ある日のこと

午後、電話をとる。何分かわからないけど話す。電話を切る。別の人にかける。何分かわからないけど話す。夢中で。めちゃくちゃ夢中で。1つだけ頭の中で分かっていることがある。もうやろうとしていることは今は無理なんだということ。

進めていたものをキャンセルする。キャンセル料のことを言われる。仕方ない。いろんなひとに謝りの連絡を入れる。親に連絡する。1度は失業保険のことを考える。バイトをすることを考える。頭を回転させる。

また電話をする。何分かわからないけど話す。仕事を辞めることを決める。金がほしい。フルリモートの別の仕事を探すことにする。エージェントに3年振りに連絡する。エージェントと面談の予定を組む。

みんなに謝る。みんな優しいから怒らなかったし、次のことを話してくれたりした。内心はどう思っていたんだろう。

初めて自分でやりたいことをやって、うまくいかなくて悔しいって思った気がした。普通の人はもっと前に経験してるのかもしれない。それくらいやりたいことなんて今までなかったから。

 

電話で「お祭りに参加してるみたいでした」って言われて、泣きそうだった。「来年いつやるんすか」って言われて、やっぱり泣きそうだった。

 

そんな日。