅街だと思われる。かなり入り組んだところに、民家のような佇まいでお店があり、開いているのか心配になりながら戸を引いた。店主と自分だけで落ち着かなさもあったものの、店内を一通り見た。古本と新刊が入り混じっていて、音楽もかなり豊富に取り揃っており、とても良い空間。zineもいくつかあり、昨日の1003同様、店主の心が顕れているお店は楽しい。千紗子と純太の「こんなん」の7inchが売っていたのでそちらと、折坂悠太氏の著作を購入してお店を後にした。こういうところに定期的に行って、関係性を築けたりしたら、またなんか変わってきそうでいいなあと妄想もしてしまう。

ヨシタケシンスケ展に行きたかったが、入場制限で入れないということで断念。京都に向かう。

チェックイン後、妹が以前に言っていた卵焼きが美味しい店に行ってみたくなり、田中鶏卵に。美味しかった。熱々の卵焼きをひたすら食べる。何も調味料がなくてもちょうどいい感じで、甘い卵焼きではなかったのも個人的には嬉しい。

ホテルから近い、10マントンアローントコへ。中古のレコード・CDが7割、残りが書籍というようなお店。ここもzineが売っていて、そのあたりを中心に熱心に見る。レジに行こうかと思うと先客がレコードの確認も兼ねて試聴していた。随分いい曲だけど、ボーカルやたらピッチ低いなと思っていると、店の人が回転数を間違えて33回転で数分間再生していたようだ。45回転に変えると、軽快なリズムで音楽が鳴った。先客の青年は「前のほうが良かったですね」と言っていた。私もそう思った。スクリューって本当にすごい。「ワンダー植草・甚一ランド」と「16日間の日記 29日間の日記」、「All ABOUT LOST IN TRANSLATION」という2つのzineを購入。

徒歩でJetset京都店へ。通販では度々お世話になっているが、実店舗に行けたという感慨があった。レコードはいろいろ吟味して、最後はエイヤで「HARD 02」を購入。後でホテルでclipを聞くといい感じのガラージが収録されており、家で聞くのが楽しみになる。CMT氏のmix cdも購入。

六曜社へ。初めて入ったが、雰囲気も良くて落ち着ける空間だった。別に喫煙者ではないのだが、タバコを自由に吸える感じもなんか良かった。コーヒーとパウンドケーキをいただいた。コーヒーが美味しすぎて沁み入った。買ってきた「16日間の日記 29日間の日記」を読む。京都に住んでいる4人の本にまつわる仕事をしている人たちの交換日記。期間は2020年の1度目と2度目の緊急事態宣言下。そのときにどんな生活をしていた人がいたのかを知ることだけでもおもしろいし、「京都に住んでいる本関係の仕事の人」の生活なんて普段想像することもないわけで、そのあたりの風土を知るという意味でもおもしろい。自営だったりするからだろうか、みんな朝がゆっくりで、それぞれに家族や仕事との関わりは異なるものの、こうやって人がつながっている現実があることを羨ましく思う。人の日記はおもしろい。

同じく日記本である、佐々木里菜「パートタイム・コメット」も読む。まだ途中であるが、こちらもかなりおもしろい。期間は2021年から2022年にかけてのもの。写真家・文筆家でありながら、アルバイトとして接客業務などを行っている氏の、ともすると破綻してしまうのではと思うほどに目まぐるしく進む日常。全くの同い年ということで、アーティストと会社員では違いもあると思うが、やりたいこととは何なのか、これから私はどこに進んでいくのかという問いに向き合ったりはぐらかしたりするような様子のリアルさも感じられる。途中出てくる店員さんや弟さんとのやり取りなどを読むと、自分ももっと好きな人たちを大切にしたり、会って話したりしないとなと思わされる。読み進めるのが楽しみ。

夕食はかなり迷ったが、当てもなく彷徨って諦めかけたときに現れたお好み焼き屋に入る。ミックス焼きと塩焼きそばで大満足。かつて大将だったと思われるおじいさんが、息子さんかなにかにぶっきらぼうな言い回しで話しており、心地悪いような、一家でやってる店感があって良いような、複雑な心持ちに。ミックス焼き1枚でやめるつもりだったが、思いの外美味しくて当たりを引いたことに気付く。追加した塩焼きそばが特に美味しかった。

今日のホテルはシャワーの水圧が強くて嬉しかった。シャワーの水圧情報がまとまっているサイトがあったら、そのサイトは絶対にめちゃくちゃバズると思う。明日は朝早いため、早めに寝る。

 

朝はやく起きて京都駅へ。コインロッカーに荷物を預ける。こんなに多いなんてなにかの間違いだろうという気持ちと、結構買ったし仕方ないかという気持ちが同居しながら、バスに乗り込む。市川屋珈琲に着くと早くも行列ができており、並ぶ。Tさんが開店の少し前に合流。間に合って良かった。

市川屋珈琲でフルーツサンド、桃のサンド。最高にテンションが上がる。アイスコーヒーと馬町ブレンドをいただく。近況情報を聞いたり話したりして楽しく過ごす。こういう時間はどんな友だちとも等しく必要なものだと再認識。Yさんが心配だという話から、秋にも京都に来たいという話になり、有給を検討。そもそも8月の有給の話もできていなかったことに気付く。

ブライアン・イーノ展までは時間があったため、Tさんのガイドで京都駅の伊勢丹を回る。知っている人にくっついて歩くのが1番わかりやすいし参考になる。いろいろ勉強になったところで、解散。

ブライアン・イーノ展へ。入場を制限しつつ、ちょうど楽しめるくらいの感じになっており、運営のみなさまに感謝。

どの展示もイーノの音楽が流れる空間になっていて、最初の「The Ship」は音楽の展開と真っ暗闇のような空間にポツリと存在しているテレビという、今自分がどこにいるのかよくわからなくなる感覚でキマリそうになる。「77 Million Paintings」はソファに座って楽しむスタイルの展示。総じて自分がどこかに行ってしまうような、あるいは世界がどこかに行くのを眺めているような、現実からかけ離れた空間にちょっとだけ行けたような時間だった。

昼ご飯先が見つからず、諦めて京セラ美術館へ。コレクションルームの版画が全体的にかなり良かった。日本のシュルレアリスムを京都で行っていた作家のうち、北脇昇氏の作品がめちゃくちゃ最高でぼーっと見てしまった。「眠られぬ夜のために」という作品のあまりに神秘的な魅力に取り憑かれる。その他の作品群もめちゃくちゃ良かったし、これが戦前にあったということも驚き。全集を取り寄せたい気持ちになったがややお高いので、機を見て手に入れたい。今井憲一氏の作品も好きでした。

京セラ美術館のカフェでりんごのタルトと梅ソーダをいただく。いい感じのカフェで最高。しばし、「パートタイム・コメット」を読み進める。おもしろくておもしろくて、この人が同い年だなんて。仙台が地元という共通点にもグッとくる。帰省時の帰りの新幹線に乗るときの気持ちに共感。「相談は踊る」で読まれたこともあったらしく、スゲーとなる。

帰り際伊勢丹で押し寿司と少しのお菓子、Tさんが言っていたチューハイを買って、めちゃ混みの京都駅から新幹線に滑り込み。新幹線内では食欲が出ず、ひたすら本を読む。「パートタイム・コメット」を読了。

「KOBE LOSTFUTURE」は、写真が魅力的で、同年代くらいの方かなと思っていたら、巻末対談で「vaporwave」などの話が出てきて納得。写真家と文章両方の方のTwitterをフォロー。

「個人メディアを十年やってわかったこととわからなかったこと」を読む。自分が何気なく楽しんでいるサイトの運営や、海外アーティスト周りのツアー事情など、生々しさや歯がゆさみたいなものがもろに伝わってきて、これを出したこと自体がすごい勇気のいることだろうなと思った。ちょっとではあるが、主催イベントをやっていたときのことを思い出した。またやりたいという気持ちと、もうやってもなあという気持ちが、やっていたときからあって、誰に何かのノルマを課されているわけでもなかったのに焦りのようなものがあったことを思い出した。コロナがなければやっていたかもしれない、今は怖くてとてもではないができない。

「遠くのボート」という翻訳集がおもしろかった。気の利いた文章がいくつか並んでおり、ちょっとおもしろいものを読むにはちょうどいい。海外文学にハードルの高さを感じる友だちなどに送りたくなる。vol.2を通販で買おうと思ったら、東京でもいくつか取り扱っている本屋があるようで、そこに行くことも検討することにする。

あっという間に東京駅。大丸で惣菜を買い、なんとか帰宅。暑い。不必要なくらいに買った食べ物をひたすら食べた。まだ休みなんだと自分に言い聞かせるかのように食べた。洗濯を一度回して、明日以降の食事を買いにスーパーへ。さほどのことはしていないのに疲労感が一気に来た。

「ALL ABOUT LOST IN TRANSLATION」を読む。僕よりもおそらく若い、主にバンドマンたちのある日の日記。内々に見せるものとして書いている人もいれば、記録用として書いている人もいて、企画は同じでも、温度感の違いに惹かれる。この人たちと直接関わることは今後もないだろうけど、こういう関わりかたが生まれたことを嬉しく感じる。若いバンドマンにコロナ禍が与えたストレスが生生しく感じられる。その中で資本があるわけでもなく、将来なども考えながら続いていく日常をどう表現するかはほんとうに人それぞれで、記録としておもしろかった。自分が歳をとったことに気づくし、DTMなんかやってたときも誰かに聞かせたいとか思っていなかったことを考えると、すごく遠い世界を覗き見した気分。でも、彼らのような人たちが楽しく過ごせる社会だといいな。付属のCDは、金沢里花子「わたしに優しい夜」、猫戦「鶴」が良かった。

Twitterで友人がパーティーをやる報せをみる。需要がある人はどんどんやったらいいと思いますので、ぜひとも楽しく派手にやっていただきたい。自分が遊びに行くかは未定なものの、楽しいものになることを祈りたい。

起きてからのことを考えて気持ちが低下する。お腹の調子も悪くなる。マラソンを走りきった選手がインタビューで泣いていた。みんなもっと自分のためにだけ生きていけたらいいのに。

 

仕事開始。集中力がすぐ切れる。やらなければいけないことがほとんど進まない午前中になった。

うどんを茹でて昼食。「パートタイム・コメット」で何度もうどんが出てきて食べたくなっていたので乾麺を買っていた。今週はこの昼食で乗り切る。

上司から今週は出社しないよう連絡あり。何人かコロナに罹っている、または濃厚接触者がいるようだ。会社の規模が小さいことからちょっとしたパンデミックになっているらしい。幸いなことに旅行から戻っても特に体調に変わりはないことに安堵。毎日1万人の感染者。今週はここからさらに増えていきそう。コロナ禍、全然終わっていないことをところどころで気付かされる。医療関係者の安全と平穏を祈ることしかできない。今週は髪切るだけにしておいて、家に籠もることにしてもよいかも。

アトロクでMCUのポップス名場面特集。MCUをいよいよ見ないとなあと思うところまではきたが、さてどうなるか。

最近遺言書を書くとしたらどんなことを書くかを考えてしまう。一度書いてみたい。財産と呼ぶべきものはほとんどないが、本やCD、データの扱いについては、残しておきたい気持ちもある。別に今すぐ死ぬと考えているわけではないし、何なら今までの人生の中では一番死ぬことから遠い場所にいる気がしているのだけれど。

 

ふわーっと1日が終わった気がした。何をしていたか、何もしていなかったのではないかと思いながら過ぎ去った日。

散髪を予約した。経堂に住んでいた頃に見つけた美容室に5年くらい通っている気がする。元来髪型には特にこだわりはないため、別にめちゃくちゃいいというわけでもないが、適度な心遣いと人間味が感じられる担当の方を気に入り、ずっと指名している。話題がシリアスめなものが多く、反応に困るときもあるが、そのへんも私の雰囲気から気を遣ってくれているのだろうと解釈している。土曜日に予約すると、夕方の6時前になってしまった。土曜日の計画を考えておこうと思う。

たまむすびでDIC川村記念美術館を取り上げられていた。行きたくなる。来週末以降で考えたい。

 

HIHATTのプレイリスト、©OOLJAPAN氏、Neibiss氏のプレイリストも非常に良かった。クール氏のプレイリストにあった、笠木忍「ハートがまっぷたつ」がめちゃくちゃよくてたくさん聞いてしまう。どうやら知る人ぞ知る名盤だったらしい。知ってる人からいいものを教えてもらえるいい世の中だ。

Corneliusの新譜。めちゃくちゃ良かった。これからどんな活動をしていくのか楽しみ。

コメディ十種競技Bを配信で見る。みんなおもしろすぎたが、中でも川北氏はすごすぎる。コンボイ氏の飯が全部面白いの奇跡。

「Teams」をなぜか「チームス」と読んでしまう。前の職場でそう読んでいたからかもしれないが、冷静に考えると「チームズ」か、とも思う。こういうなんか、正しくない読み方しちゃうものっていくつかある。「吉本隆明」みたいな。なんかどっかにメモっておきたくなる。

NewJeansというk-popアイドルの先行曲のMVを見た。曲が良すぎるし、ビジュアル見せ方もイケててデビュー作に期待。

 

朝からなんか具合が悪い感じが漂っており、時勢的に不安になる。余計に仕事に手を付けられない。なんかずっと息が苦しいような感じがモヤモヤしている。早く仕事終われ。

流石にしんどすぎて熱を測ると「36.7」。平熱が高いほうなので微妙なところではあるが、とりあえず冷えピタを貼り、ポカリを飲む。マジで早く終わってくれ。

仕事が終わる頃には回復していて、普通通りに過ごしていたら、携帯の左上に見慣れないマークが現れた。押すと、そういえばあったなくらいのアプリに成り下がっている「COCOA」から通知。月曜日に150分ほど陽性登録者と一緒にいたとのこと。ほぼ間違いなく東海道新幹線の中を指しており、近くに陽性者がいたということだと思う。自分の体調は今のところ大丈夫そうなので、とりあえず頭に入れておく程度に留めることにする。今や誰が感染してもおかしくはなく、こればかりはお互い様ということだろう。もちろん自分が罹患しないに越したことはないが。

 

休日ということもあり、かなりゆっくり目に起床。風呂に入った後トーストを食べる。お笑い大喜利を見る。面白すぎる。「韻豆」とかいう謎キャラがマジで1つも脈略なく登場していて笑った。このライブでしか得られない笑いで大満足するも、やはりこれは現場で見たいところ。爆速で韻豆スタンプが売られていて思わず購入。私には誰に送るでもなく買っているスタンプがいくつかある。

bandcampからのメールをチェックして午前が終わる。散髪の予定が夕方にあるが、早めに家を出て乗換駅の神保町で下車。いつも気になっていた喜多方ラーメン屋で冷たいラーメンを食べる。微妙。スープが何の味なのかがわからない気がした。一瞬自分の舌の機能不全を疑うも、セットでついてきた丼に乗ったわさびは強く感じたため、違うと分かる。次からは多分入らない。

いつも空いているタリーズへ。意外と人がいたが、席はあり、本を読みながらしばし休憩。隣の女性がニューヨークのYouTubeを見ており、こういう人が見てるのかと思う。コーヒーの味はよくわかったので、やはりあのスープがおかしいと確信する。軽やかな音楽が聞きたくて、たまたま持ってきていた昔のokadada氏のmixがちょうど良かった。

散髪。約1時間。担当者が都内の建築でも見て回ろうかと思っていると話し出したため、なんとなくあれこれ話す。少しひけらかし過ぎたかと後に反省。知らない人と好きなものについて話すのむず過ぎるので黙るのが吉かも。コロナ関係の話はお客とするには個々の考え方に幅がありすぎて危険らしい。接客業への尊敬の念が高まる。

注文していたLQ氏のEdit集が届く。CDの中にbandcampのコードも入っていて歓喜。かなりいい感じだったのでしばらく聞きたい。

Amazonから届けられたと通知が来ていた歯磨き粉が家の前に置いていなかった。ポストにも入っていない。どういうことなのか分からず、とりあえず静観。

 

 

ゆっくり起きた。ふるさと納税でもらっていたうなぎを湯煎して食べる。おいしい。

何もしなくてもいい日ではあるが、あまりに晴れているからか外出したくなり、歩いて30分ほどで行けるショッピングセンター的なところへ。無印良品でボウルとどんぶり、洗濯ネットを購入。途中聞いていた「必殺相談人」というラジオ特番が地上波らしからぬ強引さでおもしろかった。

フェミニズムってなんですか?」と「大邸の夜、ソウルの夜」を読了。前者は今のフェミニズムに関連するような話題から、歴史や言説、考え方などをわかりやすく平易にまとめていて、とても勉強になったしいい本だなあと思った。後者は、韓国の女性が置かれる家庭と仕事の狭間で揺れ動くさまを描いた漫画。読んでいると怒りと悲しみとおもしろさと理不尽さとみたいないろいろな感情が去来する。女性キャラクターたちの奮闘と不器用な感じと不満をストレートに表した表現がすごく読ませる作品。韓国に限らず日本にもいくらでもあると思うし、自分の家庭はどうだったかということを省みる。

 

無印良品の洗濯ネットは全員マストバイの最高品物でした。もう少し早く出会いたかった。

在宅のときはTBSラジオを基本的には1日聞いている。ラジオ局としてのカラーが自分に合っていると思うし、パーソナリティも好きな人が多い。Twitterなどを各番組で見ると、他のパーソナリティとの矛盾などを指摘する声が多いなと感じる。個人的にはみんながみんなどの時間帯でも同じ熱量で同じことを言っていたら気持ち悪いし、多少のグラデーションがないとどう考えてもおかしいと思うのだが、ラジオ局は身近であるだけに、自分があるべきと思うものに近くあってほしいとより思うのだろうか。

いろいろ計算したら結構お金がない。あるだけ使ってしまうみたいなところがないわけではないが、しばらくは気をつけて消費をしなければ。

中流家庭に生まれ、私立の4年生大学を卒業し、それなりの企業に就職してそれなりの金額をもらっている時点で、そちら側として自分を位置づけなければならないというのはよく分かるのだが、「がんばるしかない」とか、「努力が必要」とか、そんなことを結局言うしかないのかと思うと、嫌になる。別に努力したわけじゃないし、たまたまこうなっただけで、こうならないことも全然あり得た。そんなネオリベ精神でしか生きられないと思いたくないし言いたくないと思いつつ、それでもそっち側にいる君は何なの?と言われると、言葉に窮する。加害者ではないんですと言い訳しながらいい想いしてるだけじゃんと言われると痛い。とあるウェブサイトを見てこんなことを考えた。

 

昔はめっきりなかったのに、ここ数年はイブが手放せないくらいに頭痛に悩まされている。頭痛外来に思い切って行ったほうがよいのではと思いつつ、これくらいなら大したことないのではという気持ちもあり、足踏みをしている。そういえば、前職にいた協力会社の方は、群発頭痛持ちだということでエピソードを聞いて震え上がったことを思い出す。

伊集院光氏のトークライブを聞く。ラジオの延長線上ということなのかもしれないが、オープニングとエンディングには生演奏があり、間のトークはガッツリ氏のラジオの歴史について。仙台ではTBSラジオはネットされておらず、氏のラジオを本格的に聞くようになったのは上京してからなのでかなり後追いにはなるが、それでもめちゃくちゃおもしろくて救われた気になったことは数知れず。メンタルが終わっていたときでも聞けた数少ないラジオの1つだ。お話おもしろくて次回以降もなるべく逃さず聞きたい。

パソコン音楽クラブの新曲をYouTubeで聞く。めちゃくちゃ明るくてポップでびっくりした。See-Voiceの後にこれが出てくるとは。まとまった作品が楽しみになる曲だった。

NHKで再放送していた「プリズム」というドラマを日中に偶然見てしまった。脚本家は友人の指導教官の奥様だったと記憶している。LGBTQ+が普通に存在しているという当たり前の現実に即して、人間関係を描いていて、なかなか見ごたえがありそうな感じがしたが、主人公の恋人となる男性の主人公に対する姿勢にはやや気になるところ。彼をこのあとどう描くつもりなのかはちょっと興味が湧いた。

「論拠」という言葉や「批難」という言葉は言っておけばとりあえず相手方がおかしくて自分が正しいと周囲にアピできてめちゃくちゃ便利なTwitter話法だなと思う。Twitter以外ではまるで意味をなさない気もしますが。

在宅が長くなり髭が目立つようになってきた。鏡を見ると自分じゃない気がしてくる。別に生えなくていいと思っているものがこれだけ生えてくるのは理不尽だ。

 

起床即めちゃくちゃな頭痛。最悪。

アトロクにて29歳特集をやっていて、自分が29のときのことを思い出す。初めて役職につき、こんなことやりたくないと思いながらめちゃくちゃ働いていた嫌な記憶。今にして思えば、余裕がなかったし自分に期待していたんだと感じる。今や役職と言われてもまあしょうがないかという気持ちと、そうは言っても私はそんなに変わりませんよというある種の諦めがある。気付いたらもう31になる年になった。別に年齢を重ねてももう何の感慨もない。

一瞬だけ、みんな意外とそっちの人好きだったんだと純粋に思ったが、おそらくそうではなく、単純に相手方を叩きたいだけみたいなことは、PV稼ぎのクソサイトみたいなものとほとんど変わらないと思うが、論理的に見えるからか、そういう批判はまだないようだ。ネットばっかり見てるとこういうことを考えて精神衛生上よろしくないですわね。

ママタルトひわちゃんの誕生日配信を見て心を浄化しました。

 

朝から上司が体調不良、他の社員も体調不良者が出ていて、コロナや暑さなど危機が身近に迫っていることを実感する。社長はなんでやねん的なリアクションをしていたが、何でもクソもあるかいな。しかしまあ、こういうときに何も気にせず休める職場というのは永遠にないことを実感する。こういうときに限ってやることがポコポコ出てきて本来進めたかったことまで手が伸ばせず。

オッパーラにtodd terjeが来た回で感染対策が何もなされていなかったというnoteを見た。おそらくクラブというのはそこまで感染対策を厳密にやっているところがほぼないのではと思っている。クラブでやるあらゆる行為、飲酒や会話、ダンス、喫煙などがことごとくコロナと相性が悪い。だからといって開き直っていいということにはならず、きちんとした対策がなされることを期待したいところ。自分がクラブに行かなくなったのは、サラリーマンという立場上、ある程度は感染しないことが求められるので、リスクを減らす行動の結果である。クラブに行けるのはフリーランスか学生だけみたいにならないことを祈りたい。

急に音羽ロイヤルホストに行きたくなる。あそこがイメージの都会のファミレスという感じがしてとても好きだ。

 

7月の最終営業日を終えた。バタバタしていたが、なんとか残業時間もそこそこに終えることができて安堵。残業しまくっていた前職の経験から、ほとんどのことは別に明日やっても変わらないと諦めがついているので、その点は気を楽にして仕事ができる要因になっている気がする。

フジロック中継、慣れってのは恐ろしいもので、直視することができるようになっている。とはいえ、1日目は特に誰を見るということもなかった。

全国の感染者数が最高記録を更新し続けており、8月前半に実家に帰るのをやめようかという気になってきた。有給もタイミング的に取りづらいし。親とも相談して決めることにする。

 

フジロック、2日目に折坂悠太を見た。最初に「去年と何が違うのかと聞かれても答えられない」というようなことを話していた。氏は昨年直前で辞退していたが、その時その時でいろんな判断があるのが人間だと思うので、それでもいいのかなと思ったが、それは外野にいる私の視点であり、このときも診療を続ける医療関係者から見ればたまったものではないかもしれない。でも、そんなことも何千回考えた末にここに立っていると感じられた。ライブは素晴らしかった。トーチは本当に素晴らしい曲だ。

CDSのライブは終始楽しげで打って変わってという感じだった。しかし、こんなに才能のある人たちがグループを組んでいるというのはなんという奇跡かと思うと同時に、惹かれ合うものなのかとも納得する。10年やってここにくるというのも、本人たちからすればひとしおなのだろうきっと。JUBEE氏は間近で見たくなる魅力に溢れていた。

この日最後に見たのはCornelius。復帰のライブだった。あのオリンピック騒動から1年が経ったと思うと早いのか遅いのかわけがわからないというのが正直なところである。音楽も映像もとても良かった。でも、それはいつもなのだ。だからこそ、これで良かったではなく、これからの氏の行動を変わらず見ていかなければならない気がした。

実家に8月の11日あたりから帰ろうと思っていたが、休みがとりづらい状況と、コロナの拡大で気が引けてきたというか、さすがにビビっている。向こうには年寄りしかいないので、私が持ち込んだらおしまいだ。なんとかタイミングを見計らいたい。

 

配信で「フードコートより愛をこめて」を見た。3組ともネタがかなりおもしろかったが、特にケビンスの1本目が良かった。コーナーもちょっとした奇跡があったり、意外とみんな真面目にやっていたりしていたところが笑えた。相性良さそうなので定期開催してほしい。

フジロック3日目。七尾旅人を見た。声出しを小声でと言っていたことが印象に残る。アーティストは大体煽っていて、観客もそれなりの声で反応していたように見えたが、それをどう感じればいいのかもうわからなくなっていた。声を出す人たちを画面越しに楽しむ自分たちが咎めるってのもおかしな話だと思う。名曲はもちろん、大比良瑞希との新曲がとても良かった。新作のアルバムが楽しみになる。

PUNPEEを見た。ヒップホップのアーティストがあまりいない中、大きなステージでやるということもあってか、新曲ありゲストあり、クラシックアンセムありとなかなかしびれる構成。ロンリーガールが流れたときは興奮してしまった。過去に小さなステージで出た時の話を聞きながら、アーティストにとってもフジロックがかなり重要な舞台であることを改めて感じる。彼らの目標はないがしろにされてもいいのか、高校球児の夢はないがしろにされていいのか、楽しみにしていた修学旅行はないがしろにされていいのか、誰にもそれらの重要性を評価して正しく判断できるはずがない。だからこそ、判断が行われたときに当人たちが守られるための何かが社会にあってほしい。

反「女性差別カルチャー」読本を読みました。最近はこういう本をいろいろ読んでいるが、さてそれが君の生き方を変えてきているのかと問われると困ってしまうが、それでも直視し続けるところから始めなければならない。

中村佳穂を見た。すごすぎ。普通に画面の前で泣きそうになった。多分少し泣いた。製作総指揮という感じで、どんどんライブを休みなく展開させていく。コーラス隊が豪華すぎる。「歌の力」と再三話していて、アーティストが歌をどう捉えているのかがちょっとだけ分かる気がした。

MURA MASAを見た。名曲をしっかりやって、新曲もかなりいい感じでとても楽しかった。ビートでバキバキに鳴らしてダンスミュージック感が強く出るのかと思いきや、ロックフェスということもあってか、ドラムかギターでの演奏とボーカルの力で盛り上げまくっていて圧巻。いつかあんな大きなステージから鳴るBed Squeakが聞きたい。

フジロック1回行ってみたいなあと思いつつ、結局そんな日が来るのかは想像ができなかった。

コロナの扱いを変更することが検討されているらしい。それで医療関係者の負担が減るならと思いつつ、その場合治療は自己負担になるというのを目にして、それはちょっと違うのではという気持ちになる。インフルエンザのように、下手したら隣の人がもってるかもしれん状況が今より起こりやすくなったりするのだろうか。いくら軽症と言われても、申し訳ないがなりたくないというのが本音だ。そのためにできることがあるのかもわからず、不安のまま気付くと日付が8月に変わっていた。